いよいよスタート!
今日は2020年4月23日です。7年前僕たちの隊はエベレストに向かっていく前に高度順化として、”プモリ”というエベレストの向かいにある山へ向かいました。プモリのキャンプ1は標高5700m、ちょうどエベレストのC1が 6000mなので300mくらい下の位置に当たります。最初の高度順化ということで、僕たちは少し緊張感を持って行動していました。
みんなも少し緊張感を持って、今日からトレーニングに励んでください!
本日のMIURA流 クライムビクス
三浦豪太が考案する『MIURA流クライムビクス』を上記の動画で詳しく紹介しております。登山体操を始め、ぜひエクササイズの詳しい内容をご覧ください。
【準備体操】
登山体操・・・毎日のルーティーンとして行いましょう
【メイン運動】
階段のぼり・・・ビル20階分
(例 マンション5階×4往復、歩道橋13回分、など)
※階段がない場合は踏み台昇降運動 のぼり330回
クォータースクワット・・・50回×3セット
【補助運動】
かかとタッチ・・・20回×3セット
ニーアップ腹筋・・・20回×3セット
豪太の遠征日記 ー 2013年4月23日 ー
今朝起きたとき、外は晴れ渡っていた。これでプモリまでの道を覆っていた雪は解ける!やっと5700mのプモリC1への高度順化を進めることが出来る。
しかし、倉岡さんがプモリ方面を双眼鏡で覗いたところプモリC1には沢山のテントが張ってあった。昨日の大雪の中、彼らはプモリまで行ったのだろうか…?このままではスペースが少ないプモリC1には僕達のテントを張る事ができないではないか。ただ、今日行かなければ、これ以上の高度順化の遅れは登山全体に影響してしまう。そこでイヤラシイ考えが浮かんだ…。
プモリC1にテントを設営して宿泊するにはプモリの登山許可必要となる。しかし多くの場合、プモリ登山が目的ではなくただ単に高度順化が目的なので高額のプモリ登山許可をとらずに、みなルール無視のうやむやのままに勝手にキャンプを張る。僕達も最初は他の隊のように、登山許可を取らないままプモリの高度順化を行うことを考えたが、やはりルールはルール、ネパール日本合同隊として、正式に申請して登山許可をとった。
万が一、いま現在プモリのC1キャンプエリアを占拠しているグループが無許可であるのならば、当然彼らは退去を命じられさらに罰金を課せられることになる。僕たちはSPCCに僕たち以外にプモリ登山許可を申請している隊があるかを尋ね、さらにカトマンズでもエージェントにお願して観光局にプモリの登山許可について聞いてみた。するとSPCCも観光局も僕達以外にプモリの申請や許可は降りていないという答えが帰ってきた。僕達はすでに受理されている登山許可をまるで鬼の首をとったようにSPCCに持って行き問題を提議した。するとSPCCはすぐにプモリC1に行き、無許可のものたちへ退去を命じ僕達のテント場を用意してくれた。
しっかりとした手順をふんでいたことは良かった。心苦しさは多少あるが、これも登山のなかで必要とされる準備と心構えの大切さだと思った。僕達がプモリC1に到着した頃には雲も出てきて残念ながら期待していたエベレストの風景が見られなかったがエベレストベースキャンプから遥かに高いところに来た実感があった。今日から2晩は本格的テント生活である。