1年間のうち3分の2の時間をアルバイトに費やした舞台俳優時代の葛藤
僕が20代前半のころの話です。
オーディションを受けて合格した舞台に出演し、その後3本連続で舞台出演しました。
結果的に残ったものは、舞台に出演したという経歴。
もうひとつは、舞台出演の期間アルバイトをお休みし、クレジットカードで生計を立てていた代償として、数十万円の返済が残りました。
1.舞台出演後
生活が困難になり、家賃も滞納しなければならない状況となり、アルバイトに集中しました。
当時やっていた夜勤の居酒屋バイトだけではまかないきれず、日中もお蕎麦屋さんで働くことに。
日勤は10時から17時まで働き、夜勤は23時から翌朝5時。
夜勤が終わって帰宅し、7時に仮眠。8時には起きて、日勤へ。
日勤終わりに18時には仮眠。21時には起きて、夜勤へ行くという生活。
幸いなことにアルバイトが立ち仕事だったので、勤務中睡魔が襲ってきても、なんとかやり過ごすことができました。
2.家賃支払い勧告
このペースで働いても、滞納していた2か月分の家賃返済は間に合わず。
するととある日、家のピンポンが連打され、家の前に立っていたのは大家さんでした。
家賃が2か月分払われていないみたいなんですが、どうされましたか?
滞納金を払っていただけないなら、強制退去となります。
まさか、こんなに頑張っているのに、住む場所を失うピンチ。
家まで来てしまったので、逃げ道もなくどうすることもできず、事情を説明することにしました。
3.和解
・俳優を目指して活動をしている
・収入源はアルバイト
・舞台の出演が続き、アルバイトを休んでいた
・収入がストップしたので家賃が払えなくなった
・今後はアルバイトを増やしたので、滞納分をどうにかする予定
こんな話をしても仕方ないと思いながら、こうするしか方法がありませんでした。
すると大家さんは同情してくれましたが、それで家賃が免除されるほど、世の中は甘くありません。
次回の支払いから家賃を1.5倍ずつ支払い、4か月で滞納が支払い終わるようにと言われました。
今すぐの支払いを要求されなかった分、救われましたが、僕は人様に迷惑を掛けてまで何をやってるんだろうと、虚しい気持ちになりました。
まとめ
なんで俳優辞めちゃったんですか?
と、昨日も友人から聞かれました。
華々しい世界の裏には、下積み時代という過酷な日々がありました。
今回のような出来事もあると知っていただければ、俳優を辞める理由も多少はわかっていただけるかなと思います。
この当時は、まだ続ける気持ちがありましたが、その1年後にひとつ目の転機が訪れました。
続きはまた次回お話しします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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