シャンパン通になりたい!レコルタンマニピュラン編
前回は「大手メゾン(NM:ネゴシアン・マニュピラン)」について説明させていただきました。
今回は、「葡萄栽培業者兼醸造業者(RM:レコルタン・マニピュラン)」についてです。
現在シャンパーニュ地方にある生産者の数は5000軒ほどです。
そのうち285軒がNM(ネゴシアン・マニュピラン)と呼ばれる大手メゾンで、残りの約4700軒が小規模生産者のRM(レコルタン・マニュピラン)となります。
1レコルタンマニピュランとは
自社葡萄のみからシャンパンを作る小規模生産者のことです。
比較的狭い地域の自社畑のみで作るため、テロワール(その土地固有の特徴)が出やすいと言われています。
2ジャック・セロスの登場
1990年代にジャック・セロスが登場して以来、異なる畑の葡萄をブレンドして作ることが文化だった大手メゾンを代表するシャンパン業界に、自家栽培の葡萄だけで作る小規模生産者たちが台頭してきました。
インターネットと物流が発達したことにより、世界的な市場が拡大して各地で個性的な作り手が注目を浴びるようになってきました。
3ジャック・セロスとは
ジャック・セロスは、シャンパーニュ地方のアヴィーズ地区を拠点とするシャンパーニュの生産者であり、栽培家です。
ニュー・フランス誌のアンドリュー・ジェフォードによって、シャンパーニュのトップ5の生産者の一人として評価されています。
特徴的な点として、彼のシャンパンは、バイオダイナミックの原則に従って栽培されていることと、大多数のシャンパーニュメーカーはステンレスタンクを使ってワインの発酵をしているのに対し、セロスは、オーク樽を用いているのです。
まとめ
大手メゾンと比較すると、一般的なワインストアでRMを見つけるのは難しいかもしれません。
比較的見つけやすくて、おすすめできるシャンパーニュは、以下の3点です。
大手メゾンに慣れていると、風味の違いに驚かれるかもしれません。
個人的には、エグリ・ウーリエが好みです。
いかがでしたでしょうか。
今回のポストが、シャンパンを選ぶ際に役立っていただけると、私はとても嬉しく思います。