今日の気分は? 202400923 No.325
アイコンがハロウィン仕様に替わりました
今朝の京都は晴れです。1日を通しても晴れの予報です。午前7時の気温は24℃。日中は30℃予報で爽やかな秋晴れとなりそうです。
昨夜から今朝に掛けての北海道・稚内の最低気温が氷点下 (-0.4℃) だったそうで、平年より約ひと月早いのだとか。
冬の訪れは意外に早いのかもしれません。
「それから少しお話しをさせていただいたのですが、どんどんこの方に惹かれていく自分に驚きました。最後には恥ずかしかったのですけれど、妻になりたいとお伝えしましたが、それさえも諌めてくださいました」
そうでした。今となっては懐かしいですね。
「独り身は寂しいけれど、神と夫婦になるなど畏れ多いといわれました。わたくしと話しているのは楽しいし、一緒にいるのは嬉しいとも。でもだから夫婦……というのとは違うような気がすると。わたくしの一方通行の思いかもしれませんが、ただわたくしはこの方と一緒にいたいのです」
「あなたの気持ちはよく分かりました。私たち親はこういう瞬間を長い間待っていたのですからね。あなたが何事にも変え難い方と巡り合ったことは言葉にできないくらい感激しています。またそれを娘に与えてくれた竹本氏にも感謝しています。ですが、それとこれとは話が別です。辛いでしょうが分を弁えなさい」
姫が母上様に説得されようとしている。それは問題ない。そもそも私には過ぎた方なのだから。だが、私のことは完全無視か?
一応当事者なんだぞ。人間の代表じゃないけれど、自分の意思と立場をはっきり告げられないようではダメだ。
「すみません。親子の会話に口を挟むつもりはないのですが、ちょっといいですか?」
「竹本氏、これは親子の問題でもあるけれど、神の問題でもあるのです。口を挟むのは僭越にすぎます」
「オメエ~黙ってなぁ~」
「すみません。お叱りは後でお受けします。でもこれだけはいわせてください。姫にもお伝えしたことはありませんが、私は姫のことが大好きです。でも一方で成立しない間柄であることも理解しています。今のように茶飲み友達といいますか、時折会って話すくらいの間柄が一番いいんだと思っています。本来であれば、私は姫の仰ることに異を唱えず、何事にも賛成してさしあげる立場なのかもしれません。ですが、よくお話しの中で反論してしまいます。失礼なことを申しますが、それは姫があまりにも世間知らずでいらっしゃるからです」
「テメエ~うちの娘が世間知らずだとぉ~。ちょっとそのツラ貸せやぁ~」
「あなた、黙って聞いていてくださいな」
またしてもしょんぼりする親父さま。
「お父上、残念ですがそれは事実なんです。例えば、二人でいつまでも一緒にいようと仰られても、人間である以上遠くない将来、もう人生の半分以上が過ぎてますから、必ず私の寿命が尽きます。その時まででもいいと仰いますが、それではあまりにも悲しすぎます。その辺りの機微といいますか、永遠の命をお持ちの神ではご理解いただけません。もちろん永遠にご一緒できるのなら、それに勝る喜びはございませんが、残念ですが所詮夢物語に過ぎません」
爆弾発言しちゃったなあ。姫はどう聞いてくれただろうか。
「ありがとう、竹本氏。そう、ウチの娘は世間知らずなのです」
「母ちゃん~、多紀理は世間知らずなのかぁ~?」
「そうですよあなた。今までずっと世間と関わりを持たなかったのですからね。人である竹本氏の方がよほどちゃんと分を弁えてくれていますよ。多紀理も分を弁えなければならないということは分かりますね」
「理解はできます。ですけれど心が付いてきません。わたくしはこの方と一緒にいたいだけなんです。それすらも許されないのですか」
そんなに深い愛情を注いでくれていたのか。でもちょっと重いな。これは姫にはいえないけどな。もう少し軽く付き合えないかなあ?
