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今日の気分は? 202400904 No.306

今朝の京都は晴れです。1日を通しては晴れ時々曇りの予報です。午前7時の気温は24℃。日中は34℃予報です。連日熱帯夜は免れていますが、昼間はまだまだ秋が遠いですね。

「俺はザワザワするぞ」



孝謙天皇が、母上である光明皇太后の病気療養に仕えることを理由に譲位され、大炊王が践祚されます。第四十七代淳仁天皇の誕生です。因みに孝謙天皇は孝謙上皇になられます。


この当たりから天皇を手中にしたことで、仲麻呂の暴走が始まります。
そんな折、平城宮改築のため、天皇と上皇は近江の保良宮ほらのみやに行幸されるのです。
歴史の必然とは面白いもので、事件が起こるように動くんですよね。


保良宮滞在中に上皇は、ある日体調を崩されますが、自身の病気平癒に目覚ましい活躍をした、弓削道鏡ユゲノドウキョウという僧侶を寵愛されるようになります。

ここでも日本三大○○が登場します。弓削道鏡は、平将門、足利尊氏と並んで、日本三悪人に数えられているのです。

「上皇、私たち天皇家の者が、神職ではなく坊主を重用するのはどうかと思いますよ」

「何言ってんのよ、わたくしが体調を崩した時、神職たちは何をしてくれたの? ただ祈ってただけでしょ? あの方はね、祈祷だけじゃなく真剣に看病してくれたわよ」

「あらぬ噂になっているのはご存知ですか?」

「大体の想像はできるわよ、わたくしにも耳はありますからね」

「でしたら……」

「ホントに民衆は下世話な話しがスキね」

「民衆だけではなく、宮中でもその噂ばかりのようです」

「確かにあの方は僧侶だし、男性だし、・・・がとても大きいと風の噂で聞こえてきているし、見たことはないけれど」

「でしたら……」

「わたくしは上皇とはいえ一応女だし、それに独身だし、世間的にイメージが良くないのは分かっているわよ」

「でしたら少し控えてくださいよ」

「どうして? わたくしは上皇ですよ、この国で今のわたくしに逆らえる者は誰もいないのよ」

「その通りです。ですから、お諌めできるのも私くらいかと思い、本日は伺った次第です」

「仮にわたくしとあの方がそういう関係になったとしても、誰がそれを止められるというの」

「そのおつもりがおありなのですか?」

「そんなつもりはないわよ。わたくしに懸命に尽くしてはくれていますけれど、彼も臣下の一人です。その程度は弁えています」

「そのお答えをお聞きして、少しは安心できます」

「でもね、わたくしのために懸命になってくれた方をないがしろにはできないわ。あなたが仲麻呂に不義理できないのと同じよ。それにね、わたくしは仏教擁護派なの」

「そんなあ」

「それよりあなた、仲麻呂の死んだ長男の後家を妻にしたんでしょ? そっちの方が問題とは思わないの?」

「それに関しては一言もありません」

「そんなにいい女なの? わたくしには会わせてもくれないし」

「いい女かどうかは、主観だと思いますが、私自身はそうでもないと思っています」

「じゃあどうして?」

「妻にしたというよりは、させられたという表現の方が正確だと思います」

「仲麻呂に押し付けられたってこと?」

「そういう見方もできるかと」

「仲麻呂はね、あくまで臣下なのよ、分かってる? 好き勝手させちゃダメなの」

「好き勝手させているつもりはありませんけれど……」

「もちろん光明皇后も、今は皇太后ね。わたくしも仲麻呂を重用したわよ、でも最近ちょっと目に余る行動が多いんじゃないの?」

「そうかもしれませんけれど、私にはほとんど何も相談してくれませんから」

「それを好き勝手させているっていうんじゃないの?」

「面目ありません」


「天皇の職はつまらない?」

「七男に生まれて、今まで政治とは無縁な生活でしたから、よく分からないんですよ」

「上手くできないのなら、わたくしがやるわよ。あなたの前はわたくしだったのですから」

「とんだ藪蛇になりましたね」

道祖王フナドオウを廃太子にしたのもわたくしですから、あまり面倒なことを言うようなら、あなたにも辞めてもらうから」

「私としては辞めてもいいんですけれど」

「そうなの? 権力とか支配とかそういうのに興味ないの?」

「自分が天皇になるまでは考えたこともありませんでした。何故でしょうね、皇太子時代に考えるべきだったのに」

