見出し画像

今日の気分は? 202401005 No.337

アイコンがハロウィン仕様に替わりました

今朝の京都は曇り空です。1日を通しては晴れ時々曇りの予報です。午前7時の気温は22℃。日中は28℃予報で、いつまでやってくるのか夏日で、また少し暑くなるようです。

『じゃがそれを望むのであれば詫びてやらんでもない』



「そうだろ? お茶といえばコレだよな」

「いやいや、日本でお茶といえば緑茶ですよ。これってチャイですよね? 私の知っている限りですが、チャイが飲めるお店ってそんなにないですよ」

「インドではメジャーなんだよ」

「確かに甘くて美味しいですよね」

「アッサムとかダージリンなんてのもいいんだけどさ、わちきはこれが一番好きなんだよ。ちょくちょくインドへ帰るんだが、その時に材料を仕入れてくるんだ。お陰でここでも好きなチャイが飲めるってわけさ」

「このお茶美味しい!! チャイって言うんですか? とっても美味しいです。初めて飲みました。何が入っているのでしょう? どうやって作るのか教えていただけませんか?」

多紀理が顔を紅潮させて興奮している。ハマっちゃったかな?

「そうかい。娘さんにも気に入ってもらえたのかい。そりゃ良かった。色んな香辛料が入ってんだけど、作り方なんて簡単なもんだ。帰りにちょっと荷物になるが、材料も少し分けてあげよう」

「ありがとうございます。今日こちらに伺って本当に良かった。こんなに楽しいこともあるのですね。ありがとうあなた」

「最後はやっぱり人間様への礼かい。お熱いことだねえ。ところでさっき聞きたいことがあるって言ってたが何かな?」

「多紀理が珍しく興奮しているようです。こんな多紀理を見るのは初めてかもしれません。こちらで本場のチャイが飲めるなんて思いもしませんでしたし、貴重な経験をさせていただいてありがとうございます。多紀理が言うように今日はいい日です」

「二人が楽しい思いをしたのなら、めでたしめでたしだ。お役に立ててわちきも嬉しいよ」

「それでお聞きしたいことですが」

「おお、何だい?」

「大黒様は元々インドの神ですよね? それが中国に伝わり、更に海を超えて日本に伝わった」

「そうだな。聞きたいことって歴史のお勉強かい?」

「その点もありますが、順を追って話さないと、私の頭がついてこないんですよ。すみません」

「わちきは別にいいよ。時間もあるしな。じゃが娘さんは暇なんじゃねえか?」

「わたくしのことはお構いなく。この方の側にいるだけで幸せですからお気遣いなく。手元には生まれて初めて飲んだ美味しいチャイもございますし。それにこの方は結構聞き上手ですのよ。どうぞ会話をお楽しみになって」

「全面的に認められてるんだね。この人間様はそんなにスゴいのかい? じゃあちょっと楽しませてもらおうか」

「多紀理困るよ。大黒様もそんなにハードル上げないでくださいよ」

全面的に応援してくれるのは嬉しいけれど、ハードルを上げられると話しづらくなるじゃないか。
大黒様にも期待させちゃったみたいだし。

「やりにくくなっちゃったけど続けますね。日本に伝わった頃にはもうあの福よかな大黒様だったのですか?」

「はっきり覚えちゃいねえが違ったように思うな。大国主さんと習合されてからじゃねえかなあ。確か日本の何処かに一体か二体、今のわちきと似たような体型の大黒天像があったと思うがな」

「そうなんですね。だとすると大国主と習合されてからのイメージの方が日本人には馴染みがあるということですね」

「そうなるな。残念なことだが、わちきと似たような体型の大黒天は人気がねえんだよ。確かに福があるってイメージじゃねえけどな」

「なんかご不便はありませんでしたか?」

「不便と言えるのかどうかは分からんが、大国主と習合した後のわちきの姿形なりは、本来のわちきと似ても似つかなかったから慣れるのに時間がかかったな」

「別人を演じるような感じですか?」

「まあそれに近いかな?」

「先ほどインドにも度々お帰りになっていると伺いましたが、向こうでは元の体型ですよね?」

「そうだな」

「痩せたり太ったり大変じゃないですか?」

「わちきが痩せたり太ったりする訳じゃねえやな。既にあるわちきの像がそうだってだけさ。それに忙しいんだよ。インド・チベット・中国・日本と飛び回ってるから、そんな細けえことなんか一々気にしてられねえよ」

