「パワハラ防止法」について勉強した日
昨日、会社にて
「パワハラ」についての
勉強会を受けさせていただきました。
経緯として、今年の2022年4月より
「パワハラ防止法」の完全義務化による
中小企業への全面施行です。
つまりは、中小企業も
パワハラ防止措置を取りましょう。
相談室の設置、
解決するための対策といった…
「パワハラについて学びましょう!」
という流れを国が作ったというわけで…
さっそく、わが社も例に漏れることなく、
「パワハラ防止法」への勉強会を
1時間ほど行いました。
せっかくなので、この場を借りて
勉強会の備忘録とさせていただきます。
✔パワハラとは?
パワハラ=通称:パワーハラスメント
社会的に地位の高い人(上司)から、
権力を行使して
相手に不快な思いをさせること。
(ここでは、職場内にとどめます)
パワハラを会社内で傍観していると、
職場の雰囲気悪化、業務遂行の低下、
高い離職率、損害賠償問題と
さまざまなデメリットが生じます。
なので、一刻も早く
会社内に蔓延するパワハラは
「即時対処すべき」と考えられます。
✔パワハラの定義
「これはパワハラだ!」
「いや、指導の一環だ!」
パワハラの話となると、
一番に飛び出すのは「指導」という言葉。
「指導」と「パワハラ」は、
まさに境界線のせめぎ合いです。
どうしても、地位の高い人(指導者)から
地位の低い人(見習い)への教育は、
会社内で必要不可欠。
こういった教育の場で、行き過ぎた指導に
メスを入れなければ
パワハラはなくなりません。
「ここまで言うと
”パワハラ”だよね」
と、大まかな定義があります。
①業務の目的を大きく逸脱した言動
②業務を遂行するための手段として
必要でない言動・不適切な言動
③社会的に見て対象となる言動
とくに注意すべきは、
③社会的に見て対象となる言動です。
自分では「パワハラではない」と
思っていても、周囲の人から見たら
「それってパワハラだよ」と思われたら、
もうそれは”パワハラの対象”となります。
そして、もうひとつ注意すべきは、
グレーゾーンです。
ようは、
「これってパワハラになるかも…
いや、たぶんパワハラじゃないはず」と
微妙な言動の場合。
つまり、どちらともいえない
グレーゾーンな言動を
パワハラと判断するのか。
否…
そういった言動は、多くは
相手からすれば「パワハラ」に該当します。
残念ながら
パワハラにはグレーゾーンはなく、
相手の捉え方しだいで
「アウト or セーフ」の
どちらかに二極化されます。
だからこそ、
指導という立場で発言するときは
細心の注意が必要となります。
「パワハラかも…」と思った時点で、
それはパワハラになるのですから。
✔パワハラの対象となる
発言・行動
「こういった相手への仕打ちは、
パワハラですよ」
と具体的にご紹介します。
・精神的な攻撃
・身体的な攻撃
・人間関係からの切り離し
・過大な要求、過小な要求
・個の侵害
上記の例で、一番多いのは
「精神的な攻撃」でしょう。
言い換えれば、罵声や怒声、
相手を委縮させようとする言動は
精神的な攻撃となります。
たとえば…
下記の動画内の発言は、
まさにパワハラに該当します。
どれだけ
「自分の想いを相手に伝えたい」と
考えて発言していても、
その言葉がパワハラに当たる時点では
元も子もありません。
上に立つ立場の人は、
気をつけないといけませんね。
✔わたしの体験談
わたし自身、先日に上司から
パワハラ被害にあっています。
ことの顛末を話しますと…
上司にたいして
「書類を渡す」ときでした。
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わたし:こちら、○○の書類となります。
上司:うむ…
これ、要らないよ。
わたし:あっ、すいません。
ほかの方の場合、
準備しているのですが…
上司:??(剣幕な表情)
なに?おれに指図するのか。
わたし:いえ、申し訳ありません。
失礼します。
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以上です。
パワハラの対象となる言動は、
「なに?おれに指図するのか」
という言葉です。
本来、別の方であれば、
「そうなんだ。ちょっと確認してみる」
の一言で済むものです。
言葉のチョイスひとつで、
いともカンタンにパワハラへと変貌する
良い例です。
後の話ですが、あの時に渡した書類は
すべて必要な書類だったようです。
別の方から、似たような書類を
取り寄せていたのを聞きました。
✔パワハラを作らない世界
今回、勉強会をつうじて…
「パワハラ」という言葉は、
事前に知っていたものの
「あらためて復習できて良かった」
と感じています。
* * * * *
パワハラは
「加害者に何をやったか?」
を重要視されます。
セクハラの場合、
「被害者が、どう感じたか?」
で変わってきます。
つまりは、自分の言動・行動を客観視して
「パワハラになるだろうか?」と
つねに振り返る必要があります。
わたし自身も会社にとって、徐々に
中堅者の立場を担っていきます。
だからこそ、
「パワハラを作らない」
会社にしたいですよね。
パワハラを作らない世界のために…
この記事が
多くの中堅社員の学びになれば幸いです。
では、また。
失礼します。