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今日の気分は? 202400912 No.314

今朝の京都は晴れです。1日を通しては晴れのち雨の予報です。午前7時の気温は27℃。日中は35℃予報で、書くのもイヤになるくらい連日の熱帯夜であり猛暑日です。雷注意報も発令中です。大気の状態が良くなさそうで、夕方から夜の初めころに雨が降りそうです。

どんな状態であれ、必ず一度は昇天させることを自分のノルマとしている。



「私の不幸は生い立ちから始まるんだ。父 (鳥羽天皇) が父ではなく、曾祖父ひいじいじ (白河天皇) が父だと噂されていたんだよ。そのため父からは叔父子と呼ばれ、遠ざけられていたんだ。そもそも曽祖父がいけないよな。自分の娘と愛人関係かって噂されているのに、父に嫁がせるんだもんな。現代ならDNA鑑定でもすればいいけれど、当時にはもちろんそんなものはない。人々が発する言葉 (言霊) がすべてを決していく時代だから、父の言は重いよな」

「当事者のお母上は何も仰らなかったんですか?」

「そうだよな。母者 (藤原璋子フジワラノショウシ) も悪いよ、違うなら違うって言ってくれればいいのに、何も言わなかったもんな。そりゃ皆が信じるし、疑うのも無理ないよな」

「そんな事情があったんですね。気の毒と言えばいいのかなあ」

「まあ母者も気の毒な境遇ではあるんだよ。幼くして父上を亡くされた母者は、当時絶好調だった曽祖父の養子になったんだ。絶対的権力をほしいままにしていた曽祖父は次のように豪語していたらしい。」

『賀茂河の水 双六の賽 山法師 是ぞわが心にかなわぬもの』

当時の賀茂河 (鴨川) は護岸整備などもされておらず暴れ川として有名だったのだが、その川の氾濫とサイコロの目、武装した僧兵は自分の意のままにならない。逆にいえばそれ以外は意のままになるという喩え。

「意のままになる範囲が広すぎますよね。私など自分のことでも意のままにならないことがいっぱいあるのに」

「確かに驕ってるよな。曽祖父は働き盛りの四十代半ば、母者は今で言えば小学校に上がるくらいの年齢だったはずだ。曽祖父は他にも同じような境遇の子を引き取って暮らしていたし、奥様は亡くなられていたけれど、それに準ずる方で祇園女御ギオンニョウゴがおられ、それは仲睦まじいお二人だったと言われている」

「曾祖父には女御がおられたのですね。それにお母上と同じ境遇の方が数名おられたのに、どうして曾祖父と愛人などと噂になったのでしょうね」

「それは分からないが、母者は、私を産んで数年経ってからも、この世のものとは思えぬ美しさで近寄り難いと周りの者から言われていたし、私の自慢でもあった。母者が産んだ二人の娘も『端正美麗、眼の及ぶ所に非ず』だそうで、小さい頃から並ぶ者のない美しさだったらしいから、それが原因の一つなんじゃないか?」

「そんなにお美しかったんですか」

「まあ、自慢ではあったが、私にとっては普通の母者だったと思っているよ。だってあの人しか母者は知らないし、それが普通だと思わないか? 他と比べようもないだろ?」

「ご自慢の母上だったのですね。私の母は早くに亡くなっていますから羨ましいです」

「そんな母者と曽祖父との間に、義理の親子以上のものがあったのかなかったのか、今となっては分からない。なんかドロドロしてるだろ。でも私に何の責任がある? もし本当だとしても、両親と曽祖父で話してくれればいいじゃん」

「そりゃそうです。子供に責任はないですよね」

「そうだろ? 父からは生涯疎まれていたのだから、形の上は第一皇子でも、私が天皇になることはないはずじゃないか。なのに私は第七十五代天皇になったんだよ。すべて曽祖父が勝手にしたことで、私が望んだことではない。そもそも三歳だぞ。私に何ができるっていうんだ」

「三歳で天皇ですか? 周りがバカなのか、仁様がスゴいのか。だってどれだけ優秀な方でも、三歳で天皇の仕事が出来る訳ないですよね。それも今のように国民の象徴じゃなくて、政治の実権を握っているんでしょ? どれだけ無謀なんだって思いますよ。院政なんて制度があるからややこしくなるんですよね」

国民の象徴は優秀でなくてもいい、ということでは決してなく、三歳で政治を含め国のトップが務まるのかということなので誤解のないように。

「そうだな。父は幼い私の替わりに院政を敷くつもりだったんだろうけど、曽祖父の力が強かったから思うようにできなかったんだな。だから曽祖父が亡くなった途端、姑息な手で政権の座から引き摺り下ろしたのは曽祖父や母者への嫉妬からだったかもしれないな」

「その姑息な手というのは?」

「最後まで曽祖父が許せなかったんだな。母者も曽祖父が亡くなってからは、父に追い込まれて苦労したようだしな。それにしても姑息な手はちょっと腹が立ったな。父は母者以外の女性を寵愛し、体仁親王ナリヒトシンノウ (近衛天皇) が生まれるんだ。私には腹違いの弟になる。父は生まれて間もない異母弟を、私の養子にしてくれたんだ。まだ私には子もなかったから、これで息子に譲位しても、私が院政を敷けることになるよな。疎まれていた父が私の将来を考えて、養子にくれたんだから嬉しかったなあ。で、義理の息子、実際には腹違いの弟に譲位することにしたんだ。ここまでは美談なんだよ」