「じゃあ今日はお会いできたんだからラッキーだったんですね」

「昨日中国から帰ったばかりさ」

「それはご苦労様です。それじゃあこんなに長居しちゃってお疲れですよね」

「そうでもねえよ。もう慣れっこだからな」

「ではもう少しいいですか?」

「構わねえよ」

「同じ地続きに神社がありますが、どんな神がおられるのかご存じですか?」

「数回見掛けたことはあるな。ちょっと背の曲がった爺さんだったよ。話したこともねえし、普段どうしてんのかは分からないけどな」

「近くにおられても交流はないのですね」

「さっきも言ったけど結構忙しくしてるからねえ。それに今更面倒なことは増やしたくねえやな。この寺の御本尊だって会えば挨拶くらいはするけど、交流ってほどの付き合いはねえぜ。他の神や仏はどうか知らねえが、出掛けて行く先々でわちきを待ってる人間様がいるわけじゃねえの。そのそれぞれが色んな話を持ってくるだろ? とてもじゃねえが捌ききれねえし、とてつもなく疲れるぜ。日本に限ってもどんだけ七福神があるんだよ。どっかの旅館や飲食店みたいに一日一組限定じゃねえんだし、人間様が来たらその分だけ話もある。わちきが神になってから一日たりとて休みはねえよ。ブラックなんてもんじゃねえぜ。ほんと堪んねえや」

「ずいぶんストレスが溜まっていますね。でも替えの効かない存在ということじゃないですか。それはそれで、頼りにされていらっしゃるということになるのではないでしょうか? ですが、せめてどなたかと交代で出来るといいんですけどね」

「そうだ。大国主さんと知り合いなんだろ? 2〜3日でいいから、交替してくんねえか聞いてみておくれよ。何なら他の神様でもいい。ゆっくり温泉にでも浸かって、のんびりさせてもらいてえや」

「それは一つの考え方ですね。一応いろんな神様にお話しさせてもらいますが、大黒様と同じように皆様忙しくされていますから難しいと思いますよ」

「冗談だよ。おんなじ立場ならよく分かってら。それにしてもこんなに愚痴をこぼしたのは初めてかもな。もっとも人間様と話すのも始めてみたいなもんだけどな」

「この方は本当に聞き上手でしょ? 少しはご気分が晴れましたか?」

「こんなに楽しい話し相手がいるのなら、しばらく日本にいるのも悪くねえなあ」

「恐れ入ります」

つづく

『上から目線かよ』



◆新規掲載の企画 (今日のみ)

10月5日 (土) 21:00 〜 22:00 本日最終日です。


10/6 20:00まで


10/13まで


◆近々最終日を迎える企画 (今日+7日)

10月5日 (土) 21:00 〜 22:00 本日のみです。


10/5まで スタエフ朗読ライブ作品および朗読者募集 本日最終日です。


10/6まで


10/6まで


10/6 20:00まで


10月9日 23時59分まで


10/10 23:59まで


◆最終日までしばらく時間のある企画 (今日+30日)

10/13まで


10/25まで


10/31まで


◆最終日までずいぶん時間のある企画 (今日+30日以上)

2025/7/5まで

『ところで主はこの辺りの領主か何かか?』



◆期限なし企画が新しい順に並んでいます。

※投稿された日付から1か月で削除されますが、イベントが終わったわけではありません。

11/1で削除します。


11/2で削除します。ただし、コメント数が100を超えると新しい巻に変わりますのでご注意ください。


11/1で削除します。終わりの期日が明確になれば、枠組みが変わることがあります。


10/28で削除します。ただし、毎週土曜日に新しいお題が提供される予定ですのでご注意ください。


10/20で削除します。


10/20で削除します。


10/18で削除します。


10/8で削除します。

『なんだその領主って?』



10/4に日付が変わってしばらくしてからゲリラ戦法を仕掛けてみたが、朝を迎えても誰一人見向きもされず。これはゲリラというよりは隠密行動になってしまったと思い公開することにした。

