雨とりんごの休日に
頃は11月2日…
中目黒に行って、茨城の実家に帰った。
中目黒へ行った理由は、展覧会の会場の下見をするためだ。
友人が主催する展覧会で「聴く体験のデザイン」を主題に展示をする予定なのだ。
展示会場の入っている建物はとても古かったが、展示会場は新しくリフォームされていてモダンな雰囲気だった。
光が入ってくるのと、「クリエイティブ」よりも「アート」に重きをおいている雰囲気が良いと思った。広いのもいいと思った。
空間を感じることができる場所は、珍しい。
そのあと、展示について話し合った。
わたしは隆之助と一緒に話し合いに参加できることがとても嬉しい。
そして、茨城に帰った。
茨城は雨が降っていた。
京都土産の八ツ橋を家族に渡した。よろこんで食べてくれた。
わたしが京都にいる間、両親はわたしが興味を持っている大学院のオープンキャンパスに行っていた。
微妙な展示もあったらしいが、両親は人間環境学専攻の教授に感銘を受けていたという。
その教授は、父と母だけのために自分の研究の話を熱心にしてくれたそうだ。複雑系という、脳や生命現象、経済活動の系、システムをあらわすシュミレーションを専門にしているらしい。かなり難しい内容なのだろうが、伝える姿勢がすばらしかったと両親は言っていた。
わたしは自分の研究について聞かれる時、はぐらかしてしまったり、適当に伝えてしまうことが多かったので、その話を聞いて反省した。伝えられないとあきらめるのはよくない。
学問のおもしろさ、すばらしさを伝えてくれる先生がいるというのはいいことだ。
乗り物酔いをしてすこし気持ちが悪くなってしまった。
(おわり)