「ようやく御父上に認めていただけたんですね」

「そう思っていたんだが、譲位の儀式当日、事件が起こるんだ。どこでこんな手違いが起こったのか、皇太子に譲位するはずが、皇太弟に譲位することになってしまっていたんだ。冷静になって考えると、不可思議な点がいっぱいあるんだけど、皇太弟で儀式が進んでしまったからもう取り返しがつかない。義理の息子ではあるが、皇太弟が天皇になったことで私に院政は敷けない。何故なら、天皇の父または父方の祖父であることが院政の条件だからなんだ。そして新天皇の実の父、私の父でもあるんだが、が院政を敷くことになったんだよ。これこそが父の策略だったんだということを痛感させられたよ。和歌にのめり込み始めたのはその頃かな? 結構人気もあったんだがな」

「すみません。和歌には疎いんです。もっとも和歌だけではありませんけれど」

「和歌の話しはまた後でしよう」

「そうですね。では続きをどうぞ」

つづく

だがもちろん例外もある。
お相手の技や才能によっては敢え無く撃沈してしまうこともある。
言っておくがプロの方の話ではない。
苦労して身に付けられたのか、自然と身に付いたのかは分からないが、
まったくの素人でも素晴らしい技や才能を持つ方がいらっしゃる。



▼これから開催される予定のイベント

9/15~18まで

9/21&9/28

10/2~10/6

10/10~10/21

▼すでに開催されているが期日の定めのないイベント

あるいは男の側に不利な体位があったりすることもある。



期間は2024年9月1日から9月21日が終わるまでとします。
以下の注意事項をよくお読みください。

  1. #ふぉれすとどわあふ 」のタグを必ず付けてください。これが付いていない作品は関連作品とは認めません。

  2. タグがバラバラの様相です。上記の太文字のタグをコピペしてお使いください。

  3. 小説、エッセイ、詩、音声、映像、その他諸々、形式は問いません。

  4. 作品を書かれた方は次のテーマを最低2つ、多くても3つを設定してください。テーマの内容は問いません。メルヘンやファンタジーである必要もありません。テーマの設定がない場合そこでお話は終わるものとします。

  5. 終わった話からの続きはないものとします。

  6. どなたの作品のどのテーマを選ばれたのかを本文のどこかに明示してください。

以下は今回の作品群です。

俺の場合のそれが今の彼女の位置にあたる。



毎週日曜から始まる Doudoitu de Rennka 100 にご参加いただきありがとうございます。
来週は始まりの日曜が上弦の月、火曜日が中秋の名月となりますので連歌の形式は変更せず、少しだけ難易度を上げて『月縛り』にしたいと考えています。『月という文字が入るか、月をイメージさせる文言がある』が条件です。

月の呼び名は、その形や時期によって様々な呼び名があるようです。そういうのを使っての都々逸もレベルが高そうでカッコイイっすよね。

さらに、おはようよねちゃん(おはよねさん)が一年を掛けて取り組まれている『どどいつのほん』エントリーすることができるようになりました。

仮定のお話しですが、100作品のすべてが素晴らしい出来であれば、そのまま一括りにしてエントリーもというお話しも出ています。
『月縛り』でお創りいただいた都々逸が、たとえ一部の方の作品でも、来年刊行予定の『どどいつのほん』に掲載されることも夢ではないと思ってください。

ここで一つお約束をお願いします。
Doudoitu de Rennka 100 には参加するが、エントリーは結構ですと言う方は事前にお申し出ください。事前にお申し出がない限り、自動的にエントリーに了承したものとします。
また、あくまでエントリーであり、『どどいつのほん』に確実に掲載されるわけではありません。ご了承ください。

上下に動かれる場合は問題ないが、
前後またはグラインドを素早くされると比較的短い時間でヤバいことになりそうになる。
そういう場合は下から突き上げることで難を逃れようとするのだが、
意に介さず執拗に攻められることもあるから苦手意識は持っている。



◆近々最終日を迎える企画

9/14夜まで


9/15まで


◆最終日までしばらく時間のある企画

9月末日まで


9/30まで


◆最終日までずいぶん時間のある企画

2025/7/5まで

期限のある企画でお薦めがあれば教えていただけると有難いです。
よろしくどうぞ。

ではなぜ彼女にその位置取りをしてもらったのか。
答えは簡単だ。
苦手意識の克服に決まっている。



Adeus, irmão

1曲目は SERGIO MENDES の Sambinha Bossa Nova 。


2曲目は SERGIO MENDES & BRASIL '66 Constant Rain (Chove Chuva) 


3曲目は SERGIO MENDES The Trouble With Hello Is Goodbye 


お気に入りの曲のリクエストやこういう特集を組んでほしいなどがあればコメ欄にお願いします。ジャンルも問いません。

俺の苦手意識が減れば減るほど、
彼女とのベッドライフは楽しいモノになるだろうし、
きっと喜んでもらえるのではないかと思ってる。


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