音楽は心を豊かにしてくれる
蒼龍 葵さまの企画に時間切れでなければ参加させていただきます
時間切れなら捨て置いてくださいませ
よろしくお願いいたします
私の家では、ほぼ毎日のようにジャズかクラシックが流れていた。
単に親父の趣味に過ぎないが、ずっと音楽が身近にあったことは間違いない。
だけどその音楽がどんな意味を持つだとか、誰が奏でてるかということにはほとんど興味がなかった。私にとって音楽はただのBGMに過ぎなかったんだ。
小学校の3年生だったか、ある日クラスメイトの家へ遊びに行った。
そこでクラスメイトのお兄さんが掛けていたレコード、ビートルズを初めて知った。
衝撃的ではあったが、同時にクラシックに通じる部分があることも知った。
アレンジなんて言葉は知らなかったけど、この曲も元はクラシックだったのかもなんて思ったかどうか。
ここから私の洋楽好きが始まることになる。
だが小学生や中学生のお小遣いでレコードが何枚も買えるわけはなく、情報源はひたすらラジオだった。だけどそのラジオでさえ洋楽が流れることはほとんどなかった。
それでもなんとか聴いていたのがビートルズであり、ストーンズであり、ザ・フーであり、ヤードバーズやブラインドフェイスだった。
高校生くらいからはアルバイトが許されるようになり、自分のお金で好きなレコードを買うのが楽しかった。
そんな折、とってもいい感じの曲に巡り合った。だが誰の曲か、なんという名の曲かは分からず、まずはそれを調べなければならなかった。
今から思うととっても不便な時代だったんだな。
ようやくわかった情報を頼りに近場のレコード店に行ってみたが、ローカルなレコード店にそんな洒落たレコードが置いてあるはずもなかった。
これは繁華街にある有名で大きなレコードショップに行かないとダメらしい。
そしてやっと手に入れた。
そのレコードアルバムが デレク・アンド・ドミノス の レイラ だ。
その中でもアルバムタイトルになっているレイラを好きになった。
当時のラジオや有線ではこの曲が流れても前半のギター中心のロックは耳にするが、後半のピアノ中心の曲に入った時点でフェードアウトになった。
そんな曲だと思ってたら、ピアノ中心の曲になってからも長い。
そしてスライドギターの音がキレイ。
アルバムを買って初めて全曲通して聴いたのだが、なんなら前半より後半の方が好きになったくらいだった。
そしてアルバム全体、全曲がお気に入りとなった。
また、このアルバムのおかげで聴くジャンルが一気に増えたように思う。
メンバーを気にするようになるのはさらに後になるが、知ったときは豪華メンバーにたじろいだ。これだけのメンバーが集まったからこんな素晴らしい楽曲が生まれたんだと納得できる。
さらに言えばメロディアスな曲をよく聞くようになった。
喧しいだけのヘビメタ (個人の見解です) や、何を言ってるか分からないラップ (これも個人の見解です) はどちらかというと苦手だ。
今は一時期のように漁るように音楽を聴くことはなくなったが、過去に聴いてきた様々なジャンルの曲が、私が毎日書いている「今日の気分は?」の中の曲紹介で活かされてるのかと思うと感慨深い。
そのコーナーも終わりを迎えた。
昨年11月4日から始めた曲紹介。ほぼ1年で1000曲以上をご紹介してきたのに、まだまだお届けできていない曲がある。
音楽とは果てしなく、膨大で、繊細で、それでいて親しげで、友と呼ぶにはちょうどいい存在なのかもしれない。
幸いまだまだ耳は健在だ。
さすがにモスキート音はほとんど聞こえなくなってきたが……。
でもこれからも個人の趣味として音楽は聴き続けることだろう。
ありがとうございました。