国会答弁【シロクマ文芸部】
「読む時間が取れないんだよ、やることが多すぎて」
「そう言われましても総理、目を通していただかないとこの後の答弁でお困りになります」
「じゃあ国会審議遅らせてくれる?」
「それは無理難題というもの、たんに目を通していただければ・・・」
「時間が取れれば読んでおくよ。それでいいだろ?」
「この後わたくしは・・・」
「分かったいなくなるんだよね。で、誰かがついてくれるっと。そうだ、君のところに若い女性がいたよね。あの娘がいいな」
「彼女はただいま出張中でして」
「何だ、使えないなぁ。分かったできるだけ読んでおくから」
「ありがとうございます。それでは」
「そうだ、質問する側も答える側も同じ原稿持ってるんだから、国会中継してる放送局にさ、私は口をパクパクさせておくからそれに合わせてテロップ流してもらえるように言ってくれないかな」
「速記者が議場におりますからそれは無理です」
「速記者にも原稿渡しとけばいいんじゃないの」
「そんなことできるかこのバカ総理」
「あいつ今私のことをバカ総理って言った」
「ハイ、仰いましたね」
「一国の総理大臣をつかまえてバカ総理って言った」
「ハイ、仰いましたね」
「あいつ市中引き回しの上、打ち首獄門にしていい?」
「いつの時代の総理ですか?」
この後も続けられますが、今回はこの辺で。
今回もシロクマ文芸部に参加させていただきます。
小牧幸助様 よろしくお願いいたします。