最大限の真実を追求するAI・TruthGPTとは?
先日、Elon Musk氏はFox NewsのTucker Carlson氏とのインタビューで、「最大限の真実を追求するAI」となるTruthGPTという独自のチャットボットを開発したいと語っていました。
彼の話のポイントをまとめると、
TruthGPTという独自のチャットボットを開発する。
OpenAIについて「自分は組織の設立に重要な役割を果たしたが、それが良い結果をもたらしているかどうかはわからない」と批判。
OpenAIが政治的に正しいAIモデルを育成していると非難。
OpenAIは "GPT "という言葉の商標を申請しているので、TruthGPTは一時的なプロジェクト名かもしれない。
今回は、TruthGPT、Elon Musk氏、Sam Altman氏、そしてMicrosoftとの関係についてざっくりと解説したいと思います。
1 Elon Musk氏とSam Altman氏の関係
Semaforは、2018年にMusk氏とOpenAI共同創業者Altman氏がいざこざを起こしたと報じています。
Musk氏が「Googleに致命的に遅れをとった」として同社の経営権を握ろうとしたところ、Altman氏や他の共同創業者が反対した結果、すでに$100 million寄付していたMusk氏が立ち去ることになり、今後の$1 billion 以上の巨額の寄付も経ち消えたようです。
そして、自律走行用の人工知能を独自に開発していたテスラは、OpenAIと人材を奪い合うことになったようですね。
2 OpenAIの方針の変化
Musk氏がいなくなり、非営利団体であるOpenAIには、スーパーコンピューターでAIモデルを訓練することに伴う天文学的な料金を支払う能力がなくなりました。
そこで、2019年3月11日、OpenAIは、最も野心的なAIモデルを追求するために必要な資金を調達できるように、営利団体を設立すると発表しました。また、投資家の利益には上限を設け、余剰分は元の非営利団体に寄付すると述べています。
それから半年も経たないうちに、OpenAIは資金だけでなくインフラのノウハウも提供できるMicrosoftから$1 billionの出資を受けることになりました。
3 Musk氏がOpenAI社を非難
今年の2月にMusk氏は以下のツイートをしています。
OpenAIは、Googleに対抗するためのオープンソース(だから "Open "AIと名付けた)の非営利の会社として作られたが、今はMicrosoftに事実上支配されたクローズドソース、最大利益の会社になってしまった。私が意図したものとは全く違う。
私が$100 millionを寄付した非営利団体が、なぜか時価総額$30 billionのの営利企業になったのか、まだ混乱している。これが合法なら、なぜみんなやらないんだろう?
OpenAIはMusk氏のツイートに対してのコメントは控えています。
4 MicrosoftのTwitter撤退
昨日、4月19日、Microsoftは来週から、Twitterを広告プラットフォームから除外すると発表しました。その理由に関しては詳しく述べられていません (笑)
Microsoft Advertisingを利用している企業は、引き続き同プラットフォームを通じてFacebook、Instagram、LinkedInのコンテンツを管理・作成することができるようです。
当然ながら、Musk氏はこの動きを不快に思っていて、今日Twitterで法的措置を取るとまで脅しているようですね。
法的措置の具体的な内容は、Microsoftが、OpenAIとライセンス契約を結んだことを指していて、OpenAIのChatGPTは、Twitterデータを使って違法に訓練しているからだそうです。
5 Msuk氏が開発するTruthGPTとは?
TruthGPTは、OpenAIが開発した言語モデルの1つで、自然言語生成技術を使用して、真実を伝えることを目的としています。
人間のように正確で客観的な情報を生成し、フェイクニュースや誤情報の拡散を防ぐために設計されているようです。
事実に基づく情報の生成に特化しており、ニュース記事の要約や報道された事実の解釈、科学的な説明、歴史的事実の提供など、さまざまな用途に活用されることが期待されています。
また、社会的な議論や論争に関しても、客観的な情報を提供し、偏見や誤解を排除するために役立つことも期待されています。
6 TruthGPTとChatGPTの違いは?
TruthGPTとChatGPTは、OpenAIが開発した2つの異なる言語モデルです。
TruthGPTは、事実に関する情報を求める場合や正確性が重要な場合に適していて、ChatGPTは、一般的な対話やコミュニケーションをサポートする場合に適しているようですね。
まとめ
シリコンバレーの戦いというか、ビリオネア同士のいざこざが、未来のAIの方向性にも関わってきています。
競争になると、資金のバラつきがでて開発の遅れが出る反面、全く別の制作物が出来あがるという利点もあるので、利用者にとっては、楽しいかもしれません。
今回は、全体的にまとまりがなく、ゴシップが目的のようになってしまったことお詫び申し上げます。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。今回のポストが皆様のお役に立てたなら、何よりも嬉しい限りです。