「分かったわ、じゃあこうしましょう。あなたは宮中祭祀だけを行ないなさい」

「はい?」

「宮中祭祀も天皇が行う仕事として重要だということは、あなたも理解しているでしょ?」

「それはもちろん、毎日色々とやることがありますから」

「それならできるでしょ?」

「意外と好きなのですよ」

「もう一つの仕事である国の重要なことは、わたくしが決めるから。それでどう?」

「ずいぶん気が楽になります」

「じゃあ、決まりね。役割が違うとはいえ、天皇が二人いるように見えるのは都合が悪いから、私はどこか別のところに政治の行える場所を設けるわ」

「すみません。私が不甲斐ないばかりに」

「いいのよ。わたくしは結構この仕事好きだし、あなたが嫌だっていうのなら、替わることに何の不都合もないわ。これからは、お互い干渉しないことにしましょうね」

そして上皇は出家し、法華寺ほっけじに居を移し、政治の中心地も法華寺に移ることになります。

この話を聞いて焦ったのは仲麻呂です。自分の権限が脅かされるだけじゃなく、下手をすれば外されてしまいます。

「お上、上皇によって私の立場や権限が脅かされようとしておりますが、いかがお考えでしょう」

「仲麻呂卿、私は義理の父であるあなたに逆らおうとは思っていません。しかし、いいなりになろうとも思っていません」

「お答えを伺っておりませんが」

「保良宮で上皇と話し合いました。今後、私は宮中祭祀だけを行ないます。政治的なことは上皇が行われます。そして互いに干渉しないと決めました」

「それでは私の仕事がなくなるではありませんか」

「何故ですか? 政治向きのことは、今後上皇と話されればいいのです。私に遠慮することはありませんよ」

「それでお上はよろしいのでしょうか。お上のお勤めをないがしろにはされておりませんか」

「上皇と二人で分担するということです。私はそれでいいと思っていますよ」

「せっかく権力を手中にされましたのに、お捨てになるのですか?」

「権力など時の運のようなものです。執着するとロクなことにはなりません」

「お上はやはり神か仏か」

「仲麻呂卿、いや義理の父上、あなたには今まで色々とお世話になりました。それ故に、今後あなたのなさろうとすることに私は異を唱えないようにしましょう。ですから、私のすることにも干渉しないでいただきたい。よろしいですか?」

「畏まりました。では私自身の責任で、自由に振る舞わらせていただきましょう、それではこれにておさらばです」

天皇と上皇の溝が深まったのが、一人の坊主のせいだと多くの歴史は語っていますが、だとすれば神道しんとうの親元、天皇家にとっては悲しいことです。

つづく

「もっとザワザワさせてあげよっか」



ゼレンスキーの姿をテレビで観た。自国のことなので必死になるのは理解できるが、私には物乞いにしか見えなかった。

ゼレンスキーはもはや物乞いしか手はないのか?
確かに自国の力だけではロシアに対抗できるとは思わない。
だからといって物乞い同然に他国から武器弾薬などを分捕ってする戦争は正しいのか?
ヨーロッパの強国か、あるいはアメリカが援助しないと決めれば、その時点で勝敗が決まりそうな、代理戦争ともいうべき茶番劇はもう止めればいいのではないだろうか。

奇しくもパリではパラリンピックが行われている。
元々は戦争で傷付いた兵士たちのリハビリの一環として始まったとされる。
その大会にロシアの選手は国として参加できず、ウクライナは国として参加している。
どちらの国も間違いなく人を殺しているのに……。

大岡裁きだと、喧嘩両成敗の観点から、両国ともに出場は認められないはずなのになぁ……なんてことを感じた。

彼女の手が動きを変えた。



ついに自ら課した禁を破って単独記事を出してしまいました。
ふぉれすとどわあふ もっと盛り上がってほしいです。

期間は2024年9月1日から9月21日が終わるまでとします。
以下の注意事項をよくお読みください。

  1. #ふぉれすとどわあふ 」のタグを必ず付けてください。これが付いていない作品は関連作品とは認めません。

  2. タグがバラバラの様相です。上記の太文字のタグをコピペしてお使いください。

  3. 小説、エッセイ、詩、音声、映像、その他諸々、形式は問いません。

  4. 作品を書かれた方は次のテーマを最低2つ、多くても3つを設定してください。テーマの内容は問いません。メルヘンやファンタジーである必要もありません。テーマの設定がない場合そこでお話は終わるものとします。

