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The Beatles Forever

私が小学校中学年の頃、まだビートルズは実在していた。
そんなことを書くと、「お前幾つだよ」って言われそうだが、ビートルズの解散は1970年であり、それ以前に産まれた方は全員がビートルズが実在していた時にいたことになる。
それでも解散して半世紀が過ぎているのかと思うと何だか切なくなる。

今思うと友達の兄はかなり先進的な方だったらしく、ビートルズのレコードを聞かせてもらった記憶がある。
当時の小学校中学年でビートルズの良さが分かるわけもなく、友達の兄に会ったのも、ビートルズを聞かせてもらったのも、その時だけである。
もちろんどの曲を聞かせてもらったのかの記憶は全くない。

当時の日本は歌謡曲とフォークソングが全盛だったと思う。
例えば、宇多田ヒカルさんのお母様の藤圭子さん、森山直太朗氏のお母様の森山良子さん、ONE OK ROCK のヴォーカル TAKA のお父さまの森進一さん、ザ・ドリフターズなどが人気だったようだ。

話を戻そう。
ビートルズは大英帝国勲章を受章しているのだが、その時「チャラチャラした奴と一緒に肩を並べて勲章など貰えるか」と軍人さんたちが勲章を返還するという騒ぎがあったそうな。
確かジョンだったと思うが、「彼らは人を殺して勲章を手にしたけれど、僕たちは人を殺さずに勲章を貰えた」と発言した。
こんな人たちの集まりは、二度と出てこないんだろうなと思ったものだ。
だからという訳でもなく、ささやかで忘れてしまった年もあるが、12月8日にはビートルズを聞くようにしている。
日付を見るだけでビートルズファンはお分かりいただけるだろう。

高校時代には、ほぼ毎日のようにビートルズを聞いていた記憶がある。
それに並行して対角とされていたローリングストーンズなども聞き始め、ロック大好き人生が幕を開ける。

中学生の頃には山口百恵さんがデビューし、高校生の頃には荒井由実さんやオフコースに代表されるニューミュージックが華やかだったのだが、この方たちの楽曲を聞くようになるのはずっと後になる。

ブリティッシュロックがいいとか、サザンロックがいいとか、あのギターソロはいいとか、あのギターのリフは最高だとか、ああでもない、こうでもないと言いながら、ロック漬けの毎日だった。

いつの間にか様々なジャンルの音楽を聴くようになったが、ロック好きは今も変わらず、時々 The Allman Brothers Band , Eric Clapton , Led Zeppelin などの、私にとっては失礼極まりないネーミングではあるのだが、いわゆるクラシックロックと呼ばれるものを聞いている。

それにしても、初めての洋楽のビートルズはアップル・レコード。
初めて持ったパソコンはアップル社の Macintosh Plus。
そして今のスマホはアップル社の iPhone。
りんごとの付き合いは長いなあ。

そのビートルズが新曲を発表、年内には発売するという。
しかもAIを使ってデモテープの雑音を取り除いたというから驚きだ。
さらに、解散から半世紀ほどが過ぎているのに、未だにデモテープが残っているということに驚く。
ここでもAIが活躍するのだが、どこまで進化するのだろうか。
若干心配になってきた。
三羽 烏