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今日の気分は? 202401018 No.350

アイコンがハロウィン仕様に替わりました

今朝の京都は曇り空です。1日を通しても曇りの予報です。残念ながらスーパームーンを見ることはできませんでした。午前7時の気温は22℃。日中は27℃予報で雷注意報発令中です。

「朝早くから失礼します」と言うのならやめておくれよ街宣カー。

『朱をかける? スプラトゥーンみたいなものか?』



「ヴァイシュラヴァナの音を表したものが毘沙門天になります。何となく似てるでしょ? そして帝釈天の配下として、持国天、増長天、広目天と同様に四天王の一人でもあります。常に釈迦如来の道場を護って法を聞くので『すべてのことを一切聞きもらさない知恵者』という意味から、多聞天と名付けられました。自慢になりますが四天王の中では最強の武神であり、基本的には夜叉と羅刹を従えて仏教世界の北方を守護しています。因みにヴァイシュラヴァナも『すべてを聞く』という意味らしいです。私は兜跋毘沙門ですが、京都で毘沙門といえば平安の昔から鞍馬寺ですね。妃である吉祥天きっしょうてんや息子の善膩師童子ゼンニシドウジと並んで祀られている、毘沙門天三尊立像が特に有名ですね。実は私も鞍馬にいますが、向こうの私は少し地味です。というか先ほどまで向こうにいたんです。こちらで話し声がしたから客人だと思い慌てて飛んできたんですよ。お会いできて良かった」

平安京が整い、朝廷は京都の北方の守護として、武神の昆沙門を祀る鞍馬寺を重んじるようになります。
一方で元々インドでは財運の神であったことが要因となり、福の神としての毘沙門信仰が飛躍的に広がり、多くの人々が福運を求めて鞍馬寺を参詣するようになったということです。

『毘沙門天王経』には昆沙門天を信仰すれば『財宝富貴自在の福利を得る』とあります。
昆沙門の人気が爆発したことで鞍馬寺は布教の必要もなく、多くの信者を集めたということです。
口コミのちからって凄いんですね。めでたしめでたし。

そもそも仏像が造られるようになったのは、釈尊没後五百年あたりになります。

それまでは釈尊の教えに従い、偶像崇拝は行われていませんでした。
それでも釈尊が亡くなって五百年も経つと仏を形あるモノとして、もっと身近に感じたいと思ったのでしょうね。

クシャナ朝では仏像を中心に、色濃くギリシャ文化の影響を受けており、それらをガンダーラ美術と呼びます。
ここから安易に仏像を拝んでご利益を求める、大乗仏教が発展していくのですが、それはまた別の話。

「初めの姿であるクベーラは一族の王であり、財宝の守護神ですから煌びやかで少しお高くとまってるイメージですね。身に着けるものも派手さを強調し、少し上を向いてる感じです」

「今のイメージがお一人目ですね」

「次は毘沙門。武神ではありますが福の神でもあります。こちらは福よかでにこやかで幸せそうにしていないといけません。私の場合は兜跋毘沙門天の肩書きもありますから、少しキリッとした印象も与えないといけません。相反するイメージを一つに纏めるのは結構苦労が多いです」

「次が三つ目」

「多聞天は知恵の神です。ですから賢そうな顔をしていないと。多聞天に関しては賢そうな顔だけで服装などは自由です」

「まだあるのですか?」

「これが最後です。毘沙門のうちですが、七福神の一人でもあります。こちらはどこぞのアイドルグループのようにお仕着せの衣装がありますからイメージは作り込み易いですね」

「大変ですね」

「形から入らないと気持ちが乗ってこないんですよね。だから面倒でも続けるしかないんですよ」

「それは厄介ですね」

「少しよろしいかしら?」

「何でしょう?」

「形から入ると気持ちが乗りやすいのは理解できます。ですが、そもそも参拝者には物言わぬ仏像などが直接相手してくれるのでしょ? 普通に聞いているだけではダメなのですか?」

「例えば毘沙門の参拝者は勝負事の勝ちとか、福の神ですからそのまま福を望みます。多聞天の参拝者は知恵や学業成就を望みます。私が変わっているのかもしれませんが、毘沙門なら毘沙門の気分にならないと、参拝者の願いが頭に入ってこないんですよ」

「それは本当に大変だわ。お気の毒としか言いようがないわね」

「ですから続けるしかないんですよ」

「そのようですわね」

「例えばもう少し人格を統合してみるとか?」

「幸いなことに毘沙門と多聞天はそれほど忙しくありません。忙しいのは七福神とクベーラですね。七福神はご存知のように日本中に相当な数がありますよね? クベーラはインドですから対象人口がめっちゃ多いんですよ」

「ん? ちょっと待ってください。参拝者の願いがよく理解できるように、その神仏になりきって話を聞くってことでいいですか?」

「その通りです」

「毘沙門さんのことは参拝者には見えていないのに、参拝者の声が聞こえやすいように、物言わぬ仏像の裏で服装なども含めて、毘沙門になりきって話を聞いているということですか」

