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【読書感想文】自分の考え方って人から見ても正しいのかな

主観って自分にとっては正解だけど、他人から見ると間違っている可能性を再認識させてもらった本

内容

十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。危ういバランスで成り立っていた共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解し……。人はなぜ罪を犯すのか。世界が注目する作家が初めて挑む、圧巻のクライム・サスペンス。

Amazon商品ページより

感想

最初の方はよくわからなかった。主人公である花の生まれ育った環境が、自分から見ると特殊すぎてどんな状況なのだろうと想像ができなかった。

それでも読み進めていくと、主人公の主観に沿って描かれているためどのような考えで、どんなことを感じているのかと、どんどん引き込まれいった。
学校に友達がおらず、お母さんの職場の人である黄美子だけが拠り所だった中学生時代。

そこから、黄美子と年齢を偽ってスナックで働くようになり、同世代の友達ができて、楽しい青春を送っていたが、違法な仕事を行うようになって…と現状から脱却するためにどんどん、悪い方に進んでしまう。

花の考えは筋が通っていると思う。しかし、花は自分が偉くて他の人は怠けていると驕りたかぶってしまったのが良くなかったのだろう。
自分に照らし合わせてみると、同じように考えてしまうと思う。相手には相手の考えがあり、自分が正しいとは限らない。だからこそ、相手に質問し自分の意見を伝える。
コミュニケーションを取る中で当たり前の考え方だけど、もう一回自分がしっかり相手のことを考えられているか、自分のことを表現できているか見直すきっかけになった。

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