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”白い森”小国町へ ~三浦とスズキの珍道中~|三浦編集長in山形

(写真:乗り換え待ちの米沢駅で、セルフタイマー撮影)

7月16日海の日、三浦は朝から山形へと向かいながら翌日からの取材日程を確認していた。やたらと訪問先が多く、予定が詰まっている。やれやれ、大変な出張になりそうだ。

この春から就航した出雲―仙台をつなぐFDA(フジドリームエアラインズ)の便は連休最終日で席が取れなかった。仕方なく行きは羽田に出て、新幹線で山形へと向かうこととなった。

最初に向かった先は小国町。小国町というとまず熊本の小国町が頭に浮かぶが、こちらの小国町は山形県南西部の新潟や福島との県境に位置する。日本有数のマタギの里と言われ、今も現役のマタギが活躍しているという。

東京駅から山形新幹線で米沢まで約2時間、そこからローカル線「米坂線」に乗り継いで約1時間20分で小国駅に着く。接続が悪く朝8時前に大森の家を出て小国駅に着いたのは夕方5時半ごろだった。

(写真:クマ駅長の「おぐたん」)

植物担当スズキとは小国駅で合流した。福島県出身のスズキは一足先に出発し週末を実家で過ごして、そこから直接小国に向かっていたのだ。ちなみに前回お伝えした通り、スズキには同行者がいる。お父さんと娘である。

さっそくお父さんの車に乗せてもらい、この日の宿泊先へ。およそ30分で着いたその宿泊先がこちら。

やってきたのは白い森オートキャンプ場、そして泊まるのはお父さん自慢のトレーラー、エアストリームである。すごい。かっこいい。

ここはスズキが小さい頃から夏休みに通ったというキャンプ場で、小国町に行くならぜひ三浦にも体験してほしいということでホテル泊ではなくキャンプという選択になった。

近くを流れる川のせせらぎ、真っ赤に燃える夕焼け――連休終わりで貸切状態のキャンプ場で、静かに夜は更けていった。

「あれ?なんか楽しい・・・」

スズキファミリーとのキャンプを楽しみながら何か大事なことを忘れているような気がした三浦であったが、そう、思わなければ忘れてしまいそうだがこれは出張なのだった。

(写真:駅前の看板にも「白い森」)

ところで、キャンプ場の名前にもなっている「白い森」とは何のことだろうか?

翌日お会いした吉田真理さん(吉田さんについては後述する)に聞いてみると、小国町では町を象徴するブナと雪をイメージし、町全体を「白い森」と呼んでいるのだそうだ。

なんだかいい響きだし、熊本など他の小国町とも差別化できていてとてもいいなあと思った。

(写真:翌朝、朝食準備のようす)

翌朝スズキのお母さんも駆けつけ、ここから始まる取材の間子守りをしてくれることに。これだけ見るとおよそ出張中の一コマとは思えないが、ちゃんとその後取材しているのでご安心いただきたい。

次回からが本番というべきか、小国を舞台に活躍する絵描き・イラストレーター吉田真理さんにご登場いただく予定なのでお楽しみに!