「そうです」

「それでお聞きになった願いはどうされるんですか?」

「どういうことですか?」

「簡単に言えば願いを叶えるために行動されますか?」

「数が多過ぎますからそんなことしてられないです。そもそも叶えられるかもしれない願いなんて、ほとんどありませんから。例えば大金持ちになりたいという願いに対して私に何ができますか?」

「どこかから金目のモノを調達してきてプレゼントするとか? わざと落としておいた金目のモノを拾わせるとか? 方法は色々考えられると思いますが」

「そんなことが全ての参拝者に対して出来る訳ないじゃないですか」

「そうですよね。では何のために真剣に願い事を聞いているのでしょう? 統計学的なサンプルを集めておられるとか?」

「どういう意味ですか?」

「どんな願いが何パーセントくらいあるかとか、近年の傾向はこのようであるというように分析されているとか?」

「そんな手間暇かかる作業をしている時間はないと思います」

「益々何のために真剣に願い事を聞いておられるのか理解できません」

「願い事は真剣に聞いてあげた方がいいでしょ?」

「それはそうでしょう。でもそれに対して何もアクションを起こさないのであれば、聞かないのも同じなんじゃないでしょうか? 言い換えると願い事を真剣に聞くことより、聞いた願い事にどう対処するかの方が重要じゃないですか?」

「真剣に聞くことに意味はないと?」

「意味があるかないかは毘沙門さんの心意気の問題でしょう。ですがそれによって疲れ果ててしまい、本来あるべき姿でいられないとすれば、本末転倒じゃないですか? もう少し肩の力を抜いてみたらどうですか?」

「そんなことが私に出来るでしょうか?」

「参拝者の願い事に対して100パーセントで向き合おうとする毘沙門さんの姿勢は、賞賛に値すると思います。ですが参拝者には100パーセントなのか10パーセントなのか分かりませんよね。そこに毘沙門さんがおられるのかどうかさえ、参拝者には分かりません。つまり毘沙門さんの自己満足に過ぎないとも言える訳です。それをあなたは望んでらっしゃるのですか?」

毘沙門さんが涙ぐんでいる。傷つけちゃったか? どうすればいい?

「雲間から光が差し込んだような、お釈迦様の法話に感銘を受けた時のような、これからの道が少し見えたような気持ちです。あなたが人間であるなど信じられない」

「お忘れのようですが、お釈迦様も元々人間ですよ」

「知らなかったとはいえ、お供の方と言った私はなんと愚かなんだ」

「毘沙門さんはお釈迦様の法話を真剣に聞いておられた。そこから第三者の話しは真剣に聞かなければならないと思い込んだんじゃないでしょうか? 確かに人の話に耳を傾けるのは、とても大切なことです。でも何事も過ぎたるはなお及ばざるが如しですよ」

「まさにその通りですね。今日は心洗われる思いでした。ありがとうございました」

「こちらこそ貴重なお話をありがとうございました」

「わたくしの最愛の方のご自宅には神々が話を聞いてもらいに、また愚痴をこぼしにいらっしゃるんですよ」

「私が伺ってもいいのでしょうか?」

「どなたでも歓迎します。そう言えば先日、お知り合いの大黒様もお越しになりましたよ。来られるのをお待ちしていますね」

つづく

『そのスッパ何とかは知らぬが、多分違うと思うぞ』



◆新規掲載の企画 (今日のみ)

10/20 23:59まで


◆近々最終日を迎える企画 (今日+7日)

10/18夜まで 本日最終日です。


10/20 23:59まで


10/21まで


10/22まで


10/25まで


◆最終日までしばらく時間のある企画 (今日+30日)

10/31まで


10/31 23:59まで


10/31まで


◆最終日までずいぶん時間のある企画 (今日+30日以上)

11/30まで


2025/7/5まで

『よく分かんねぇな』



◆期限なし企画が新しい順に並んでいます。

※投稿された日付より15日間で削除されます。ただし、削除されてもイベントが終わったわけではありませんのでお間違いなく。

10/31で削除します。


10/27で削除します。


10/26で削除します。


10/19で削除します。

『最後まで吾の話を聞け』



⇧⇧⇧ 詳細は上の記事からご確認ください⇧⇧⇧

開催日程:10/21 23:59 まで

ご投稿いただいた方々の作品です(投稿順・敬称略/2024.10.18. 07:00現在)


▼都々逸今後の予定
  10/12 00:00~10/21 23:59 Doudoitu to e
  10/22 00:00~10/26 23:59 Doudoitu de Rennka 200
  10/27 00:00~10/31 23:59 Halloween de Doudoitu
  ※規定数に達した場合予定が早まる可能性があります

『そうだな』



10/26 22:00~ ティコの部屋 第2夜 Open

『どこまで話したかのぅ』



1曲目は Anna Graves Dizzy


2曲目は Blessing Offor All Over The World


3曲目は Tori Kelly distance


お気に入りの曲のリクエストやこういう特集を組んでほしいなどがあればコメ欄にお願いします。ジャンルも問いません。

『スプラトゥーンまでだよ』


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