Bコードを教えてもらうために隣町にバスで行った、ビートルズの話。
最近、何度目かのビートルズ・マイブームが来てます。やっぱ、いいですね。最近の音楽も聴いてますけど、聴ける曲はまだまだ聴けます。
去年の末にビートルズのハイレゾが解禁されてました、まだ『サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド』だけですけども。他のアルバムもぜひハイレゾで出して欲しいなぁ。やっぱ、ハイレゾで聴くといいっすよ。全然、音の輪郭が違う!
自分は、四人とジョージ・マーティン、EMIのエンジニアを含めた『ザ・ビートルズ』というプロジェクトの最高傑作はストロベリーフィールズ・フォーエヴァーとペニーレインの二曲だと思っています。(この二曲は対になっていて、二曲で一作品)それで、このハイレゾ音源にはこの二曲の最新ミックスが収録されています。これだけでも買い!
正直、このアルバムはクラシックとしての評価で今聴ける感はあんまないように思います、A Day In The Lifeとかは名曲ですけどね。
しかし、この二曲は別格。コレばっか聴いてます。この二曲については、また別の機会に書こうと思います。特にイチゴ畑は今だからこそ目指すべき場所だと思うので。
知りたければググレ
前置きが少し長くなりましたが、本題に入ります。タイトルを読んで皆さん、どう思われますか?
いや、ググレば一瞬で分かるじゃんwwwwwwwって感じですよね。今はそんな時代です。でも、当時はそうではなかった。
個人的には、ビートルズのエピソードで一番印象的な話です。ポールによれば、隣町にBを知ってるやつがいるらしい!教えてもらいにいこうぜ!とバスで隣町まで出かけたそうです。そんで教えてもらって帰ってきたら、さっそくBを使った曲を作る、という話。
初期の名曲にI saw her standing thereがありますが、これBメジャーなんですよね、コレもそのひとつだったのかもしれません。
コレすごくいい話だなと思いませんか?今でこそ、ネットを使えば大体のことは、すぐに分かります。Youtubeなんかで実演動画も見れます。今ではギター練習用のアプリをフェンダーが出したりしています!
自分が学生時代にはネットが普及し始めていたので、確かにいろいろギターのことを調べた記憶もありますし、ネットでいろんな音楽を知りました。今みたいにネット上のゴミも多くなかったですし、調べ甲斐がありました。
でも、50~60年代はそうではなかった。本で調べたり、人に教えてもらうか、しかなかった。テレビも普及途上で、ラジオで流れてくるものがすべてだった。(ラジオでギター教室、とかあったんでしょうか?)
今と昔
昔はこんなに厳しかった!それに比べて現代のミュージシャンはすごく恵まれてる!という話をしたいのではありません。むしろ、学習環境が恵まれている分、それだけ習得すべきことも増大して、求められている水準も高くなっているはずです。今は今なりの厳しさがある。
今時、ギターやピアノを弾けるだけではどうにもならないし、上手い人はいくらでもいます。物事のスピードもとんでもなく速くなっています。
ビートルズも今出てきて売れるのか、という話もあります。ただ、あの時代、あのタイミングで出てきたからこそ、ビートルズはビートルズたりえた、という必然性があるのでなかなか難しい説ですね。
しかし、そもそも今回のエピソードのような学習環境で、あんないい曲を書けるようになるなんて、やっぱり天才としかいいようがないでしょう。今の恵まれた環境で、ビートルズより楽器が技術的に上手くなることは、それなりに簡単にはなっているとは思います。だけど、ビートルズ並みの水準の曲をビートルズ並みの曲数書けるようにはなっていないんですよね。
いい曲を書ける人間っていうのは、どの時代も限られているので、混同すべきではないんでしょうけども。
今できることを全力で
そろそろ、まとめます。本質的には隣町に聞きに行くというのとネットで調べる、という行為は同じです。どちらにも知りたい!という熱意が根底にあるはずで、ただスピードとコストが圧倒的に違うというだけです。
しかし、当時の環境としても、ラジオからヒットソングが流れてくるというのは革命的な発明だったんですよね。そういう状況だったから、ビートルズやローリングストーンズが生まれたし、当時も当時なりに恵まれた部分があったということは忘れてはいけません。
要はその時の状況で出来ることを必死にやる、ということなんだと思います。知りたいことがあって、じゃあ隣町までバスで行く熱意があるのか?ネットでちょっと調べて分かった気になるのか?ということです。
今できること。つまり、コンピュータやネットで出来ること。考えるとけっこうありますね(笑)大変だけどやるしかないでしょう!!
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