今日の気分は? 202400916 No.318
今朝の京都は曇り空です。1日を通しても曇りの予報です。午前7時の気温は27℃。日中は33℃予報です。
『Doudoitu de Rennka 100 名月篇』が初日で100をクリアしてしまいましたので延長戦を開催しています。
大谷翔平氏より一足早く「50-50」を達成したと報告がありました。
京都市の記録ですが国内史上初だそうです。
名誉なことなのかどうか、返答に詰まります。
猛暑日と熱帯夜が年間50日に達したそうです。
つまり暑さの「50-50」だそうです。ふざけんなよ。
「しかし、五部大乗経を送り返してくるとは、何を考えておるのだ。人の思いを無下にする弟は、お上になったとはいえ、もはや人の気持ちを忘れたと見える。あまり調子に乗っておると、その内痛い目に遭うぞ。まあ、私には関係ないがな。さて、この写経本、どうしようか」
「上皇、弟御とはいえ、今はお上にお成りあそばされたのですから、ご批判と受け取られるようなご発言はお控えいただいた方が」
「弟にも気を遣わねばならんのか。年長者が虐げられるなど世も末じゃな」
「上皇、それもご批判に当たりますぞ」
「いっそのこと、恨み言の一つでも書いて送ってやるか」
「そのようなことを仰られてはお命に係わりますぞ」
「どうせここから出られはせん。都に帰るなどは夢のまた夢じゃ」
「例えそうであっても、ご自愛くださらねば」
「よいよい、ただの言葉遊びじゃ。出来が良ければ送ってもやろうが、早々思い付くものでもあるまい。好きにさせよ」
それからは、都にいた頃のように、毎日これをしなければならないということもなく、元々和歌などに才能を発揮されていたのですから、言葉遊びに夢中になられる上皇です。そしてある日のこと。
「昨日寝ようとした時にいい言葉を思い付いたんじゃ。それを文章の中に嵌め込めば、迫力あるものができるような気がするぞ」
「危なくはございませぬか」
「あやつらも馬鹿ではあるまい。単なる言葉遊びに目くじら立てるとは思えんがのぉ」
「そうであっていただきませんと、面倒なことになりますぞ」
「こっちに来てからいくつかの和歌も読んでおるが、ここでの慎ましい生活を寂しいとか悲しいとかを含んで表現しておるが、恨みや怒り、怨念などを伺わせる表現は一つもない。恐らく情報は筒抜けじゃろうが、安心しておるのではないかの」
「情報が筒抜けならば、なおさら今のうちにお止めになるべきかと」
「ここからが大事な話じゃからよく聞け。私がこの地へ配流されることになった乱では、武将の活躍が目覚ましかったの」
「大勢の武将の方々に恩賞を賜れたとか」
「今の武将は朝廷の飼い犬同然で、力はあっても知恵がないのか、我々が朝廷になろうとする考えは持ち合わせておらんようじゃ」
「そんなことが起こりましたら大変なことになりますぞ」
「いや、今回の争いで清盛などはそれに気付きおったのではなかろうかと思っておる」
「それは上皇のお考えだけですよね」
「今回の乱で、清盛を含めた源平の者たちは『なんだ、俺たちも色んなことが出来るじゃないか。いつまでも飼い犬でいるのはつまらんから、これからはもっと公卿たちをけしかけるとするか』などと考えておるのではないかの」
「そんなことが実際に起こりますでしょうか」
「今後は武将が政治にも口出しするようになり、力を背景に朝廷が支配されていく。つまり武士の世が来るということじゃ」
「わたくし共はどうなりますので?」
「さあてなあ」
「そんな悠長な」
「長年続くお上の地位をどうこうしようとは思わぬだろうが、公卿などは邪魔な存在としか思っておらんじゃろう。利用価値のある公卿と、履いて捨てる公卿に振り分けられるのがオチじゃ。要は、公卿も力を持つか知恵を持つか、変わらざるを得んということじゃな」
「今を良しとする公卿では先行きがないと」
