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SyntronikのUIについての問題提起と提案 | IK multimedia

 音楽に関する投稿もたまにはしますかね。使ってるソフト音源についてです。あくまで個人的な考えを反映したものになります。
2018/11/16 画像を修正。加筆修正も。

Syntronikと経緯

 IK mulitimediaが去年に出した、サンプルベースのヴィンテージシンセの総合音源です。フィジカル・モデリングが流行の中で、あえてのサンプル音源となりますが、フィルターにはアナログモデリングを使用していて、その音と効きがいいです。サンプルとフィルターの組み合わせは良くて、これからも使っていきたい音源なんですが、いかんせんUIが使いづらいし、なんか疲れる・・・。

 UIっていうのは、単なる見た目の問題じゃなくて、使いやすさにも直結する部分です。なんか、それが良くない。このソフトのUIは、ユーザーの意思決定やワークフローを滞らせているように感じます。しかし、ただ文句をいうだけじゃなく、じゃあ、お前はどうしたらいいと思うの?っていう話になりますよね?
 なので、問題提起に合わせて、自分なりにこうしたらいいんじゃないか、という提案をnoteで個人的にすることにしました。

プリセットの問題

 最大の問題はプリセットの扱いです。現状、モデルの選択、サンプルの選択、総合的な音を作りこんだセットが全てごちゃ混ぜになっています。例えば、ほぼサンプルそのままの音色もあれば、エフェクタを含めて作りこんである音色、ひとつの音色のいくつかのバリエーションであるもの。それらが全て混ぜこぜです。
 このソフトの音色のブラウジングは、基本的にフィルタリングで探せ、というものになっています。ブラウザで各シンセを選ぶことができますが、結局はフィルタでしかありません。そして、縦スクロールが必須で全シンセを俯瞰することができないというのも、良くないポイントです。(人間は縦の動きに弱いし、短期記憶も弱い)

 ユーザが直接的に音色を選べることのできないデザインについては、かなり疑問です。どんなシンセにも言えるのことかもしれませんが、プリセット名は抽象的です。それに対して、サンプル名はより直接的であり、慣れれば欲しい音が選べるようになります。アナログシンセにおいて、サイン波を選ぶか、ノコギリ波を選ぶか、矩形波にするか、という感覚です。
 あとプリセットが多すぎるというのもありますね。これも前述した問題、全ての音的要素をまとめてプリセットとしていることによるのではないでしょうか。

改善案

 まずはちょっとした部分について。ワンタッチでトップ画面に戻れるボタン。現状どんな状況でも、とにかくコレをおせばトップ画面に戻るというボタンがないです。×とかの過度なシンプルデザインではなくて、CloseとかAll Filter Clearとか明確な言葉を使う、など。

 マスター音量はともかく、レイヤーの音量やパンは表に出すべきような気もします。せめて、ミキサー部分はホバー(hover)で開け閉めするようにするのがいいのかもしれません。

 そして、本題です。画像のようにトップ画面でのモデル選択サンプル選択の追加になります。これによって、モデルやサンプル、プリセットの選択を分離できます。デザイン案をコラージュで作ってみました。

 MODELをクリックすると、画面全体にシンセが広がり一覧できます。現在使用しているモデルは、黄色枠で囲まれるので一目瞭然です。

 そして、サンプル選択です。どういう音が欲しいかがわかってる人は、このように直接にサンプル選択をした方が、よりスムーズな音作りがしやすいのではないかと思います。あと縦長のセレクターではなく、画像のように横に広がるタイプになったら見やすいですね。

あと、Syntronikって、音量がでかすぎませんか?

最後に

 というわけで、Syntronikについての問題提起と改善案を自分なりにまとめてみました。我々、ミュージシャンは人様の作ったものを利用しないと音楽はできないわけですが、健全な意見は発していくべきなのかなぁと思います。コラージュがけっこう楽しかったです。まぁ、技術的な問題を無視して、いろいろ思い浮かべるだけなら楽しいですよね(^ v ^;)


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