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今日の気分は? 202401004 No.336

アイコンがハロウィン仕様に替わりました

今朝の京都は雨です。1日を通しては曇り時々雨の予報で、雷注意報発令中です。午前7時の気温は23℃。日中は24℃予報で、全然気温が上がらず今日も涼しいです。

『今日も暑いのぉ 主も堅固で暮らせよ ではな』



「こりゃいい、相思相愛ってわけだ。わちきにも夫婦大黒天を祀ってる神社があったりするんだが、ここの石像にもあるだろ。だがあの女性は一体誰なんだい? 親でもねえし娘でもねえし、勿論カミさんでもねえ。御利益に子孫繁栄てのがあるんだが、そんなに子がいたって記憶がねえんだよな。亡くした子がいたって記憶もねえし、きっと習合された大国主さんの影響じゃねえのかな? 彼は子もカミさんもいっぱいいたそうじゃないか」

「そう仰ってましたよ。奥様は複数いらっしゃって、お子様はとんでもない数だったと。でもここにも習合の影響があるんですね」

「やっぱりそうかい。じゃああの女性は彼のカミさんなんだろうな。ということはよそ様のカミさんと夫婦の真似事をしてるってことかい? バチが当たりそうだねえ。というかあんたは大国主さんとも話したのかい? あんたホントに変わった人間様だねえ。それでここには何用だい? こんな山の端の寺に何用もねえんだが、神が一緒にいるのに七福神巡りもねえだろ」

「そうなんですけどね。先日彼女と話してると、自分の関係する神社以外には行ったことがないということが分かったんです。だから散歩ついでにあちこち巡ってみようということになりまして」

「それで七福神巡りかい? ご奇特なことで。しかし発展的な話だねえ。健康にも良さそうだ」

「一石二鳥どころか一石何鳥にもなるんですのよ」

「いいねえ。で、次はどこだい?」

「今日はこちらだけです。時間が読めなかったものですから」

「じゃあ狭いところで良ければ、ちょっと茶でも飲んでくかい? 菓子はねえけどな」

「ありがとうございます。多紀理どうします?」

「せっかくの機会ですから、ありがたく頂戴しましょうよ。あなたも隠形すれば問題ないでしょ」

「こりゃ驚いた。こちらの人間様は姿も消せるのかい」

「まだ新人ですけどね。月読命に教えていただきました」

「色んな神さんと関わりを持ってるんだねえ。あんたホントに人間様かい?」

「自分ではそう思っているんですけどね」

「普通は神と絡むと人間様には障りが出るもんだがなあ。何ともねえんだろ?」

「普段の生活をする分には何の問題もありません。でもお話しができたり、お姿が見えたりと、普通ではないことが我が身に起こっているわけですから、ひょっとするとちょっとずつ人間の枠からハミ出してきているのかもしれませんね」

「気を付けた方が良いんじゃねえか」

「そうは思わないんですよね。先ほども言いましたが普段の生活には問題ないんですよ。それに多紀理といるのが楽しくって。どうせそう長くない人生じゃないですか。このまま続けられればいいと思っていますよ」

「あんたがいいなら、わちきが口を出すまでもないやな。だがなあ娘さんとはちゃんと話しなよ」

「わたくしと話せば、彼が人間から変わるかもしれないということでしょうか?」

「そりゃどうなるか分からねえ。人間様が神になった例はあるけれど、みんな死んでからだからな。生きてる人間様が人の枠からハミ出すなんてことが良いことか悪いことか。神になるとは限らないしな。逆に親御さんに相談してみちゃどうだい?」

