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立山登山&キャンプ

最高の景色を見たり、体験出来たらその記憶が残るか残らないかは分かりませんが、最初の体験は良いものにしたいものです。

素晴らしい秋空が広がりました。

日本で素晴らしいアルパイン的な景観や体験をより良い環境で子供達が安全に楽しめる場所は立山だと思っています。

今年のテント村は少なめでした。
地獄谷をバックに立山曼荼羅の話を。
少年たちよこの景色を忘れないでおくれ

日本を代表するアルパインエリアで過ごす時間は大人であっても感動しますし、子供達にとっても同様なのではないかと思います。

日本は海だけでなく、山にも恵まれた環境ですので子供達にはどちらもそれぞれのフィールドで良い体験してもらいたいと思っています。

今回はそんな背景もあり特別企画で開催してみました。

台風が接近していることもあり、一度は正式な開催は中止の判断はしましたが、山小屋利用も出来るということで有志のみでの参加となりました。

初日は長野県大町方面から黒部ダムを経由して室堂へ向かいます。

黒部ダムの大放水!いつみても圧巻です。

ケーブルカーやロープウェイなどから見る景色は、普段目にする機会もなく、山でなくとも楽しい遠足気分です。

男子にとってこの手の乗り物は大好物

初日は室堂から歩いて雷鳥沢キャンプ場まで。気持ちの良い風と周囲360℃絶景が広がります。

この石段がなかなかでして

雷鳥沢キャンプ場についたら各々テントを立てて、景色を堪能です。初めてのキャンプがこの絶景!忘れないでねー。

テントを立てたらのんびりタイムです
カラフルなテントが並びます

サンセットタイムのそれは標高の高い山の上ならではの見事のなサンセットでした。

日が暮れるとテント場はさらにカラフルに


2日目は、今回のメインとなる標高2900mある別山を目指して登山をしました。

安全を確保しつつ子供達には、それぞれ自由に歩いてもらいます。自分で決めて、自分で判断してちょっと困ったらこちらに確認する感じが丁度良いと思っています。

ただ誰でもよいという訳ではなく、日常的に野外で活動し、しっかり周囲の状況を自分の目で見て、考えて、判断していることが大事で、なおかつ不安定な登山道でもしっかり動ける体力が必要ですね。

もちろん体力差がありますのでいつのタイミングで引き返していいようにしています。

少し雲が広がりつつありますがさら登ります。

えっちらおっちらと歩く眼前には紅葉の始まった峰々が広がります。一晩だけでも標高高いエリアはグッと彩が変わりますね。

なかなか歩き慣れない岩の上も頑張って歩きます

標高2300mの雷鳥沢キャンプ場から2900mの剱御前小屋まで。高度障害を気にしていましたが、みな元気で最後まで登りきりました。

あともう少し
雨雲が切れた後は大日岳方面に見事な虹が。富山平野もバッチリ確認できました

途中雨雲に巻かれましたが、稜線に上がると見事な絶景が広がり眼前に見事な剱岳の全景を確認することが出来ました。この中からいつか剱岳を登る子供はいるのでしょうか。

やったどー

稜線は風が強く体感がグッと低くなる為、無理をして縦走はせずそのまま下山することになりました。ここまで登れれば十分です。

剱岳をバックに。この後山頂の雲が切れて全景が。八ツ峰や源次郎尾根も見事に確認できました

下山はみなスムーズで途中歩き方を教えながらしっかり最後まで歩けていました。最も元気なあばれはっちゃくコンビは瞬間にトレイルランニング?!で駆け降りて行きました!

こちらは安定した歩き!
今回最年少は4歳の女子!お兄ちゃん達に引っ張られ見事に往復です。

キャンプ場に戻ってきてからは夕食まで河原で遊んだり、色々な遊びをして楽しみました。結構な登山の後でも子供達は本当に元気です!

最高の河原で思う存分遊びました

山の楽しみ方はそれぞれですが、大人だけで楽しむのではなく、子供達や若い人達もこのような環境で自由に遊べるようになるといいなと思っています。

今日は登って、降って、よく遊びました
みんなで何を相談しているのかな?背後には登った別山が

頑張って登った峰々を見ながらの夕食は格別でした。

夕食はみんなで囲んで。シンプルな食事ですが大人数で食べればなんでも美味しいですね

夜は台風の影響か強く風が吹いて、何人かの子供はなかなか眠れなかったようです。普段と比べて慣れない体験は恐怖ではありますが、何かを畏怖することに繋がる良い体験ではないかと思います。

現代の都市生活では、不快なものを受ける耐性をつけることが大人も含めて本当に難しくなってきていると思います。

人間自身が自然なものである以上、不快なものに対する耐性は失いたくはないと思います。

コロナ以降、極端に何かを恐れ、触れず、避けることが日常にありふれてしまい子供達の本能的な生きる力が極端に落ちきていることを危惧します。

大人が責任をもって状況をよりよく変えることが求められているのではないかと思います。

3日目は見事なモルゲンロートでスタートです。こんな景色はなかなか見れないので本当に幸運です。今日は朝一で下山ですのでパッと撤収して室堂へ向かいます。

時間ごとにどんどん空の色が変わっていきます
お父さん達も朝からご苦労様です
楽しい3日間はあっという間ですね

楽しく過ごした3日間はあっという間に終了です。天気に恵まれ、最後まで雨に降られることなく過ごすことができました。また来年来れるよう願いつつ下山です。

山は標高を上げると環境の変化が大きく、子供を連れていくにはなかなかハードルが高いのですが場所を選ぶことでより良い体験になるのは間違いありません。

海はより日常に近い環境で慣れることが出来るので、遊びやすく、環境適応力のベースを作るのには最適です。

山は達成感や普段見られない景色に触れることで非日常感や畏怖感を醸成できると思います。

子供達がどう感じるかは分かりませんが、この黄金時代にこういった体験の場を作るのも大人の責任なのではないかと思います。

引き続き海だけでなく山のアクティビティーや家族で参加できるプログラムを提供したいと思っています。

10月16日(日)に怪獣の森幼稚園&小学校と合同企画で秦野弘法山トレッキングになります。親子で参加可能ですのでぜひご検討ください。

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