今日の気分は? 202400920 No.322
アイコンがハロウィン仕様に替わりました
今朝の京都は晴れです。1日を通しては晴れ時々曇りの予報です。午前7時の気温は28℃。日中は36℃予報です。いよいよ今日または明日で猛暑日とも熱帯夜ともお別れの予感。ようやく本格的な秋がやって来そうです。
余談といえばいいのでしょうか、古事記では伊弉冉命を黄泉の国まで追いかけた伊弉諾命が黄泉の国から戻った時に禊をし、その際に三貴子が生まれたとされていますが、日本書紀では三貴子とも伊弉諾命と伊弉冉命から生まれたとされています。古事記と日本書紀で生まれ方すら違います。日本国の重要な神々であるはずなのに、なぜ違うのだろう?不可解に思いませんか?
調べてみると、軻遇突智の生まれ順が問題のようです。
少し記紀を比較してみましょう。
軻遇突智が生まれた時の火傷が原因で、伊弉冉尊が亡くなってしまうのは同じです。
伊弉諾尊が軻遇突智を切り捨ててしまうのも同じです。
伊弉諾尊が亡き伊弉冉尊を訪ねて、黄泉の国へ行くのも同じです。
ですが、日本書紀には有名な禊のシーンがありません。
古事記では、軻遇突智が先で三貴子が後、一方日本書紀では、三貴子が先で軻遇突智が後に生まれています。だから三貴子が誕生する時に、伊弉冉尊が生きている場合と、亡くなっている場合が生じることになるんですね。
つまり、
①古事記→軻遇突智生まれる→伊弉冉尊死亡→父から三貴子生まれる
②日本書紀→両親から三貴子生まれる→軻遇突智生まれる→伊弉冉尊死亡
となるわけです。
今更修正できないのだから、その程度のことは調整してほしかったなあ。
まあ、同じような時期に作成された記紀ですから、双方に意思の疎通がなかったのかもしれません。
後世の私たちが大いに悩むことになるわけですから、何とかしてほしかったですけれど、今さらいっても仕方ないですね。
天照大神と素戔嗚尊が夫婦となる物語は、父である伊弉諾尊から、海原を治めろと素戔嗚がいわれたことから始まります。
しかし、母・伊弉冉尊を亡くしたばかりの素戔嗚は、父の命令に従わず、泣いてばかりいました。やはり末っ子は可愛いのでしょうか、父は泣いてばかりの素戔嗚に話しかけます。
「お前はずっと泣きっぱなしではないか、何がそんなに悲しいのだ?」
「俺はよぉ~、おっ母の思い出はほとんどねえんだけどよぉ~。死んでしまったことが悲しくて仕方ねえんだよぉ~」
「そうなのか? 不憫じゃのお」
「せめてもう少しおっ母の思い出があればよぉ~、こんなに泣かなかったよぉ~」
「そうかそうか、では母の話をしてやろうか?」
「そんなことよりぃ~、俺はよぉ~、おっ母のいる根の国に行きたいんだよぉ~」
「私は根の国でお前の母に会ってきたが、とてもじゃないが、会うことを薦められる姿ではなかったぞ」
「じゃあよぉ~、根の国によぉ~、住むことはできるのかぁ~? おっ母の近くにいればよぉ~、気持ちも落ち着くと思うんだよぉ~」
「それはちょっと認められんな。それに父が指示した海原を治める件はどうするのだ?」
「そんな気分じゃねぇ~。他のヤツにやらせればいいじゃんかぁ~」
「お前はこの父の子だぞ、我が儘は許されん」
「俺は海原には行かねぇ~、おっ母のとこへ行くんだぁ~」
我が儘坊主には困ったものです。でも父は優しいのです。
「分かった、ではこうしよう。お前を葦原中国から追放してやる。これでお前の居場所は高天原か海原か根の国しかないぞ、どうする?」
「タマカガハラには姉ちゃんがいるぞぉ~、海原には行かねぇ~、じゃあ根の国に、行ってもいいんだなぁ~?」
「父はお前を追放するだけじゃ、これからのことは自分で考えれば良い」
「おっ父はスゴいなぁ~、俺のやりたいことをやらしてくれるんだもんなぁ~」
「それで良いのだな?」
「おぉ~、おっ父のいう通りにするよぉ~、でも一つ聞いていいかぁ~?」
「何だ?」
「追放ってどういうことだぁ~?」
「それも分からずに父のいうことに賛成するのか?」
「教えてくれよぉ~」
「よく聞けよ、葦原中国から追放するということは、この国に住んじゃダメだっていうことだ」
「じゃあぁ~、俺はどこに住むんだぁ~?」
「根の国に住むんじゃないのか?」
「そうだった、おっ母の側にいられるってことだなぁ~」
「そういうことになる、でもなあ母に会うことは薦めないぞ」
「ここに住めないってことはぁ~、みんなにも会えないってことだよなぁ~? 俺はぁ~、また悲しくなってきたぞぉ~」
素戔嗚は大声を上げ、また泣き出してしまいます。
「追放したとはいえ、お前は父の子だ。困ったことあがったらいつでも相談しろよ」