これもいえないけどなあ。愛情が深ければ深いほど、何かあった時はツラくなるだけなんだけどなあ。
「夫の前では憚りますが、母さまにもそんな時期がありました。ですから分かります。でも耐えるしかないのです」
「今、夫つったぁ~?」
「いいましたよ。父さまと母さまを見てごらんと。ちゃんと神のやるべきことをしているでしょうと」
「そうだぜぇ~多紀理ぃ~、俺も頑張ってんだぜぇ~。これでも結構面倒なことが多いけどなぁ~。でもよぉ~一つずつこなしていかないとなぁ~、それを待ってる奴らもいたりするからなぁ~」
「そうですよ。父さまの仰るとおりです。だから自分のお仕事をちゃんとこなしている限り、竹本氏と会うことは認めます」
「お~い母ちゃん。認めんのかよぉ~」
「あなたは多紀理の幸せそうな顔を見てダメだといえますか?」
「俺はいえねえぇ~、母ちゃんにいってもらうぅ~」
そんな無茶苦茶な。さすが親父さまというべきか、自分ができないから、母上さまにいってもらうだって? すごい理論構成だ。
「私は認めてやろうと思います。先程竹本氏が申してたように、この二人に永遠の時はありません。でも、あと何年という思いが強ければ強いほど多紀理は幸せになれるのですよ。ですが、その後の立ち直れないほどの絶望も知ることになります。それでも何より娘が望んでいるのですよ。認めてやりましょうよ」
「さすが、母ちゃんだぁ~。俺もぉ~それでいいと思うぜぇ~。多紀理、立ち直れなくなってもぉ~、俺たちがぁ~そばにいるかんなぁ~」
親父さまは本当は娘に優しい方なんだな。
「お~い竹本ぉ~、娘を泣かすようなことがあったら承知しねえからなぁ~、覚悟はしておけよぉ~」
前言撤回。親父さまは本当は娘にだけは優しい方なんだな。
「母さま、ついでに父さまもありがとう。わたくしの我が儘だったのがようやく理解できました。これからは自分のお仕事はちゃんとやります。そしてちゃんと考えて行動できるようになります」
姫の大きな瞳から一筋の涙。慌てふためくついでの親父さま。
「テメエ竹本ぉ~、泣かしやがったなぁ~。覚悟しろぉ~」
この場合トバッチリと抵抗すべきか、それとも制裁を受け入れるべきか。
相手は暴れん坊の素戔嗚だぞ。
「父さま。また口利きませんよ」
「う~ん、ずりぃ~ぞぉ~竹本ぉ~、多紀理は完全にオメエの味方じゃねえ~かぁ~」
「当然です。こればかりはいくら父さまでも引き下がりませんからね」
助かった。
つづく
◆新規掲載の企画 (今日のみ)
9/28夜まで
◆近々最終日を迎える企画
9/23 23:59まで 本日最終日です。
9/24 20時まで
9/28夜まで
9/29まで
◆最終日までしばらく時間のある企画
9月末日まで
9/30まで
後夜祭:9/30まで
◆最終日までずいぶん時間のある企画
2025/7/5まで
期間は終了しておりますが、あまりにもピッタリで素晴らしい作品でしたので、こちらからお願いして「ふぉれすとどわあふ 番外編」として参加していただくことにしました。
番外編ですので、どの作品とも繋がっておりません。
同時に【シロクマ文芸部】さまの作品でもあります。
毎週日曜から始まる Doudoitu de Rennka 100 にご参加いただきありがとうございます。
『Doudoitu de Rennka 100』がスタートしています。
どうぞお楽しみください。
今回にご投稿いただいた方と都々逸の作品です。(2024.09.23. 07:00現在)
いくら休日とはいえ、初日なのに半数超えてる。
先日知人に、お気に入りのそんなに古くない傘が雨漏りするってグチった。
するとその知人は傘を一本贈ってくれた。
せっかく傘を貰ったので昨日の雨降りに差してみようと表へ出た。
運良く激しい雨ではなく、小雨程度だったので傘を差してみた。
なかなかいい感じだ。かの人に感謝だなとこの時は思った。
プラプラと散歩を済ませ家まで戻ってきた。
当然玄関先で傘をすぼめる。と、ここで目を疑う事態が起こった。
雨に濡れた側が一面花柄になっている。
花柄といっても紺色の傘に同系色の濃淡で小さな柄が表面いっぱいに描かれている。
乾いている時には見えなくて、濡れると現れるらしい。
手法的にはずいぶん以前からあり、持っている人も知っているが、まさか自分が持つことになろうとは想像もしていなかった。
かの人は、この傘が私に似合うと思って贈ってくれたのだろうか?
それとも知らずに贈ったのだろうか?
おそらく後者だとは思うが、こっぱずかしくてさせないぞこの傘。
また新しい傘が必要になるなぁ。
◆期限なし企画が新しい順に並んでいます。
※投稿された日付から1か月で削除されますが、イベントが終わったわけではありません。
10/20で削除します。
10/20で削除します。
10/18で削除します。
八の巻が始まりました。10/14で削除します。
10/8で削除します。
9/24で削除します
9/23で削除します。本日期限です。
9/28 昨日1回目が開催されました。次回は来週です
10/2~10/6
10月4日 0時~10月9日 23時59分
10/10~10/21
1曲目は GRAND FUNK RAILROAD の We're An American Band 。
2曲目は SANTANA の Oye Como Va 。
3曲目は faces の Stay With Me 。
お気に入りの曲のリクエストやこういう特集を組んでほしいなどがあればコメ欄にお願いします。ジャンルも問いません。
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