シャンパン通になりたい!基本用語編
「その1」では、シャンパンと呼ばれるための3つの掟と製造方法、種類についてお話ししました。
今回は、シャンパンを選ぶときに知っておくと便利な基本用語について解説したいと思います。
1、大手メゾン
「モエ・エ・シャンドン」「ヴゥーヴ・クリコ」など世界中で目にする大手の生産者のことを指します。
NM(ネゴシアン・マニュピュラン)とも呼ばれ、さまざまな地域の農家から葡萄を買いつけて、ブレンドして自社のスタイルを打ち出したシャンパンを作ります。
2、RM
1のNM(ネゴシアン・マニュピュラン)に対して、RM(レコルタン・マニュピュラン)と呼ばれ、自社葡萄のみからシャンパンを作る小規模生産者のことを指します。比較的狭い地域の自社畑のみで作られるため、テロワール(その土地固有の特徴)が出やすいと言われています。
3、ミレジメ
元々、原料となった葡萄の収穫年のことですが、収穫年がラベルに記載されているシャンパン自体のことも指します。「ヴィンテージ・シャンパーニュ」とも呼ばれますが、実際のラベルには、「Vintage」ではなく「Millesime」と記載されています。また最低3年以上の瓶内熟成が義務付けられています。
4、NV
ラベルに収穫年を記載していないシャンパンの一般的な呼び方です。「Non-Millesime」とも呼ばれていますが、ボトルには記載されていません。一般的に、シャンパンには複数年をブレンドして瓶詰めするため、収穫年の表示はないのです。
5、キュベ・プレスティージュ
つくり手が通常のラインナップとは別に作った高級シャンパンのことを指します。日米では「プレステージ・シャンパン」と呼ばれることが多いです。「Krug」のように、全ての商品がプレステージシャンパンというメゾンもあります。
6、ブランド・ブラン / ブランド・ノワール
ブランド・ブランは、白葡萄のみを原料に使ったワインを指します。シャンパンの場合は、シャルドネ100%。
ブランド・ノワールは、黒葡萄のみを原料に使ったワインを指します。シャンパンの場合は、ピノ・ノワールまたはピノ・ムニエのどちらか100%、あるいは両者のブレンドで100%。
まとめ
ほんの一部ではありますが、シャンパンの基礎用語について説明させていただきました。
次回も引き続きシャンパンの基礎用語について説明したいと思います。
アメリカにいると、フランス後が英語の発音で読みあげらるので、混乱することが多いですね。
今回のポストが、シャンパンを選ぶ際に役立っていただけると、私はとても嬉しく思います。