「よく分かりません。神と人間の間ってなんでしょうか?」

「普通に考えれば巫女とかかな? 神と人間様の繋ぎ役っていえば、シャーマンとか巫女じゃねえのか? じゃが、あんたがそれに当たるのかは分からねえ」

「少し心配になってきました。母さまに相談してみます」

「それがいいな。訳の分からんモン同士が話してても埒があかねえや。すぐにどうこうということもねえだろうしな。まあゆっくり茶でも飲んでいきな」

「ありがとうございます。ちょっとお聞きしたいことがあるんですがよろしいですか?」

「何が聞きてえのか知らねえが、逃げねえからちょっと落ち着きな」

それほど広くないお堂の中に三人もが座ればそれなりに一杯だ。正面に鎮座する大黒天像は福よかな顔に微笑を浮かべている。最澄の作といわれているが、本当ならば最澄さんはかなり彫刻が上手い。そして美的センスがあるんじゃないだろうか。

言い方は悪いが、一芸に秀でる人はいくつもの芸に秀でるということか。

左右には大小の大黒天が沢山あり、薄暗い灯りの中では少し恐い気がする。それにしても先ほどお会いした大黒様とは似ても似つかない。全然違うよな。


お茶の用意をされているようだが甘い香りがしてきた。

「大黒様、お構いなく」

「別にもてなす訳じゃねえよ。わちきが茶を飲みてえんだ。ちょっと待っててくんな」

「甘くていい香りがしてきましたね。わたくしは記憶にない香りですが、何かご存知ですか?」

「私にもよく分からないけれど、多分大黒様が淹れてくださってるお茶の香りだと思うよ」

「そうなのですね。どんなお茶なのでしょう?」

「もう少しできっと飲めるから、楽しみに待とうか」

大黒様がお盆に飲み物を乗せて戻ってこられた。甘い香りがますます強くなる。

「お待ちどお、ほいお茶だ、熱いから気をつけてな」

「ありがとうございます。いい香りですね」

つづく

『いやいや違うだろ この場合の挨拶ってのはごめんなさいだろがぁ』



◆新規掲載の企画 (今日のみ)

10月4日 0時~10月9日 23時59分まで


10/6 23:59まで


◆近々最終日を迎える企画 (今日+7日)

10/4夜まで 本日最終日です。


10/4 20:00まで 本日最終日です。


10/5まで スタエフ朗読ライブ作品および朗読者募集


10/6まで


10/6まで


10/6 23:59まで


10月9日 23時59分まで


10/10 23:59まで


◆最終日までしばらく時間のある企画 (今日+30日)

10/25まで


10/31まで


◆最終日までずいぶん時間のある企画 (今日+30日以上)

2025/7/5まで

『主は異なことを申すな 主こそ思い違いをしておらんか? 言葉はちゃんと使わんとな それは詫びじゃろ? 吾が主に詫びねばならんことをしたのか?』



◆期限なし企画が新しい順に並んでいます。

※投稿された日付から1か月で削除されますが、イベントが終わったわけではありません。

11/2で削除します。ただし、コメント数が100を超えると新しい巻に変わりますのでご注意ください。


11/1で削除します。終わりの期日が明確になれば、枠組みが変わることがあります。


10/28で削除します。ただし、毎週土曜日に新しいお題が提供される予定ですのでご注意ください。


10/20で削除します。


10/20で削除します。


10/18で削除します。


10/8で削除します。

『ぶつかったじゃねえか』



10月5日 (土) 21:00 〜 22:00

10/8 0:00~10/31 23:59

10/10~10/21

10/16 21時より スタエフ朗読ライブ開催

『フム 覚えがないのぉ』



1曲目は LADY GAGA Happy Mistake 


2曲目は Biig Piig 4AM 


3曲目は Beach Bunny Clueless 


お気に入りの曲のリクエストやこういう特集を組んでほしいなどがあればコメ欄にお願いします。ジャンルも問いません。

『なんだよそれ』


#今日の気分 #iTunes #LADY_GAGA #Happy_Mistake #Biig_Piig #4AM #Beach_Bunny #Clueless

ゲリラのつもりが隠密行動になってしまい、誰からも見つけてもらえないようです。ハハハ
よければお越しくださいませ。
『Guerrilla de Doudoitu』やってます。