今日の気分は? 202401020 No.352
アイコンがハロウィン仕様に替わりました
今朝の京都はまだまだ降りそうな曇天です。1日を通しては晴れ時々曇りの予報です。午前7時の気温は17℃。日中は22℃予報です。北風が吹き、グッと気温が下がります。北風が強くなれば木枯らし1号の可能性もあるようです。ですがこの寒さは今日だけみたいで、明日からまた最高気温は夏日前後の予報です。10月も終盤になろうというのにね。
北海道からは初雪の便りです。
続けることは力となる……のか。
これまでずいぶん多くの神や仏と接してきた。
多紀理とも頻繁に話すようになってから早、半年が過ぎた。
次はどんな神や仏と巡り会えるのだろうかとか、どんな話しが聞けるのだろうかと、ワクワクする反面、どっぷり浸かり過ぎて、これは特異なことなんだという意識が薄れつつある。
本当に続けることは力となるのだろうか?
疑問には思いつつも、新しい神や仏との出会いを求めて、多紀理と二人でウロウロしています。
今日はこれから七福神巡りの続きで、京都ゑびす神社に向かう予定です。
威勢がいいですよね。お祭りの時期なら賑わいが感じられるのですが……。
京都ゑびす神社の周辺には有名な寺社が数多くあるんですよね。
できれば今日は複数の寺社を巡りたいと思うんです。
だから行程が少々慌ただしいのです。
「今日これから行くのは、松ヶ崎の大黒さん、赤山禅院の福禄寿さん、東寺の兜跋毘沙門さんと、七福神巡りを続けてきた四番目、京都ゑびす神社です」
「はい。いよいよ折り返しですね」
「七福神の説明は前にしているけれど、覚えてる?」
「えっと、大黒さんと毘沙門さんと弁天さんがインドから来られた神様で、福禄寿さんと寿老人さんと布袋さんが中国から、ゑびすさんが唯一日本の神様でしたよね」
「さすが多紀理、神仏の世界のことだからよく覚えてるね。じゃあ、一つ豆知識を披露しましょう」
「何でしょうか」
「七福神は何故七人なのか」
「七難即滅七福即生じゃなかったのですか」
「それもあるけれど、竹林の七賢人に倣ったという考えもあるそうなんだ」
「何ですかその竹林の七賢人とは」
「晋の時代の中国の話なんだけど、社会情勢の変化や権力者への阿りなどを嫌った七人が隠棲して清談を行っていたのを言うんだけど、竹林にいたのかどうか、また七人が集まっていたのかどうかは分からないんだ。この件はたぶんに屏風に描かれたものが影響してるんじゃないのかな。因みに、阮籍・嵆康・山濤・向秀・劉怜・阮咸・王戎の七人を言うんだけど、嵆康は時の権力者によって処刑されているんだ」
「ちっちゃな豆知識ですね」
「ちょっとむかつく。じゃあもう一つ、神仏混淆は分かるよね」
「はい。神道の奥ゆかしいところで、日本の神や仏も、外国の神や仏も、皆さん一緒ですよということでしょ?」
「簡単に済ませたね。その後、神仏分離や廃仏毀釈が行われたわけだけど、七福神のように神仏混淆の状態のまま、こんなに広まったのは、ほぼ唯一の例外なんだって」
「なるほど、そういわれれば確かにそうですね。これは不思議ですよね、これは豆知識に認定します。でもなぜ、神仏分離しなかったのでしょう」
「仮説でしかないけれど、この形態で広まりすぎていて、今更変更できる雰囲気じゃなかったんだと思うよ。きっと変更したとしたら、収拾がつかなかったんだじゃないかな。でもその混乱を乗り越えちゃうと受け入れてしまうのが日本人なんだけどね」
「それほどに民間に浸透していたということですね」
「そうだね。以前に話したように、日本の神様だけの七福神とか、七福神でもメンバーが固まっていない時とかなら、神仏分離も有り得たんだと思うけれど、複数の神社や寺院に跨っていて、単体の神社や寺院をどうこうするというレベルじゃないから明治政府もちょっと遠慮したんじゃないかな」
「これは旦那様の仮設ですか?」
「今思い付いたんだ」
「思い付きの仮説にしては筋が通っているように感じますね」
「豆知識完了だね」
「それってアルファベット三文字で何と言いましたっけ、BBC?」
「それはイギリスの放送局だよ。滋賀県の放送局でもあるけどね」
「何でしたっけ?」
「QEDだろ? 証明完了ってことだよね」
「そうそう、QEDです」
「そんな大層なものじゃないよ。仮説を立てただけで、何かを証明したわけじゃないからね」
「そうそう、そんな大層なものじゃないですよね」
「ちょっとむかつく。じゃあさ、多紀理は十日ゑびすって知ってる?」
