見出し画像

シャンパン通になりたい!ラベル編

前回のポストでは、シャンパンを選ぶときに知っておくと便利な以下のような「基本用語」について解説しました。

⚫︎大手メゾン
⚫︎RM
⚫︎ミレジメ
⚫︎NV
⚫︎キュベ・プレスティージュ
⚫︎ブランド・ブラン/ブランド・ノワール

シャンパン通になりたい その2

今回は、基本用語を活かして、シャンパンを選ぶときに知っておくと便利な「ラベルの読み方」について解説したいと思います。


1 ラベルの読み方

① 生産者名

ラベルの中央やトップに大きく表示される場合は殆どですが、中にはワイン名を大きくして生産者名は小さく記載するものもあります。

② 生産者登録番号

シャンパーニュ委員会の許可を正米する業態記号と業者登録番号が必ず記載されています。
業態記号は、例えば、自社葡萄のみからシャンパンを作る小規模生産者のレコルタン・マニュピュランであれば「RM」と記載されています。とても小さく表示されていることが多いので、見つけられると嬉しいものです。

③AOC(原産地統制名称)

シャンパンの場合、法律で決められている表示は「Champagne」だけです。つまりラベルにこの文字があれば正真正銘の「シャンパーニュ」という証明です。

④甘辛表示

味わいの表記です。
もっとも標準なのが、「Brut」で辛口の意味です。
ちなみに、「Sec」は「Brut」よりちょっと甘めになります。

⑤アルコール度数

容量当たりのアルコール度数です。シャンパンの規定では、アルコール度数は最低「11度」と決められています。

⑥ボトル容量

通常サイズは750mlですが、ボトルの大きさは188ml~1500mlまで10サイズもあります。

⑦格付け

格付けされていた畑のぶどうでつくられたものは、「グラン・クリュ(特級)」「プレミエ・クリュ(一級)」の表示が許されています。

⑧生産者の所在地

村名が表示されることが殆どですが、大手メゾンの場合は、単に、「Reims」「Epernay」などと、地区名だけの場合もあります。

「グラン・クリュ」の畑はシャンパーニュ地区では以下の17村だけですので、それらを見つけてみるのも楽しいですね。

2 グラン・クリュ村

モンターニュ・ド・ランス地区 Montagne de Reims

アンボネ Ambonnay  
ボーモン=シュール=ヴェズル Beaumont-sur-Vesle
ブージィ Bouzy  
ルヴォワ Louvois  
マイィ=シャンパーニュ Mailly-Champagne
ピュイジュー Puisieulx
シルリー Sillery
ヴェルズネー Verzenay
ヴェルジー Verzy

ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区 Vallée de la Marne  

アイ Aÿ
トゥール=シュール=マルヌ Toirs-sur-Marne

コート・デ・ブラン地区 Côte des Blancs

アヴィズ Avize    
シュイィ Chouilly  
クラマン Cramant    
ル・メニル=シュール=オジェ Le Mesnil-sur-Oger    
オジェ Oger    
オワリィ Oiry

まとめ

シャンパンのラベルは生産者よって表示順番や表示場所が様々なので難しいかもしれませんが、見慣れてくれば逆に楽しくなってくると思います。

私が購入時にチェックしているのが以下の3点です。

⚫︎生産者名
⚫︎村名
⚫︎ヴィンテージ

私は、「Le Mesnil-sur-Oger(ル・メニル=シュール=オジェ)」の「ブランド・ブラン」をいつも探してしまいます。

今回のポストが、シャンパンを選ぶ際に役立っていただけると、私はとても嬉しく思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?