さよならファーストカメラ
ついに先日、初めて買ったフィルムカメラを送り出しました。
Nikomat FTNというカメラ
8月に父のMinolta sweet a を棚から発見、
それからすっかりフィルムカメラにハマってしまい、9月にこのnikomatを購入し、以来使ってきました。
1,ミニマルデザインはやっぱりいい。
この八角形にカットされたボディと、シンプルを極めた軍艦部。
直線的なエッジと滑らかな仕上げ。
軍艦部に配置されるものは丸を基調としていて、視覚的ノイズが一切ない。
細いフォントのNikonと、丸文字のnikomatが可愛い。
がたつきのないボディ、左手一つで完結するシャッタースピードと絞りの操作。
世代を感じさせる重み。
汎用性のあるFマウント。
今でも低価格で数多く見ることが出来る機種ながら、圧倒的にデザインは優れているなと感じさせられます。
2, 八角形に魅せられて。
先ほど述べたこの八角形のボディ。
実は最近狙っているカメラがあります。
それが Canon P というレンジうファインダーカメラ。
こちらもきれいな八角形のボディが美しい。
Canonのレンジファインダーの後期に登場したモデルで、
位置づけとしてはこのFTNとよく似た印象で大衆機として発売されました。
廉価版ゆえに排除されたファインダーのマグニフィケーション機能などのおかげか、非常にミニマルなつくりになっているとのこと。
等倍で鮮明なファインダーなど、魅力が詰まっています。
現在メルカリやヤフオクを周回しているのですが、人気のためかなかなか値段が高騰気味。
それこそライカの足元にも及びませんが、良いデザインは時代を超えて愛されるということでしょうか。
手に入れられたらぜひ記事にも上げたいところです。
3, 手放して分かった圧倒的剛性感
これは完全今持っているカメラと比べてですが、
その塊感というか、がたつきのなさというか、
ぎっしりメカが詰まっている感触がやはりピカイチでした。
重たいカメラでしたがそれゆえの信頼感が間違いなくありました。
4, 直感的な追針メータとバネの響き
一般的なメータではあるかとは思いますが、追針式の露出計は、直感的に露出が把握できるため、LED式よりも好みです。
ほとんどネガを使うので、アバウトでもいいんですね。
こちらが Nikomat FTN のファインダー。
下にシャッタースピードも観れるのがまた良きですね。
スクリーンはマイクロプリズム。
ピントが合致していないとモジャッとするやつです。
こっちはFG
右のシャッタースピード+LEDで把握するという形。
プログラムオートも使えてしまうので正確に撮れますね。
スクリーンはスプリットマイクロ。
真ん中はスプリットイメージという合致していないと被写体が真っ二つになるもので、
周りにもじゃもじゃが出ます。
シャッタースピードはこれまた重厚というか、
詰まってる感がやはりある感じ。
バックでバネの響きがあるのもなんだか金属質で好きです。
ぜひとも音量デカめで。
6, ネガは残る
なんだかんだ言って、半年程度の短い付き合いだったので、
正直あまり撮っていたわけではないかもしれません。
でもそのネガはしっかり残るので、よかったかなと。
では最後に写真を数枚。
フィルムは Kodak gold 200
こちらはlomo film scannerでスマホから反転させたものです。
色々混ざってます
レンズ Nikkor-H auto 50mm f2 癖のない、いい写りな気がします。
写真を見返すとレンズは残しておいてよかったかなとも…
ヘリコイドはスッカスカでしたが綺麗だったので少し名残惜しいですね。
個人的な話ですがこういう金属の角の擦れによるエージングの感じが好きです。
それではこの辺で。
今後もフィルムカメラや写真なんかの投稿が多めかと思いますのでよければぜひ読んでいってください。
下はカメラを愛でる写真ですのでお好きな方はどうぞ…