病院に行くのが怖い。

日々どこかしらに身体の不調を抱えている。ちょっと頭が痛いなぁ、軽いめまいがするなぁ、なんかおなかが張ってるなぁ、肩が重い気がするなぁ、なんとなく、気のせいかもしれないけど、思い当たることはないけれど…。日常生活に支障が出る・出ないのラインもよくわからず、我慢したら一応動けるから、と思ってかなり長いこと放置している諸症状がたくさんある。あまりに長いこと抱えすぎて、どこかしら調子が良くない状態が普通になってしまった。だから、今更病院に行こうという気にもなれない。しかもあまりにたくさんあるもんだから、病院に行こうとしたって何科に行ったらいいのか皆目見当がつかない。

何科でもいいからとりあえず行ってみればいいのに、と言う人もいる。でも私は「この症状でどうしてうちに来たの？他の科でないと診れませんよ」なんて言われるんじゃないかと不安に思ってしまうし、実際に言われてしまったらもうその病院には行けないだろう。なんとか「適切な診療科」に行けたとしても、不調の原因がよくわからず「うーん、ストレスかな？」で終わったり、診療日までに症状が治まってしまって「なんで来たの？」などと言われれば、もう激痛で吐いたり倒れたりするまでは病院なんて行くものかと頑なになってしまう。

「病気ではない、と言われた方が安心できるじゃん」と言われたこともあるが、私は「病気ではありませんよ」と医者に言われたら恥ずかしいと思ってしまう。何も原因がないのに、ちょっと体調が悪いような気がしただけで病人づらしてすみません…埋めてください…と思う。

ただ一方で、これだけ長いこと様々な不調を放置しまくってきたので、逆に何かの病気がかなり進行している可能性があって、大がかりな検査が必要だとか、手術しなければいけないとか、そうなるのもそれはそれで嫌だ。痛いのと怖いのは嫌だ。そう思う気持ちもまた、私を病院から遠ざける。

病気でなくてもダメ、深刻な病気があってもダメ、とはなんてわがままな。自分よ、はやくどこでもいいから、どんな症状でも構わないから、とりあえず病院に行け。