  5. 終わった話からの続きはないものとします。

  6. どなたの作品のどのテーマを選ばれたのかを本文のどこかに明示してください。

以下は今回の作品群です。

①♯ふぉれすとどわあふ

 次のテーマ
  誰かケイに声をかけて下さい、仲間に入れて下さい
  わたしを見つけて下さいにゃ
  目的は③ふぉれすとどわうふの登場人物になる。です。

②リリの憂鬱

 次のテーマ
  ①レースのゆくえ
  ②ミユの特殊能力
  ③森の大騒動

③ふぉれすとどわあふ 2ndシーズン開幕

 次のテーマ
  ①シドニー、ヨークに会いに行く
  ②「薬草の書」の秘密
  ③くまさんの散歩

④ふぉれすとどわあふ

  ②テーマ③森の大騒動から

 次のテーマ
  ①リスの家族
  ②どわあふの森の木の実って

⑤ふぉれすとどわあふ③

  ①から

 次のテーマ
  ①ケイ、雑貨店に興味津々
  ②シドニーと港へ行く
  ③クマさんとふぉれすとどわあふを散歩する

⑥ミユの錬金術

  ③テーマ②「薬草の書」の秘密から

 次のテーマ
  ①薬草の書はいずこ?
  ②森の探検隊
  ③シドニーの恋(歩行者bさんのお話参照)

⑦#ふぉれすとどわあふ

  ⑤テーマ③クマさんとふぉれすとどわあふを散歩するから

 次のテーマ
  ①穴からどうやって抜け出すか
  ②ふぉれすとどわあふの散策
  ③怖くてミユさんのお店に戻る

⑧旅の終わりは希望

  ⑥テーマ①薬草の書はいずこ?から

 次のテーマ
  ①薬草の書捜索隊結成
  ②ミユはお医者さん?
  ③ケイは一人じゃない

⑨うさぎつね物語

 次のテーマ
  なし

⑩ある日の出来事

  ⑦テーマ①と③から
  ③テーマ①から

 次のテーマ
  ①ケイの過去
  ②ふぉれすとどわあふの秋
  ③ケイは一人じゃない (ヤバ猫さまと同じ)

⑪オドオドうさぎとおんなのこ

  ①から

 次のテーマ
  この続き書いてもらえたら嬉しいです

⑫ケイの過去

  ⑩の①から

 次のテーマ
  ①旅人の話
  ②ケイ、ミユさんのお店の中
  ③仔リスのリリ、おどおどウサギ、つんつんキツネ、
   ふおれすとどわあふの友だちが増える

⑬オドオドうさぎとおんなのこ2

  ⑪から

 次のテーマ
  なし

掌だけの撫でるような動きだけだったものに指先が加わった。



◆近々最終日を迎える企画

9/7夜まで


9/8まで


◆最終日までしばらく時間のある企画

9/17まで


9月末日まで


9/30まで


◆最終日までずいぶん時間のある企画

2025/7/5まで

期限のある企画でお薦めがあれば教えていただけると有難いです。
よろしくどうぞ。

強くなったり弱くなったり、いくつものポイントを刺激する。



1曲目は Bank Band 緑の街 


2曲目は ヤなことそっとミュート Stain 


3曲目は 椎名林檎 茜さす 帰路照らされど… 


お気に入りの曲のリクエストやこういう特集を組んでほしいなどがあればコメ欄にお願いします。ジャンルも問いません。

まるで指が数十本もあるようで、引いては返す波のような心地良さを感じる。


#今日の気分 #iTunes #Bank_Band #緑の街 #ヤなことそっとミュート #Stain #椎名林檎 #茜さす_帰路照らされど

まるで触れるべき場所を心得ているかのような複雑で単純な指先の動きを俺は楽しんでいた。