聞いているのかいないのか、泣き続ける素戔嗚でした。
数日後、
「おっ父ぉ~、近いうちにぃ~、根の国へ行こうと思ってんだけどぉ~、その前にぃ~、姉ちゃんにサヨナラして来ようと思うんだぁ~」
「それは良い考えだ、姉さんも快くお前を迎えてくれることだろう、行っておいで」
こうして姉である天照大神に別れの挨拶をするために高天原へ向かいます。
しかし、素戔嗚が動くとトラブルが起こるようです。
方法は定かではありませんが、素戔嗚が天に登ろうとした時、大海は轟き渡り、山岳のみならず、大地も鳴動しました。
驚いたのは姉の天照です。元々暴れん坊で評判の弟が、別れの挨拶のためだけに来たのではないと思い、軍備を整え、自らも戦闘服を身に纏い、素戔嗚を迎え討つつもりでいます。
物々しい雰囲気に驚きながらも、勝負事には負けるつもりのない素戔嗚は、
「よぉ~姉ちゃん、なんだあぁ~、その格好はぁ~?」
「あなたこそどうしたの? 何をしにここへ来たの? あなたには父上から与えられた仕事があるでしょ」
「姉ちゃんにぃ~、サヨナラしに来たんだぁ~」
「サヨナラですって? 私を葬り去るために来たというの? 私の国を奪うつもりなの? それなら容赦はしないわよ」
完全に気持ちが上擦っている天照、素戔嗚の方が落ち着いているようです。
「姉ちゃん~、それは誤解だあぁ~、俺はこれからぁ~、おっ母のいる根の国に行くんだぁ~、だからサヨナラだぁ~」
「あなたが嘘をついていないということをどうやって証明するの?」
「じゃあ姉ちゃん、俺とぉ~誓約するかぁ~?」
「あなたと私が?」
「そうだぁ~、それでぇ~、子を産むんだぁ~」
「あなたと私が?」
元々、誓約は占いのことだとある書物に書かれています。
あらかじめ結果を決めて、その通りになるかならないかで、吉凶を判断するのだとか。
そして結果を左右するのが子供の性別だったようです。
しかし、弟の疑いを晴らすためとはいえ、二神合わせて、八人もの子供を産む必要があったのでしょうか。
「姉ちゃん、一つ約束だあぁ~、もしぃ~、産まれる子が男子ならぁ~、俺が正しいぃ~。女子ならぁ~、姉ちゃんが正しいぃ~。これでいいかあぁ~?」
「受けて立ちましょう」
つづく
◆新規掲載の企画 (今日のみ)
9/23 23:59まで
◆近々最終日を迎える企画
9/20 20時まで メイン企画のための準備企画です 本日最終日です。
9/21夜まで
9/22まで
9/23 23:59まで
◆最終日までしばらく時間のある企画
9月末日まで
9/30まで
◆最終日までずいぶん時間のある企画
2025/7/5まで
今回のふぉれすとどわあふが前回の作品数を超えました。
期間は2024年9月1日から9月21日が終わるまでとします。
いよいよ明日で終わります。
以下の注意事項をよくお読みください。
「#ふぉれすとどわあふ」のタグを必ず付けてください。これが付いていない作品は関連作品とは認めません。
タグは上記の太文字のタグをコピペしてお使いください。
小説、エッセイ、詩、音声、映像、その他諸々、形式は問いません。
作品を書かれた方は次のテーマを最低2つ、多くても3つを設定してください。テーマの内容は問いません。メルヘンやファンタジーである必要もありません。テーマの設定がない場合そこでお話は終わるものとします。
終わった話からの続きはないものとします。
どなたの作品のどのテーマを選ばれたのかを本文のどこかに明示してください。
以下は今回の作品群です。
⇧⇧⇧※各詳細は上のマガジンからお読みいただけます。⇧⇧⇧
◆期限なし企画が新しい順に並んでいます。
※投稿された日付から1か月で削除されます。
八の巻が始まりました。10/14で削除します。
10/13で削除します。また、めでたしめでたしが入れば終わり。それまでは延々続きますよ。
10/8で削除します。
9/24で削除します
9/23で削除します。
9/21&9/28
9/22のみ
10/2~10/6
10/10~10/21
1曲目は THE DOOBIE BROTHERS の Jesus Is Just Alright 。
2曲目は SWEET の Fox On the Run 。
3曲目は VAN McCOY の The Hustle 。
お気に入りの曲のリクエストやこういう特集を組んでほしいなどがあればコメ欄にお願いします。ジャンルも問いません。
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