期間は1週間程度、または100の投稿で終了とします。

今回にご投稿いただいた方々と都々逸の作品です。(2024.10.05. 07:00現在)

おはようよねちゃん(おはよねさん)
  三羽 烏さま 応援します  野暮でオチない 日々ですが
カンナ|をかし探究隊隊長
  サンマ焼いても ヤキモチ妬くな  煙で色も 逃げて行く
三羽 烏
  もみじ色づき ぎんなん落つる  今が盛りか 我ひとり
ましゃこ
  秋も深まり 朝晩冷える  布団蹴飛ばし 風邪をひく
カンナ|をかし探究隊隊長
  わかるわかると 微笑む人の  掴むその手に 鬼の爪
rira
  連歌でないと 言われていても  ついつい見やる 前のコメ
Kei
  参りましたね 悪戯なきみ  その微笑みに 誘われて
Kei
  秋鮭焼けば 匂いに気付き  足元じゃれる にゃんこたち
Kei
  イガが刺さりて 慌てふためく  遠い秋の日 栗拾い
風の歌のナウシカ (10)
  文読む夜の 遠き光に  里を想う香 金木犀
rira
  秋が来たとて 止まない暑さ  過剰労働 扇風機
緋海書房/ヤバ猫
  心置きなく 手合わせできる  秋たけなわの 歌の宴
虹風 想蒔
  雨晴れ男 女は誰と  探り合いする 運動会
Kei
  秋の夕暮れ 虫の音(ね)も無く  山に鹿鳴く 十三夜
Kei
  有明の月 きみ帰る朝  衣(きぬ)擦れの音 目が醒める
Kei
  冷たい雨に ひとり漂ずみ  鹿の声聞き きみを待つ
ムーンサイクル
  イカした兄さん 口説きゃ耳タコ  舌なめずりで マグロ待ち
Kei
  山道走る 四駆の音さえ  きみ待つ夜の プレリュード
風の歌のナウシカ
  笑い集いし 祭りの後に  一筆書きの 罪と罰
Kei (20)
  空行くシャトル 坂下るEV車  二人の為に 音を消し
藤家 秋
  愛の告白 周回遅れ  うまくことばを えらべない
歩行者b
  明日に吹くのは あしたの風と  言ったあなたが 吹くほらよ
歩行者b
  愛の告白 聞いては巡る  あたしのよすがは 複数形
ning(ねい)
  私は振るより 振られる方  浮気もするより される方
ning(ねい)
  いつか話した 私にキミは  わかる気がする お見通し
三羽 烏
  昨夜のことを 話す相手は  化粧 (けわい) 落とした 別の人
三羽 烏
  好いた惚れたと 騒ぐ気もない  枯れた芒の 潔さ
ning(ねい)
  キミの気配が 消えた部屋出る  夜明けの空に 月探す

投稿順・敬称略

▼都々逸今後の予定
  10/04~10/10 Guerrilla de Doudoitu
  10/11~10/13 Doudoitu de Rennka 100
  10/14~10/23 Doudoitu to e
  10/24~10/26 Doudoitu de Rennka 100
  10/27~10/31 Halloween de Doudoitu
  ※規定数に達した場合予定が早まる可能性があります

『領主も知らぬのか? 確かに領主とはいえぬ身形と顔つきじゃな』



10/8 0:00~10/31 23:59


10/10~10/21


10/16 21時より スタエフ朗読ライブ開催

『いつの時代の話なんだよ』



1曲目は ASIAN KUNG-FU GENERATION 24時 


2曲目は Hi-STANDARD THIS IS LOVE 


3曲目は 銀杏 BOYZ BABY BABY 


お気に入りの曲のリクエストやこういう特集を組んでほしいなどがあればコメ欄にお願いします。ジャンルも問いません。

『ん? では聞こう 今はいつの時代でこの国の名は何という?』


#今日の気分 #iTunes #ASIAN_KUNG -FU_GENERATION #24時 #Hi -STANDARD #THIS_IS_LOVE #銀杏_BOYZ #BABY_BABY