『100年の旅』
著者は「人生のそれぞれの局面で、世界の見え方が変わるということを表現できたらと思いました」とあとがきに書かれている。
生まれて0歳から、99歳までのそれぞれの年ごとに感じていること、その地点での見えていることが短いことばで綴られている。
著者は、国籍や年齢問わず多くの方に
「人生でなにを学びましたか?」と、質問してまわったそうだ。
そのことばたちは、
心に刺さることばであり、落ち込ませることばでもある。
それは、自分は標準的に生きてこなかったんだなと、改めて感じさせられた。
大人になれていない様な、人の道を外れてしまった様な、普通に生きることが出来なかったんだと思わされた。
だけど、何歳からかな・・・
年をとると、みんな同じになるんだと感じて安心した。
みんな同じようにスタートを切り、結局おなじようなところに着地する。
どんな生き方を選んだとしても、悔やむ必要はない。
人は平等に年をとり、必ず最後は土に帰る。
思えば、若い時はエゴのかたまりなのかもしれない。
でも、それでいい。
それが、若さなのだと思う。
みんな若い時があるのだから。
そう思うのは、わたしが平和な国で生きているからなのかもしれない。
「いくつかの夢を、今も追いかけている」 ”52”
なんか安心した。
そんなで、いいんだ。
年齢がばれるな。
共感と反省と安心の1冊でした。