冬の富士山の悲劇
2009年12月26日日経新聞夕刊に掲載されたものを修正加筆したものです。
片山右京さんの遭難の一報を父と北海道のスキー場で聞いた。冬富士山の厳しいコンディションが牙をむき、風によって片山右京氏の同僚2人がテントごと吹き飛ばされ、遭難死という悲しい結末となってしまった。
片山氏の今回の富士登山は南極最高峰ビンソンマシフ(4892㍍)遠征に向けたトレーニングだった。極点に近いところに位置するビンソンマシフは、気温は氷点下50℃、風速50㍍の風が吹き荒れる。装備チェックなどを兼ねて最終準備をするために冬の富士山を選んだのだろう。
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