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漫談
16日、三浦マイルド単独ライブ スタンダップコメディ破邪顕正でした。
60分、ノンストップの漫談に挑戦しました。
過去にもぶっ通しで喋る単独はやったのですが、どうしても、途中ダレたり、後半盛り上げきれなかったりと、いつも終わりに力の無さを痛感していました。
今回は、終始盛り上げれたかなと思います。
この型の単独は4年ぶり位にやったのですが、格段に進歩出来ているのを実感出来ました。
何より自身の引き出しが増えました。
フリップを使わなくても、デカい笑いを取れる様になれたし、笑いの取り方の幅が広がったと思います。
あとコロナ禍になった際に、世の中に目を向けようと思い、政治や世界情勢を勉強し、若干ですが知識が増えたのも良かったです。
今まで、R-1に挑む最中、自分の中にあるものを色々と捻り出してきました。
ハゲてる事の自虐ネタ
日常のあるあるネタ
出身地広島の方言ネタ
学生時代やっていた警備員のネタ
言葉遊びのネタ
もう、搾りかすも出ない位に自分の中にあるものは出しました。
そしてR-1を卒業し、自分のネタが何処へ向かっていくのか、めちゃくちゃ悩みました。
もう自分の中にあるもので、真新しいものは残ってないなと感じたからです。
じゃあ、作れば良い、勉強しようと思い、ニュースを見る習慣、新聞を読む習慣を身につけました。
それは全部お笑いの為なんですね。
政治的な発信を毎日の様にしていた時は「あいつはもう芸人じゃない」なんて言われてたみたいですが
全部ネタに還元したいからですよ。
ただ、勉強してたら、熱くなってしまい世間にモノ申したくなって、言わんで良い事や生意気な事も言うたりしてたかなとの反省もあります。
今は多様な意見を尊重しつつ、自分の考えを丁寧に主張しようと心がけています。
自分のネタはここ何年かで成長出来たし、まだまだ伸びしろがあると、単独以降ご満悦だったのですが、すぐさま、天狗の鼻をへし折られる出来事がありました。
本日、某所でパーティの余興を頼まれ、15分の持ち時間、漫談しました。
円卓の宴会で、歓談の合間のステージ
厳しい現場だろうなと覚悟して行ったのですが
案の定、全く聞いてもらえずでした。
終わってから、この現場、誰が何をやれば盛り上がるんだろうとうなだれました。
漫才師なら、かけあいで盛り上げれるのかなとか
ピンでも、くまだまさしさんなら、盛り上げるんだろうなとか
漫談でも、あべこうじさんなら、盛り上げる話芸があるんじゃないかとか
自分が、もっとメディアに露出してたら、観てもらえたのかとか
もっと、お客さんとやり取りしなが盛り上げるべきなのかとか
もう、色々な考えが頭を錯綜しました。
演芸場なら、漫才師やコンビのコントに負けない漫談を見せる自信があります。
ただ、宴会場ではボロボロになってしまいますね。
以前、とある先輩から「絶対に無理な現場ってあるからな。そんなとこですべったの引きずらんでええぞ」と言われた事があります。
分かるんですけどね、その先輩の言葉。
でもやっぱりどこであろうとウケたいんですよね。
芸人は、どんな悪い環境でもやって見てる人を楽しますのが凄みだと思うので。
マイクがなかろうと、舞台が狭かろうと、お客さんが酔っ払いであろうと。
どこの現場に出ても盛り上げれる芸人になりたいです。
20年やってますが、まだまだ半人前です。
また明日から気張ります。