見出し画像

今日の気分は? 202400907 No.309

今朝の京都は晴れです。1日を通しては晴れ時々曇りの予報です。午前7時の気温は25℃。日中は35℃予報でさらに暑くなりそうです。

だからパジャマ代わりのスウェットや下着を脱がす必要がない。



孝謙上皇は、藤原仲麻呂の乱を収拾し『第四十八代 称徳天皇 』として再び重祚します。道鏡もまた上皇のご寵愛を受け、あり得ないほど権力の高みへと昇っていくのでした。

一方淳仁天皇は、藤原仲麻呂の乱には関わりがないと判断されたものの、それまでの仲麻呂との近しい関係が災いし、奈良時代に即位された天皇の中では、唯一廃位の憂き目にあい、親王待遇のまま淡路に配流となります。

廃帝は淡路からの逃亡を図るのですが、すぐに捕縛され、翌日に淡路の滞在先で死亡してしまいます。一説には逃亡を図るように唆され、逃亡後すぐに捕縛されるのも織り込み済みで、最後には暗殺されたともいわれています。

公式には病死と伝えられていますが、葬儀などが行われた記録は一切ありません。

廃位されたとはいえ天皇であった事実は変わらないはずなのに、きっと無念だったでしょうね。今更ですがご冥福をお祈りします。
また怨霊の一に数えられますが変事が起こったという記録もありません。

現在では四十七代天皇に数えられていますが、廃帝になっていたこともあり明治天皇によって諡号されたものです。


「少し気持ちを落ち着かせる時間をください。それから、とてつもなく貴重な体験ですので、会話を録音させてもらっても構いませんか?」

「構いませんよ。あなたがご自身で楽しまれる分には、何も問題ありません。ただし、出版されるとか、公に公開されるようなことになると、それ相応の対価をお支払いただくことになると思います。その辺りは専任の弁護士と相談してみてください」

