今日の気分は? 202401009 No.341
アイコンがハロウィン仕様に替わりました
今朝の京都は曇り空でポツポツと雨粒が落ちています。1日を通しては晴れのち曇りの予報です。午前7時の気温は18℃。日中は26℃予報で、たった一日で夏日復活です。
「他に何か仰りたいことがあれば」
「私は見た目がこんなですし、同じ中国出身で、長寿という御利益も被っている寿老人と間違われることもしばしばです。同一神だとも言われています」
「そうすると、七福神ではなく、六福神になりますよね。そうやって世間を欺いてこられたということですか?」
「いえ、その逆です。我々は全く別の神であり、見た目こそ似ていますが、持ち物などで区別できることもありますので、これを機会に覚えてほしいと思っています」
「では具体的にどう違うのか、何を覚えておけばいいのか教えていただけますか」
要望に応えて、福禄寿の特徴を述べておこう。
一番の特徴は背丈が低く、異様に長い頭と、長くて白い顎ひげを蓄えており、大きな耳たぶがある。しかし、ここまでは寿老人とさほど変わりがないから、これだけで見分けるのは難しいかもしれない。
それでは、決定的な見た目の違いをお知らせしよう。まず、左手に宝珠、右手に巻物を括り付けた杖を持っている。しかし、作品によってはこれだけでも見分けられないかもしれない。
さらなる決定打は、鶴を連れていることだ。しかし、作品によっては鶴がいない場合もある。
ではどうすればいいのか?
簡単だ、頭が長いと思われるお二人に聞いてみればいい『あなたが福禄寿ですか』と。きっと優しく真面目な神だから、素直に答えてくれるだろう。
因みに御利益の幸福・封禄・長寿はそれぞれ、
幸福……子宝に恵まれること
封禄……財産が得られること
長寿……健康に長生きできること
となっている。
「ありがとうございました」
「お嬢さん、そろそろ閉門になるが、どうされる」
「どうされるとは?」
「ここに残られるのか、それともお帰りになるのか」
「閉門なら仕方ないから、帰ろうか」
「次の機会もあるでしょうからの」
「それではこれで失礼しますね」
「ねえ、ちょっと、泰山府君の話は聞かなくていいの?」
「今日のメインは福禄寿さんですから」
「じゃあまた来るのね」
「次があるかどうかは夫次第ね」
「あなたには主体性がないということかしら?」
「いいえ、夫の望む通りに動くというのが、わたくしが望んでしていることです」
「素晴らしいお覚悟ですなあ」
「その生き方、羨ましいです」
「じゃあ、泰山府君の話は聞かなくていいのね」
「勝手な話で申し訳なのですが、私の抱く泰山府君さんのイメージと大きくかけ離れているものですから、お話を聞いても頭に入ってこないと思うんです」
「あたしがお姉言葉だから、話なんか聞いても仕方ないって言ってんの?」
「仕方ないとは思いませんが」
「じゃあ話を聞いていきなさいよ」
「そうですか、仕方ないですね。多紀理もう少し待っててね」
「仕方ないと言われて話すのも癪だけど、聞かずに帰るというのも癪なのよね」
「それではお聞きします。泰山府君は寿命を司るんですよね」
「そうよ」
「大変なお仕事されているのに、どうしてそんなに話し口調が軽いんですか」
「人の生死を扱ってると、話し口調も重くなければならないわけ?」
「人が死ぬことって、それくらい大事なことなんじゃないのですか」
「あたしはね、死んでいく人より生きていく人の方が大切だと思ってるの」
「死に行く人はどうでもいいということですか」
「そうじゃない。死に行く人には最大限の敬意を払うべきだと思ってるわよ。でもね、生きている人がいないと死んだ人を悲しんだり、懐かしんだり、羨んだりできないじゃない。恨まれたり、怒られたりもできないじゃない。それって死んだ人には一番悲しいことなんじゃないのかなぁ。だから生きていく人たちを大事にしたいのよ。分かる?」
「死んだ人を蔑ろにしていいとは思いませんが、生きている人が大事というその意見にはわたくしも同意します」
多紀理が賛意を示した。神々の世界ではそれが正しいことなのかもしれない。