「お上を含む皇族であっても、それは同じじゃ」
「先程はお上はどうこうせぬと」
「それは私が考えているだけで、武士たちがどう考えるか、どうするかは別じゃろ」
「何故急に世情通になられましたのやら」
「昨夜思い付いた言葉がすべての根幹にある」
「そのお言葉とは」
「大・魔・縁じゃ」
「大魔縁とは?」
「大は大きいとか偉大の意味じゃからいいとして、魔王とか魔人などの言葉は今までにも使われてきたが、魔縁という言葉は私の知る限り使われたことがないはずじゃ」
「使われておらぬとすれば、意味も伝わりにくうはございませぬか」
「その通りじゃな、じゃから筋書きを考えた」
「どのような」
「弟が写本を送り返してきた理由は、写本に私の呪詛が込められていると思ったからじゃろ?」
「そのようにお聞きしております」
「血で書いたか、墨で書いたかなど一目見れば分かるではないか」
「それはそうでございましょうな」
「私はそれに激怒する。そしてこう言う。『縁は頼りとするものの一つであるのに、それを大切にしないお前はお上である素養がない。じゃから私が大魔縁となり皇を潰し、民の中から皇を選ぼう』とな」
「上皇も皇のお一人ではございませぬか、それを潰そうとは」
「そう簡単には潰れぬじゃろ」
「民を皇にするというのも暴論ですぞ」
「先程の武士の台頭をもう忘れたか」
「あっ」
「そういうことじゃ。付け加えるとするなら、これから私は死ぬまで髪や爪を伸ばし放題にし、夜叉や天狗。そう、最後は天狗になるというのはどうじゃ」
「物語としては面白うございましょうが、漏れ伝わるとすれば、相当危のうございますな」
「それもまた一興じゃ」
この会話がどのように都に伝わり、公卿や民の間を伝播していったのかは知る由もありませんが、現在伝えられている書物には、
『日本国の大魔縁となり、皇を取って民とし民を皇となさん』
と血で書かれたとあります。
呑気に和歌や物語などを創られていた上皇ではありましたが、崩御された際も罪人であることを理由に朝廷による措置もなく、国司によって葬儀が執り行われただけでした。
ところが、歴史が動く瞬間がここにもありました。
上皇が崩御されてから十二年後の安元二年、後白河天皇に近い方々の建春門院・高松院・六条院・九条院が相次いでお亡くなりになり、崇徳院の怨霊説が囁かれ始めます。
そして翌年、次々と騒動が起こり、社会情勢が不安定となり、朝廷も崇徳院が怨霊であることを認めてしまうのです。
その後廟が作られたり、神社に祀られたりと現在の姿に近くなっていくのですが、ご本人はそのことをお望みだったのでしょうか。
私の考えでは、きっと事の成り行きをニコニコしながら見ておられたことでしょう。
つづく
先日、大阪の文フリに行った。スゴく盛況だったのだが、普通に歩いていてそのブースの方と目線があったりするとすぐに挨拶が飛んできて、客引きされる圧が強い。結果的に知り合いのブースを訪ねるか、目線を下げつつもよほど自分の興味を引く作品がない限り、おいそれと近付けないものがあった。初参加でもあり、あれがいつもの光景なのかは分からないがちょっと引いてしまうなという印象を持った。
ところでふと思ったのだが、noteの中で実際に出版されている方ってどれくらいいらっしゃるんだろ?
それらが一覧になってるサイトとかあるんだろうか?
実際に出版社から出版されているものから自費出版に至るまで。
書店で販売されているものからネット・通販・郵便など手に入れる方法も千差万別だろう。
それらがひと目でわかるようなサイトがあれば便利だろうなと思った。
作品名、内容紹介、価格、入手方法等々が分かる本棚が作りたいと思った。
だけどこんなことは一人でできるものではない。
出版されている作者の方々の協力が得られればの話だ。
詩・小説・エッセイ・俳句や短歌、都々逸など、辞書なども面白いかも?
