【絶対的正解の演技なんてない!】あなたも正解病にかかってませんか?:8分で読めます
はい、どーも!演劇王子みうらです🤴✨
今日も演劇で世界を平和にするため白馬に乗ってます。
さ、今日もいってみましょ!
まず、みなさんにお伝えしたことは
「すべて場面において正解の演技なんてない」
ってことです。
え?ないの?
だって、ガ○スの仮面とか、俳優マンガや映画だど、演技の天才みたいの出てくるじゃん!
世界が驚いた!みたいな演技あるんじゃないの?!
って、夢を壊してしまうのが心苦しいのですが、残念ながら、そんなもんはないんです!
それどころか、
奇跡の演技を探し始めるとですね、
変なのに騙されるか、変な癖がついて使い物にならない役者
になってしまうのです。
今日はこれだけ理解してもらえたら大丈夫です。
時間がない人は、ここまで読んだらもう今日のnote読んだようなものなのでここまででも大丈夫です。
先まで読もうとしてくれるあなたはきっと良い人です。
大好きです。
今日は大体8分くらいで読める記事です。
初心者の内に現場に出て演技をし始めると、緊張で体も動かず、声も出なくて、監督や演出家にダメ出しされまくったりします。
自由に演技したらいいんだよ、とか、場に合わせるだけだよ、何も考えないで心のままにやったらいいんだ、とか言われるんですけどね、
そもそも、台本あって、演出に指示されて、相手役がいて、って時点で自由なわけないんですよ。
この自由には前提があって、ルールを理解した上で、自由にするということです。
逆にいうと、ルールを理解してない限り、自由にはすることは難しいということです。
演技はアートではあるんですけれど、概念としてスポーツに例えるとわかりやすいので、今日もスポーツで例えさせてください。
ルールがあって、ポジションがあって、戦略があって、それを踏まえた上でどこまで自由に出来るか?っていうことなのです。
サッカーの試合で、
「なんでボールを手で持たないんだよ!効率悪いし、自由じゃないじゃん!」
とか、誰も言わないでしょ?
だってそれは、サッカーのルールだから。それがあるからサッカーが面白いんだし。と思ってます。
つまり、「このスポーツはサッカーだ」ってあなたが理解していれば、そのルールの中でどうにかしようと思うのです。
そうなんです。
そのスポーツをやらなければいけない時に一番始めにやるべきことは、
そのスポーツのルールを理解すること
なんです。
とりあえずルールを理解しておけば、体が動くかはおいておいて、無理矢理だとしても試合は出来ますよね。
で、演技の場合です。
・演技で難しいのは、その現場のスポーツが何なのかを知らされてないこと。
・そして、現場に行ってもそのスポーツが何なのかというのは明らかにされていないこと。
この二つなのです。
なんなら、監督が何のスポーツにするか迷いながら創ってる場合すらあることです。
例えるならこんな感じです
役者たちは、なんのスポーツかわからないままに、大観衆の前で、試合に出されます。
目の前にボール転がされたので、とりあえずボールを手で持ったら、審判からファールと笛を鳴らされ、大観衆から「なにやってんだ!」と怒号。監督からは、「普通はそうはしないだろ!」とかキレられる。
先輩には、「もっと肩の力抜いて自由にやんな」とか言われる。
いや、自由にやろうとして手で持ったら怒られたんですけど……という自分の心はないがしろ。
どうですか?