「聞いたことがある程度です」
「一月の八日から十二日の間、京都ゑびす神社で行われるお祭りのことなんだけど、この大和大路通には屋台がいくつも出て、しかも九日から十一日の間は夜通しやっているから、今の静けさからは想像できないほど結構賑やかなんだよ」
「先月に終わっちゃっているじゃないですか」
「この付近は花街を含め夜の街が中心で、酔っぱらいの方が多いから、心配で連れて来られないよ」
「酔っぱらい程度ならわたくしは全然平気ですよ。父さまもよく酔っ払っていましたから。そういえば旦那様はお酒を召し上がりませんね」
「飲まないわけじゃないし、飲めないわけでもないけれど、無くても全然平気だよ」
「そうなのですね。じゃあ、旦那様が守ってくださるとか?」
「もちろん守ってあげたいよ。でも結構しつこい人もいたりするから大変なんだよ」
「大変なのは理解できます。母さまがいつも苦労されていますから」
「だから来年来るなら、昼間にするか、夜の景色も見せてあげたいから、夜の早い時間に来ようか。もっともコロナの影響がどれほどなのか分からないから、ちゃんと調べてからね」
「それなら雰囲気が少しは楽しめそうですね」
「端唄にも十日ゑびすのものがあるそうだよ」
「旦那様は端唄など歌えるのですか?」
「節は分からないから、歌詞だけならなんとかなる」
「じゃあ、私の方が得意かもしれませんね」
「多紀理は端唄ができるの?」
「端唄が生まれた頃には、もういましたから」
「じゃあ、歌詞は教えるから、唄ってみる?」
「すぐにできるものじゃありませんよ」
「じゃあとりあえず歌詞だけね」
『十日ゑびすの売物は ハゼ袋に取鉢・銭叺 小判に金箱・立烏帽子
茹蓮・才槌・束ね熨斗 お笹をかたげて千鳥足』
「というんだけど、どう? 唄えそう?」
「ですから、すぐには無理ですってば」
「そうだよね、ごめん」
「ちょっと気になったのですが、歌詞の最後の千鳥足というのは酔客ということですよね」
「そうだね」
「神社へ参詣するのに、すでに酔っぱらっているということでしょうか? ちょっと不謹慎なのではと思ってしまいます」
「その考えはよく分かるんだけど、そこは商売の神様、あちこちのお店で千鳥足になるくらい、いっぱいお金を使ってから、参詣に訪れるのだから、大目に見てくださるんじゃないかな」
「玄界灘の沖ノ島では考えられません。お酒の匂いをさせて島に上がろうものなら、即刻海に突き落としてやりますよ」
「結構過激だね」
つづく
◆新規掲載の企画 (今日のみ)
10/31 20:00まで
◆近々最終日を迎える企画 (今日+7日)
10/20 23:59まで 本日最終日です。
10/21まで
10/22まで
10/25まで
10/27まで
◆最終日までしばらく時間のある企画 (今日+30日)
10/31まで
10/31 23:59まで
10/31まで
10/31 20:00まで
◆最終日までずいぶん時間のある企画 (今日+30日以上)
11/30まで
2025/7/5まで
◆期限なし企画が新しい順に並んでいます。
※投稿された日付より15日間で削除されます。ただし、削除されてもイベントが終わったわけではありませんのでお間違いなく。
11/2で削除します。
10/31で削除します。
10/27で削除します。
⇧⇧⇧ 詳細は上の記事からご確認ください⇧⇧⇧
開催日程:10/21 23:59 まで
ご投稿いただいた方々の作品です(投稿順・敬称略/2024.10.20. 07:00現在)
▼都々逸今後の予定
10/12 00:00~10/21 23:59 Doudoitu to e
10/22 00:00~10/26 23:59 Doudoitu de Rennka 200
10/27 00:00~10/31 23:59 Halloween de Doudoitu
※規定数に達した場合予定が早まる可能性があります
10/26 22:00~ ティコの部屋 第2夜 Open
10/27~10/31
1曲目は VANESSA WILLIAMS の First Thing On Your Mind 。
2曲目は CAT STEVENS の Morning Has Broken 。
3曲目は Tori Amos の Dixie 。
リクエストの受付は終了しました。
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