「ずいぶん現実的ですね。でも、今のお言葉で血の気が引いたといいますか、萎えたといいますか、スッと気が鎮まりました」

「それは良かった。録音はそのボイスレコーダーで?」

「そのつもりですが」

「ちゃんと録音できるか確認しなくてよろしいのかしら? 以前受けたインタビューでは、私の声だけが録音されていないということがありましたよ」

インタビューを受けられたことがあるなんて神様としては、かなり進歩的だと思う。驚きだね。

「それは困ります。では試しに録音してみますね」

カチャという音とともに録音が開始された。機械の動きには問題ないようだ。

「天皇ご自身のお声を拝聴させていただきます。月様もよろしければお話しください」

「月様と呼ばれてるんですね。では私はジュン様とでも呼んでいただきましょうか」

「はは、そりゃいい。月様とジュン様か。下々に聞かせたら卒倒しそうな話だな」

「ありがとうございます。では録音の確認をします」

巻き戻し再生してみるが竹本自身の声だけで二柱の神の声は録音されていないことがわかった。

「困りました。なんとかならないものでしょうか?」

記録より記憶に留めよということだろうか。

「もう一度テストしてみてくださいな。あーそれより、もう一度再生してみてくださいな」

言われたように巻き戻し再生してみると、今度は明瞭に神々の声が録音されている。

「どうなってるんですか?」

驚く竹本に、ジュン様は、

「私たちは一応神ですからね。喜ばれることはしても、忌み嫌われることはあまりしないものです。あなたの真摯な態度に少し協力したくなっただけですよ」

だって。サラッと格好良すぎるんじゃないの。


「では改めて、インタビューを始めさせていただきます」

「はいどうぞ」

スイッチオン。

「では、初めにジュン様ご自身のことをお話しいただけますか?」

「私自身のことなら、系譜を含め歴史書を紐解いていただければわかります。最近ではウイキペディアなんかでも簡単に辿れますからそちらをご覧ください」

そこからか。予備知識なしで話についていけるだろうか。しかし、お話ししてもらえるように無理強いすることもできないしなあ。

「了解しました。それでは、歴史書や諸々の書き残されたもの以外に、お話しされたいことはありますか?」

「その質問はグッドですね。やはりあなたはユニークな方だ。実は言いたいことが結構あるんです」

待ってました。そんな話が聞きたいんだよ。

「実は私、球技の神様と言われてまして、この近くの白峯神宮というところに祀られています」

「そう、生前は蹴鞠の上手だったからね」

「存じています。一度お参りさせてもらったこともあります」

「そう、ありがとう。でもね、元々白峯神宮の地は蹴鞠の宗家、公卿の『飛鳥井家』の邸宅があった場所なの。明治元年 (1848) に社殿を新造し昭和十五年 (1940) に今の白峯神宮になったのよ。ずいぶん新しいでしょ? 我がやしろにはくだんの飛鳥井家が代々『まり』の守護神として『精大明神セイダイミョウジン』を祀ってきたの。これが本当の蹴鞠の神様なのね。確かに私は蹴鞠が得意でしたけど、付け足しみたいなものだから、神様と言われることに少し引け目を感じています。まあ、現代のスポーツのサッカーだけはリフティングやパス、アシストなど共通する点が多いので素直に喜べるんですけどね」

「なるほど、面白い視点ですね」

「でしょ。で、付け足しでもせっかく神として祀られ、多くの選手の皆さんに参拝してもらえるのだから、やっぱり応援したくなりますよね。だから、多くの球技のルールを覚えたり、それぞれの名称を覚えたり、なにせ当時存在すらしなかった球技ばかりですから、それなりの苦労もあるわけですよ」

「そうでしょうね」

「懸命にルールを覚えていたりすると、どうして? って疑問も湧いてくるのよ。例えば野球で打者は打ったら一塁へ走る。なぜ一塁なの? 三塁でもいいじゃない。ルールらしくするなら右打者は打ったら三塁へ、左打者は打ったら一塁へってすればいいのに、なんて考え出したらキリがないのよね」

「面白いルールですね、私などは何の疑問もなく一塁へ走っていましたが、そんなスポーツもありかも」

「だから深くは考えないことにしたの。ルールはルールとしてそのまま覚えるの。でもね、ルールって普遍だと思っているかもしれないけれど、それは間違いなのよ」

「そうなんですか?」

「例えばバレーボール。今は相手コートにボールが落ちたら自分のチームの得点になるけれど昔は違ったわ。サーブ権というのがあって、その権利を持っているチームが相手コートにボールを落としたら得点になるけれど、権利を持ってないチームが相手コートにボールを落としてもサーブ権が移動するだけで得点にはならないとかね」

「サーブ権! ありましたね、覚えていますよ。いまはもうないのですか?」

「とりあえず、テレビ放映があるような六人制のバレーボールでは、無いようね」

「良くご覧になっているのですね」

「そういえば一セット取得するための点数が変更されたこともあったわね。ラグビーも最初驚いたのよね。ボールを持っている人は前に投げてはダメ、必ず後ろにいる人にパスしなさいって。これじゃ全然前に進めないのじゃないのって思ったものよ。それでどうやって得点するの? ってね。さらにボールが楕円でしょ。蹴った後の行方は神のみぞ知るってね。神でも中々分からないわよ。それでも最近は自分の思う方へボールを蹴って転がせる人が出てきたのよ。もはや神の領域よね。スゴいと思わない?」

「何事も習熟すれば神のように、神業が生まれるということでしょうか」

「そうそうテニスは意味がわかんない。ラブから始まって、15、30、40、ゲーム (またはセット) でしょ? 1点2点3点ではダメなの? 何だか六分儀がどうしたとか諸説あるらしいんだけど、はてなマークがいっぱいよ。私の中にこの概念がないからテニスの得点方式だけは馴染めないなあ。いっておくけどテニスのゲームは好きよ。そういえばラグビーやアメフトもトライ (タッチダウン) とコンバージョンキック (フィールドゴール) は複数得点よね。バスケットボールもスリーポイントなんかできちゃったし。こんなことだからね覚えるだけでも結構大変なのよ。でも一生懸命ボールを追う子たちを見ていると、必要なことはさっさと覚えて応援するしかないでしょ。ここで注釈、私にとっては大人も子供もみんな子たちですからね。それも我が社を参拝してくれた子たちなら尚更ですよ。ここはオフレコにしてもらいたいんだけど、参拝してくれた子たちと、そうでない子たちはやっぱり……わかるでしょ? オフレコですよ」

「神様にも好き嫌いや贔屓があるということですか?」

「はっきり言ってくれるわねえ。月様は違うかもしれないですけど、私は元々人間ですから好き嫌いの感情は持ち合わせているのですよ。もちろん好いてくれたり頼ったりしてくれる子たちは贔屓の対象にもなりますよね」

