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シャロン・テートのおバカ映画「吸血鬼」よ、永遠なれ

本日1月24日は女優シャロン・テートの誕生日。

狂信的なカルト・ヒッピー集団、チャールズ・マンソン・ファミリーに惨殺されるというあまりにも悲惨な最期を迎えた女優ですが、私はこの人がヒロインで、夫となるポランスキーが監督した「吸血鬼」がなぜか好きでたまらない。

あんまり同じ意見の方には出会ったことがないのですが「ホラー映画のパロディを笑いながら見る」という発想自体がちょっと新しすぎたのでは。レンタルビデオが始まったとき、とにかく店の棚を埋めねばとB級ホラー映画のテープ(当時はVHSとベータ両方おいていた)が日本中のレンタル店にあふれ、あれで怪しげな映画を笑いながら見る、という習慣(?)が広まったような気もします。その後ツタヤの時代となり、ああいう世界もほとんどなくなりました。ま、時代のあだ花だったのでしょうが「悪魔の毒毒モンスター」などという今やだれも知らず私自身内容を思い出せない映画が時々懐かしい。

とにかくこの「吸血鬼」、私は「最高のおバカ映画」と勝手に思っています(ポランスキーさんすみません)。映画のテンポが前半だるいとかホラーとしてもコメディとしてもどっちも中途半端だとかどうも評判は悪い映画のようですけど、私はそれは全部、ポランスキーがあえて「狙った」んじゃないかと思えてならないんですよねえ。

そしてこの映画を最高の作品としたのはシャロン・テートの美しさでした。彼女は一日に何度もお風呂に入らないと我慢できないきれい好きの(露●狂の?)女性という設定で、これまたある意味ホラー・ヒロインのパロディともいえるのでは。最後に人類はこのおバカ映画によって滅んでしまうのですが、ま、それもまたよし、と思える映画。「毎度ばかばかしいお笑いを…」の精神で見てくだされば、マンソンの変なカルト思想よりよほど人生が楽しくなる映画です。

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三浦小太郎
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