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人生がちょっと楽になったレシピ

「塩分とビタミンKに気をつける」

心臓弁膜症手術後でワーファリン服用中の夫との食事に新たに追加された項目。

その後、夫は2回の脳梗塞を経験し、本気で食生活の改善に取り組んでいます。

早々にこれまでの夫婦の料理スキルでは限界があることに気づきました。
減塩レシピ本やネット検索でおいしそうなレシピを見つけ、それを参考に、減塩、砂糖控えめ、出汁やいろんな調味料をつかってどうにかする。
こってりしたものや濃厚チョコレートやパフェは我慢、外食は月1回…etcと、
我慢前提の食生活が続いていました。

今まで摂取していた塩分や砂糖が多すぎだったことを振り返れた一方、
こってりが恋しい… 
レシピもマンネリ…
私たちに合う減塩レシピ本とは出会えず毎日ネット検索するのも疲れる…と、
いつか爆発する日が目に見えはじめ…。

そんなとき手にした栗原はるみさんのレシピ本。
簡単で再現性高いものが多く、おいしい!!
示された塩分量を減らしてつくっても、味の深みは変わらず、どれも私たち好みの味。涙

これまでのレシピとなにが違うのか…
そもそも減塩レシピではない(が、塩分を減らしてもOKでかつおいしい)、
身近な素材だけど予想外の組み合わせ、
基本とされる手順に加える簡単なひと手間、
残った野菜の皮まで使うサステナブルなレシピ、
そして、なにより栗原はるみさんの想いがあるのだと思いました(以下)。

私はいつもレシピを考えるときに、 初めて料理を作る人のことを考えています。料理に慣れていない人に、料理って楽しい、こんなに簡単にできるんだと思ってもらいたいので、何度もくり返しつくってみて、私がおいしいと思う味の分量を正確に出すようにしています。でも、それは1つの目安に過ぎません。 もし、レシピどおりにつくって美味しくできたら、次は自分の好みの味、家族の好きな味に変えてみてください。自分なりの工夫を重ねるのが料理の楽しさだと思います。

栗原はるみ著「きょうの料理 わたしのいつものごはん」NHK出版


栗原はるみさんの言う「料理の楽しさ」を知り、実践した結果、「減塩」にとらわれすぎず、バランスをみながらレシピを考えられるようになった気がします。

この冬は、きのこ鍋、白菜のコールスローサラダを何度もつくりました。
クリスマスのローストチキンもお正月メニューも、助けられました。

人生初のローストチキン。丸鶏さえ手に入れば、栗原はるみさんのレシピで予想以上に簡単につくれました。塩分控えめ。

先日の夫の定期検診結果も、数値も問題なく、体重も増えず、順調。
我が家の食卓に笑顔が戻りました。

インスタで料理研究の日々を発信している栗原はるみさん。
いつもおいしいレシピありがとうございます!
おかげで料理が楽しくなりました。

現代の日本人の食生活は、塩分の摂取量はやや過剰摂取にある一方、野菜・果物の摂取量は少なく目標量に達していません。また、主食・主菜・副菜を組み合わせたバランスのよい食事ができていない傾向にあります 1)。

そうはいっても、生活に支障がなければ自分ごとにはならず、病気になってはじめて気づくのが常。
降り積もった日常(生活習慣)の結果は40代以降にしっかりでてくることを実感してます。

自分に合った方法をみつけることが1番ですが、もし、毎日のごはんづくりに困っている方がいたら、手にとってみてほしいと思いました。

1)厚生労働省「令和5年 国民健康・栄養調査結果の概要」https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001338334.pdf

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