「私は元から神だが好悪の感情はあるな。あからさまにすることはまずないがな」

「なるほど、私にとっては遠い存在で、現実味の薄い神様でも、感情はちゃんとあるということですね。勉強になります」

「少し脱線するけれど、ここに道真公が居たらスポーツか学問かで激しい論争をお見せすることもできるんですけどね」

「彼もそんなに遠くないぞ。呼んでくるか?」

「興味はありますが今日のところはご遠慮申し上げます。雷でも落とされたら、こんなボロアパート吹き飛んでしまいますから」

「あはは、清涼殿の話ね。結構言うじゃないの」

だんだん深い谷間に入り混んできたようだ。もはや制御不能だな。

つづく

毛布の中で彼女が何をしているのか見なくても分かる。



noteに新しくできたタイムセール機能を使われた方はいるのだろうか?

タイムセールはリアル世界でよく見かける。例えば食品。例えば消耗品。
食品は、ロス対策にもなり、消費者にも嬉しい。win-winの関係が結べる。
いずれ買わなければならない消耗品もタイムセールで価格が下がれば消費者にはお得だ。

それに比してnoteのタイムセールはどんな意味があるのだろう?
noteの中の作品は腐ることもないから、ほぼ消費期限も賞味期限もない。
確かに古くなれば読まれなくなる確率は高くなるから賞味期限があると言えなくもないが、朽ち果てるわけではないし、食えなくなるわけでもない。
元々食い物ではないけどね。

安く購入できるのはいいことかもしれない。でも正規の価格で購入された方との差別化はどうなっているのだろう?
買う側に問題はないのだろうが、売る側は正規で買ってくれた人のことをどう思うのだろう。
また、このまま進めば、新刊本を買わずに文庫本を待つのと同じようにならないだろうか。
どうでもいい話かもしれないが、ひとりごとだからいいんです。

少し音も聞こえてくるようになった。



期間は2024年9月1日から9月21日が終わるまでとします。
以下の注意事項をよくお読みください。

  1. #ふぉれすとどわあふ 」のタグを必ず付けてください。これが付いていない作品は関連作品とは認めません。

  2. タグがバラバラの様相です。上記の太文字のタグをコピペしてお使いください。

  3. 小説、エッセイ、詩、音声、映像、その他諸々、形式は問いません。

  4. 作品を書かれた方は次のテーマを最低2つ、多くても3つを設定してください。テーマの内容は問いません。メルヘンやファンタジーである必要もありません。テーマの設定がない場合そこでお話は終わるものとします。

  5. 終わった話からの続きはないものとします。

  6. どなたの作品のどのテーマを選ばれたのかを本文のどこかに明示してください。

以下は今回の作品群です。

掌と指と口と舌が間断なく攻め寄せる。



明日から第2週の『Doudoitu de Rennka 100』が始まります。

前回のラストは Kei さまの

探さないでは 探して欲しい  ほんに憎らし 色男

です。今回はこちらがスタートとなります。
どうぞお楽しみに。

見えない方が感覚が鋭敏になるのか、
それとも実際の行為が見えた方がより感情が昂るのか、
人によって違うかもしれない。
いや、日によって、時間によっても違うのかもしれない。



◆新規掲載の企画 (今日のみ)

9/15まで


◆近々最終日を迎える企画

9/7夜まで 本日最終日です。


9/8まで


9/8 23:59まで


9/10まで 開催期間が変更になりました。ご注意ください。


◆最終日までしばらく時間のある企画

9/15まで


9月末日まで


9/30まで


◆最終日までずいぶん時間のある企画

2025/7/5まで

期限のある企画でお薦めがあれば教えていただけると有難いです。
よろしくどうぞ。

俺はどっちだろうとぼんやり考えていた。



1曲目は TRIO To Know Him Is to Love Him 
TRIO (Emmylou Harris with Dolly Parton and Linda Ronstadt)


2曲目は THE OAK RIDGE BOYS Y'all Come Back Saloon 


3曲目は LORETTA LYNN Coal Miner's Daughter 


お気に入りの曲のリクエストやこういう特集を組んでほしいなどがあればコメ欄にお願いします。ジャンルも問いません。

愛おしそうに頬張る口、美味しそうに舐める舌、
上目遣いにこっちを見る眼、すべてが愛らしく、
見るほどに幸せでいられる。


#今日の気分 #iTunes #TRIO #To_Know_Him_Is_to_Love_Him #THE_OAK_RIDGE_BOYS #Y 'all_Come_Back_Saloon #LORETTA_LYNN #Coal_Miner 's_Daughter