[続]国内プロゴルフトーナメントのこと
前回は、女子プロゴルフツアーのプロアマに参加したときのエピソードの途中まで書きました。
今回はその続きです。
会長の挨拶だけでは終わらなかった衝撃
各組み合わせ3人に1人選手がつくことになります。
会長の挨拶の後に選手が各組み合わせのメンバーがいるテーブルにやってきてご挨拶です。
その後はご歓談になり、質問するもよし写真撮るもよしサインもらうもよしでした。
どちらかというと選手に頑張って的にこちらからも少し持ち上げるみたいな感じになるのかと思いきや、選手が何飲みますか?的な気遣いをしてくれるんです。
多少、選手によっての差はあれどみなさんそうしている様子でした。
なるほど、選手がスポンサーに気遣えと言っても、どこぞの営業や店員さんのような調子で会話からの気遣いは難易度が高いです。
マニュアル化できるような「飲み物が空いたら聞く!」みたいな事を勉強してきてるんだとわかりました。
主催者さんである取引先さんと選手のスクランブルのもてなしで不満を持つ人はいないでしょう。
プロアマ戦当日にも仕掛け
いよいよプロアマ戦です。
私の組についてくれた選手はそれはそれは18ホールずっとキャディさんより面倒見てくれました。
ホールレイアウトやらラインやら練習ラウンドしてるからこそ知ってる情報まですべて自主的にアドバイスしてくれて、数ホール回ると、みうらさんなら残りヤード160y上りだから6番アイアンで良いと思いますよとか、アドバイスが個別能力を踏まえたアドバイスにランクアップしました。
「ナイスショット!」「ナイスバーディ」と喜んでくれて、隣ホール打ち込むと「フォアー!!」と声出しまで。
キャディさんもついているのですが、獅子奮迅のサポートっぷりです。
それでいて自分でもプレイしているんですよ。
途中、前の組のプレイ待ちをしているときも写真取ったりお話したり。周りの組を見ると、副賞のところで選手を入れて一緒に写真取ったりしててとても楽しそうでした。
「プレイを魅せる」事はプロとして当たり前で、それ以外にプロとして何ができるのかを真剣に考えた結果のプロアマ戦での対応に繋がったと思います。
プレイで魅せつつプロならではの視点での同伴競技者への気遣いをする、というのはなかなかできるようでできません。
次回に書こうと思いますが、男子プロであれば自分のホールアップ後はグリーンの端でパット練習してるとか当たり前です。
女子選手は当たり前のように旗持ってアマチュアのプレイを見ているんです。
こんなすばらしい対応をされてファンにならないで帰る人はほとんどいないはずです。
女子プロゴルフは樋口久子会長や岡本綾子さんが全盛期の時代から知名度の割に男子ツアーとの格差が大きく相当に恵まれていなかったはずです。
全くの私の想像ですけど、スポンサーの獲得をするために見るべき相手は男子ゴルフではなく、あらゆる国内プロスポーツであり、学ぶべきは海外のプロスポーツだと考えているのではないでしょうか。
でも、USLPGAやPGAのやり方をそのまま真似したのではなく日本の国民性に調和した形で昇華させた結果なのではないかと思います。
まだ終わらなさそうなので、次回に持ち越します。
話が長くてすいません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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