も一度逢いたい
一体どこへ行ってしまったんだろう
なんの手掛かりも残さず突然いなくなるなんて
俺たちルームメイトだったんだよね?
荷物は残ってるから戻って来るのかな?
かれこれ5年も一緒に住んでるのに君のことをよく知らないのに気付いた
こんな時誰に連絡すべきか
家族や兄弟、親戚から友達に至るまで誰一人として連絡先を知らないんだよ
そりゃあルームメイトとはいえ男女なんだから狭い部屋のソファーに並んで映画を観てて、その場面に影響されてキスをしたこともあったよな
酔っ払った勢いで夜を共にしたこともあった
それも一度だけじゃなかったよな
俺は君のことが好きだったんだけど、君には好きな人がいるみたいだったし
ちゃんと想いを伝えられないままだったけど
まさか突然いなくなるなんて思わなかったよ
そういえば君の料理は旨かったなぁ
俺の料理は真逆で食えたもんじゃなかった
それなのに何とかいいところ見つけて褒めてくれたっけ
俺はあんまり寝ない人で、君はよく寝る人で
俺の都合で度々起こしちゃってたよね
よく怒られなかったなぁって思ってる
俺はズボラで君は几帳面
だから随分助けられたんだろうな
君がいなくなってからやたらと靴下片方がなかったりするんだ
この間は仕方なく左右色も柄も違う靴下を履いて出たよ
それでも少しずつだけど家事をやるようになってきたよ
今逢ったら前よりずっとましなヤツになってると思うんだ
もう二度と逢えないのかなぁ
旅に出ますって手紙一通残しただけで
も一度でいいから逢いたいなぁ
noteで出会ったとある作品のオマージュです
内容は鮮明に覚えてるのに、どなたが書かれたものかわからなくなりました
Eric Clapton / White Christmas
クリスマスツリー
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