今そこにある食料危機
2009年8月29日日経新聞夕刊に掲載されたものを修正加筆したものです。
先日、2008年度の日本の食糧自給率が前年度の40%から41%に上がったと農林水産省が発表した。これは喜ばしいことであるが、それよりも大きな問題がある。
世界的にみると、過去10年間の消費量は生産量を上回っているということである。この背景には、新興国を中心とした急激な人口増加、それに伴う牛や豚の消費増がもたらす飼料用の穀物の増加、穀物を原料とするバイオ燃料の普及などで需要は高まる一方。半面、温暖化の影響などで供給は減った。つまり、今僕たちが食べている穀物類は過去に備蓄したものに頼っているのが現状だ。
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