悪い夢でも見てるみたいですね。
でも、何も知らないまま、現場に行くというのはこういうことです。
そんな悪夢の現場へ、なんの準備せずに行くとか自殺行為どころの騒ぎではないな、と思います。
これを避けるために、まず大切なのは『経験』することです。
サッカーを一度もやったことないのにサッカーの試合に出ると、さっきのようなことになりますね。
「いやいや、その『経験』が出来ないから困っとんねん!」
って方もいると思います。
ご安心を。
すぐにできる方法を紹介します。
さ、この悪夢を避ける方法は3つです。
①たくさんの映画、舞台、アニメ、作品を観ておくこと。
②いろいろな経験を浅く広くさせてくれるレッスンを受ける
③代役など、比較的入りやすいところからもぐりこませてもらって入っていろんな現場を経験する
①たくさんの映画、舞台、アニメ、作品を観ておくこと。
サッカーやったことなくても、観たことあれば、まだルールはわかりますよね。
なので、せめて、せめて、観ておくだけでも全然違うよ、ということです。
これは、すぐにでも実行できるのでさっさとやるといいと思いする。
オススメは
「アカデミー賞片っ端からか、『専門家 〜人がが選ぶ名作100選』みたいなランキングを片っ端から観る」
です。
自分で選ぶと偏るので、偏らず満遍なく観ておくことが大切です。
んで、選ぶのは意外と労力コストかかるので、名作100選みたいなのを使って労力コスト減らしつつ、サクサクいろんなジャンルの名作を体験しましょう。
これだけでも、下地が出来ますので。
マジでおすすめです。
②いろいろな経験を浅く広くさせてくれるレッスンを受ける
浅くてもいいから経験しておくことは大切。
このスポーツはこういう感じなんだと、理解することなのです。
模擬試合でもいいからいろんなタイプを経験しておきましょう。
それにはレッスンはうってつけです。
ただ、これが正しい。これしかない!みたいな押し付けをしてくるところは避けてください。
正解なんかありえない演技の世界で、それを言ってる時点でヤバい人なので。
変な癖をつけず、こういうスポーツがあって、こういうスポーツもあるんだ、と経験することができ、理解することが出来る場所としてレッスンがあると思っております。
他はわかりませんが、少なくとも私はレッスンとはそういうものだ、と思って教えております。
③代役など、比較的入りやすいところからもぐりこませてもらって入っていろんな現場を経験する
代役というのは、実際に舞台には出なくても、本役の役者さんの演技をトレースしたり、他の役者さんと絡めたりと、非常に実りが多いです。
10年やれとは言わないですが、いろんな現場を知るための手段としてはよいと思います。
撮影ならばスタンドインという、背格好が同じ人がカメラテストを代わりにやるということもあります。
それだって狭き門ですが、本役で入るよりはいくらか入りやすいです。
いろんなルールを体で体験するという意味では限りなく実戦に近いので、これもオススメです。
ただ、これは限りなく実戦なので、何も観ないままに行くと吹っ飛ばされるので、①をガッチリやってから行くのをオススメします。
この三つをまとめて、
ざっくり言うなら
「まず、名作を観ろ。観まくれ。何も考えず嵐のように観まくれ」
ってことです。
何度でもいいますが、すべての現場に通じる演技論なんかないってことです。
もしも、あなたがレッスンや、監督、演出家に、
「これが世界に通じる、正解の演技だ!」「演技って普通こういうものでしょ?違う?」
とか言われても
「ああ、この現場ではそういうスポーツをやっているんだな」
くらいに思っておいてください。
どこの現場でも通じる「奇跡の演技」を欲しがると、ドツボにハマるので本当に気をつけてください。それで残念なことになってる役者をたくさん見てきたので……。
演技は多様です。
いろんなやり方があるし、考え方があります。
スポーツにたとえてわかりやすいので『サッカー』と『バスケ』って言ってますけれど、本当のことを言うと
『アメフト』と『茶道』くらい違うものだと思ってください
概念そのものがそもそも違うのです。一緒に考えることがそもそも間違っているレベルの話なのです。
なので、現場でどんな演技が求められているのかを理解し、動くことが大切になるということです。
そもそもレッスンにも通えなくて
「その経験する場所がないから、困ってんだよ!」とか、
レッスンとか現場以外で、やっておくことはないの?というあなたのために、
明日は『現場で戦える演技の鍛え方② 〜知ることはあなたを救う〜』
をお送りします。(これはすでにnoteに上がってますのでご覧ください)
明日もまた21時くらいにあげますので、よろしくお願いします。
ではでは、明日。演劇王子みうらでした。
ほんっっっの少しでも、「へーなるほどー」 と思ってくれた方は、いいねやRTお願いします。みなさんからのリアクションにびっくりするくらいに力をもらっております。
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