とりあえずは印刷されているものに限ろう。データ出版は現状除外。それからこうやれば儲かる的なものも除外。理由は私が信用してないから。
私が作る本棚なんだから私の自由でいいだろう。
誰か協力していただける方はいらっしゃるかしら?
◆新規掲載の企画 (今日のみ)
9/16まで
9/21夜まで
◆近々最終日を迎える企画
9/14夜まで
9/15まで
9/16 23:59まで
9/16まで
9/18まで
9/20 20時まで メイン企画のための準備企画です
9/21夜まで
9/22まで
◆最終日までしばらく時間のある企画
9月末日まで
9/30まで
◆最終日までずいぶん時間のある企画
2025/7/5まで
期間は2024年9月1日から9月21日が終わるまでとします。
以下の注意事項をよくお読みください。
「#ふぉれすとどわあふ」のタグを必ず付けてください。これが付いていない作品は関連作品とは認めません。
タグは上記の太文字のタグをコピペしてお使いください。
小説、エッセイ、詩、音声、映像、その他諸々、形式は問いません。
作品を書かれた方は次のテーマを最低2つ、多くても3つを設定してください。テーマの内容は問いません。メルヘンやファンタジーである必要もありません。テーマの設定がない場合そこでお話は終わるものとします。
終わった話からの続きはないものとします。
どなたの作品のどのテーマを選ばれたのかを本文のどこかに明示してください。
以下は今回の作品群です。
⇧⇧⇧※各詳細は上のマガジンからお読みいただけます。⇧⇧⇧
◆期限なし企画が新しい順に並んでいます。
※投稿された日付から1か月で削除されます。
八の巻が始まりました
めでたしめでたしが入れば終わり。それまでは延々続きますよ。
毎週日曜から始まる Doudoitu de Rennka 100 にご参加いただきありがとうございます。
期間中に中秋の名月が含まれますので、連歌の形式は変更せず、少しだけ難易度を上げて『月縛り』を敢行いたしました。
『月という文字が入るか、月をイメージさせる文言がある』が条件です。
月の呼び名は、その形や時期によって様々な呼び名があるようです。そういうのを使っての都々逸もレベルが高そうでカッコイイっすよね。
さらに、おはようよねちゃん(おはよねさん)が一年を掛けて取り組まれている『どどいつのほん』にエントリーすることができるようになりました。
仮定のお話しですが、100作品のすべてが素晴らしい出来であれば、そのまま一括りにしてエントリーもというお話しも出ています。
『月縛り』でお創りいただいた都々逸が、たとえ一部の方の作品でも、来年刊行予定の『どどいつのほん』に掲載されることも夢ではないと思ってください。
一年間ずっと変わらず募集をされています。要項は下記をご覧ください。
⇩⇩⇩
ここで一つお約束をお願いします。
『Doudoitu de Rennka 100 名月篇』には参加するが、『どどいつのほん』にエントリーはしませんと言う方は事前にお申し出ください。事前にお申し出がない限り、自動的にエントリーに了承したものとします。
また、あくまでエントリーであり、『どどいつのほん』に確実に掲載されるわけではありません。ご了承ください。
ということでスタートしましたが、縛りなどものともしないツワモノが多く、初日で100をクリアしてしまいました。
これでは明日 (17日) の中秋の名月も、明後日 (18日) の満月も「Doudoitu de Rennka 100 名月篇」がもう終わってしまってることになります。できれば最低限満月の日まで継続していたいんですけどね。
そこで、主宰者権限で「Doudoitu de Rennka 200 名月篇」に変更いたします。それでも足りない場合は、どんどん増やします。
以下は名月篇に投稿していただいた方々と、その作品群です。
9/21&9/28
9/22のみ
10/2~10/6
10/10~10/21
1曲目は STEVIE WONDER の Superstition 。
2曲目は SPINNERS の I'll Be Around 。
3曲目は George McCrae の Rock Your Baby 。
お気に入りの曲のリクエストやこういう特集を組んでほしいなどがあればコメ欄にお願いします。ジャンルも問いません。
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