「アホ」は「賢い」に勝る
2008年11月22日に日経新聞夕刊に掲載したものを修正加筆したものです。
先日、ある雑誌の対談で筑波大学の村上和雄名誉教授と話す機会があった。以前このコラムでも紹介したとおり、村上先生は高血圧を引き起こす酵素「レニン」の発見やイネの遺伝子解析に関わってこられ、現在笑いや感情が遺伝子に及ぼす効果を研究している。
この対談では「アホ」になることについて真剣に話し合った。ここでいう「アホ」とは焦らず、おごらず、くさらず、陽気に笑い人を笑わせ、不器用だがすべてに前向きに取り組み、回り道をするが最後には大きな答えにたどり着く人のことを言い、れっきとしたほめ言葉である。
僕の頭に浮かぶ「アホ」は父の三浦雄一郎である。
ここから先は
651字
毎週火・木・土曜日に更新してきます。月に3本以上見ていただく方は、月額マガジンがお得です。初回の月は無料となっておリますので、ぜひ三浦豪太の世界観を1つでも多くご覧ください。
ゴンちゃんの探検学校
¥300 / 月
初月無料
わずか11歳でキリマンジャロを登頂。フリースタイルスキー、モーグル競技では10年間にわたり全日本タイトル獲得や国際大会で活躍。引退後は冬季…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?