「やはり、頭に入ってきません。近いうちに必ずまた来ますから、それまで保留とさせてください」
「あたしもお酒を飲んでいない時に話したいから、そういうことなら、引き下がるわ」
「ありがとうございました」
五十払いという言葉をご存じだろうか。
きっかけは『申の日』の『五日』に赤山禅院に詣でると、吉運に恵まれると評判になったことにあります。
それが発展して、江戸時代には『赤山さんは掛け寄せ (集金) の神さんや』と言われるようになります。
五日講ご縁日に商売繁盛を願う参拝が多かったのですが、ご縁日詣でが進化して、五十払いの商習慣ができたと伝えられています。
現在も、赤山禅院では毎月五日に「泰山府君五日講ご縁日」として、延暦寺の大阿闍梨による祈祷が行われ、商売繁盛を願う方が大勢参拝にこられるようです。
師走の京都は底冷えする日もあり、寒々とした気分になるが今年は違う。
今日も風は冷たかったけれど、相方がいるお陰で、ほのぼのとした気持ちで、一日が過ぎようとしている。
来年はどんな年になるのだろうか?
どんな神々や仏と巡り会えるのだろうか?
どんなお話しが聞けるのだろうか?
楽しみでしかない。
第十一巻終わり
◆新規掲載の企画 (今日のみ)
10/31まで
11/30まで
◆近々最終日を迎える企画 (今日+7日)
10月9日 23時59分まで 本日最終日です。
10/10 23:59まで
10/11夜まで
10/13まで
◆最終日までしばらく時間のある企画 (今日+30日)
10/25まで
10/31まで
10/31 23:59まで
10/31まで
◆最終日までずいぶん時間のある企画 (今日+30日以上)
11/30まで
2025/7/5まで
可愛いお声でコロコロ笑う 我らがsanngo 女史
よく泣き よく笑い よく食べる
一部の人か、大勢から支持を得てるのか
そのあたりは定かでないが、
我らのアイドル さんちゃんのお薦めはこれだ!!
さんちゃんがお勧めしてくれているわけではありません
勝手に私がお薦めしています
◆期限なし企画が新しい順に並んでいます。
※投稿された日付から1か月で削除されますが、イベントが終わったわけではありません。
11/7で削除します。
11/4で削除します。
11/1で削除します。
11/1で削除します。終わりの期日が明確になれば、枠組みが変わることがあります。
10/20で削除します。
10/20で削除します。
10/18で削除します。
期間は5日間、または200の投稿で終了とします。で、今日は3日目で、ようやく予定数の半分です。
また、何となく『秋縛り』がゆるゆるになってきましたので、以後は縛りを解除します。スキに創作を楽しんでください。
また、面倒なのが入ってきて場を乱しているようですが、気にしないで行きましょう。
今回にご投稿いただいた方々と都々逸の作品です。(2024.10.09. 07:00現在)
逸今後の予定
10/07 00:00~10/11 23:59 Doudoitu de Rennka 200
10/12 00:00~10/21 23:59 Doudoitu to e
10/22 00:00~10/26 23:59 Doudoitu de Rennka 200
10/27 00:00~10/31 23:59 Halloween de Doudoitu
※規定数に達した場合予定が早まる可能性があります
10/10~10/21
ナイトサロン ティコの部屋オープン 10/12 22:00〜
10/16 21時より スタエフ朗読ライブ開催
1曲目は I love you Orchestra Swing Style の It's Okey feat. Vivien Yap 。
2曲目は KOKIA の ありがとう… 。
3曲目は tuki. の 愛の賞味期限 。
お気に入りの曲のリクエストやこういう特集を組んでほしいなどがあればコメ欄にお願いします。ジャンルも問いません。
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