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過去を振り返る
今期ももうすぐ終わりですねー。
麻雀プロになって24年。
私が新人というか若い頃のことを時々思い出します。
ベテランの域になってくると、
最近の若手は。。。みたいなことを言いたくなるけど、
自分はどうだったのかと考えてみると、
まぁ恥ずかしいことだらけだなと思いますよ。
プロ試験を受けて研修生となり、半年間研修を受けました。
その時の担当講師は安藤満プロ。
あの安藤プロよ!?
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安藤プロとの思い出はいくつかありますが、
今考えるととても恥ずかしかった出来事があります。
安藤プロが勉強会の最後に、
何か質問したいことはありますか?と聞いてくれました。
私は手をあげて、
あのぉーリーチが入ったとき何が安全牌なのかあまりよくわからないんですが、、、。
安藤プロは苦笑い・・・。
いやいやこの質問、麻雀教室の生徒さんからよく言われる質問よ。
もう思い出すだけで恥ずかしいです。
なのにnoteで話しちゃう私はバカね。
それから数年後、モンドTVの番組で安藤プロと対戦することになるとは、
この時は想像もしていませんでした。
プロ活動が本格的になってきた頃、雀荘のゲストプロとして呼ばれるようになりました。
何の実績もない私を呼んでくれるなんてありがたいことです。
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当時はまだ女流プロが雀荘のゲストとして呼ばれることは少なく、
ちゃんとしたシステムが構築されていなかったと思います。
都内のゲストは交通費、宿泊費は実費だったので、
当然静岡からの交通費は自腹で、
ゲストの時間帯も静岡に帰れるように配慮してもらえなかったので、
自腹でホテルに宿泊して次の日に帰ったりしました。
今はこのようなことはありませんが、
当時まだ大学生だった私は、
とてもありがたいと思っていました。
今のゲストの在り方はしっかりしていて、
ゲストの仕事を受けるプロ側も感謝すべきだと思います。
私が新人だった頃はあまり深く考えてはいなかったですが、
やはりゲストで呼んでもらうということは、
それなりのリターンをお店側にも返さなくてはいけない、
ある意味プレッシャーがかかる仕事なのです。
プロとしての仕事は日に日に増えていきましたが、
出場した試合は負けてばかりで結果を出せない日々。
何をどうしていいかもわからず麻雀を打ちながら涙が出そうになることもしばしば。
こんなに負けすぎて何のためにプロになったんだ?麻雀が嫌いになってしまいそう。。。
私はメンタルは強くなかったと思います。
すぐに泣くな!泣いても何も解決しないぞ!
なんて今は偉そうなことを若手に言いますが、正直自分もそうだったなと反省。
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試合に出場することはプロとして活動する上で最低条件のはずで、
遅刻なんて論外なんです。
だから試合に遅刻して失格となってしまった若手がいるなんてことを耳にすると、
おいおい何やってんだ!?なーんて思ってしまいますが、
よく思い出してみると私もあったじゃない、そんなことが。
あるタイトル戦のベスト16という大事な試合で、
試合会場を間違え急いでタクシーに乗り込み正しい会場に向かいました。
タクシーを降りてから電話を片手に彷徨いましたが、
土地勘のない私は時間通りにたどり着くことはできませんでした。
本来なら失格もしくはペナルティです。
そのタイトル戦ができたばかりで正式なペナルティの規定が確立されていなかったため、
別のペナルティを課せられましたが、
選手や運営の方々にとても迷惑をかけてしまいました。
さらに静岡支部が設立され、
静岡リーグ(当時はプロアマ混合リーグのみ)に参加していましたが、
静岡リーグの日をすっかり忘れて大遅刻したことがあります。
電話がかかってきて今どこにいるんだ?と。
私は、え?家ですけど。。。?
これまたみなさんに迷惑をかけてしまいました。
これと似たようなことを麻雀大会のイベントのゲストでもやってしまったこともあります。
新人プロたちにスケジュール管理をしっかりするように!なんて偉そうなことは言えないですよね。
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プロになってから数年たつと変な自信みたいのがついてきて、
人を批判するようになります。
なんであんな打ち方するの?
あの選択は間違ってない?
いやーどの口が言えたんだ?そんなこと。
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緊張して試合でノーテンリーチを打ったことがあるし、
突然頭が真っ白になっちゃって簡単なテンパネがわからなくなる、
まだまだそんなことをしでかす私だったのに、
先輩風吹かしていた部分もあったと思います。
ちなみにノーテンリーチした時は滝沢プロと、
テンパネが言えなかった時は村上プロと同卓していた時でした。
静岡リーグでは試合後に勉強会を行っていたんですが、
ある時私は対局者として勉強会に参加していました。
ハイテイ間際で私はノーテン。
誰にも放銃したくないし下家に鳴かれてテンパイを取らせたくない。
直前に通った牌はあったけど下家には無スジの牌だから打ちたくなかったので、
他家には現物で下家には捨て牌のスジになっている牌を打ったら、
下家にチーされテンパイを入れさせてしまいました。
みんなの見ている前で恥ずかしかったのを覚えています。
あーやってしまったと自覚があったんです。
さらにそこで下家の後輩からあの牌はないじゃないかと指摘され、
私はつつかれたくない場所をつつかれたからって、つい捨て台詞を吐いてしまいました。
その後輩はうつむいて小さくなっていましたよ。
本当はそこで最適な牌を打てない自分に雀力がないことくらいわかってたけど、
痛いところをつかれプライドが勝ってしまったんです。
その他にも親がダブ東を鳴いているところにドラを打った選手に対して、
いったいどんな手牌からその牌打ってるの?という顔で見たこともあります。
きっとその頃の私は尖っていたんでしょうね。
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そのうち結果を出せない自分に苛立ち、
自分には相手を批判する資格すらないことに気付き、
今までの自分の発言が恥ずかしいと思うようになりました。
なぜ相手がその牌を打ったのか、打牌一つ一つには深い意味があって、
それを読み取ることができないくらい私の雀力は低いんだと。
まぁ結局何が言いたいのかというと、
まず私ごときが最近の若手は。。。なんて口うるさく言う資格はないんだということ。
結果をなかなか出せない新人たちもなんとか粘って乗り越えていってほしいし、
プロになってすぐに結果がついてきてもそれに傲らず相手をリスペクトする気持ちを忘れずに、
常に相手の言葉や打牌の裏に隠された意味を考えてほしい。
なんだか偉そうな話になっちゃって、
まるで私がこれで引退するような思わせ振りな発言になっちゃったけど、
来期も変わらず試合に出場して麻雀プロとして活動しますので、
今後ともみなさん応援よろしくお願いします!
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