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好きなことを仕事にしている一番身近な存在について

今日、夫のボーナスが出ていて、月末締めの家賃を振り込むのにネットバンキングにアクセスしたら、入金されていることに気がついた。

結婚して1週間後から、夫の給与が振り込まれる通帳口座とカードを預からせてもらっていて(それを申し出るまでは、自分の手持ち現金を使っていて、「生活費をください」とどう切り出すべきか、相当悩んで、実家の母に電話を掛けて相談したが、「あぁ、そういえば」みたいな感じで、通帳とカードを渡してくれた。もし、夫がお金を渡してくれなかったら、実家の母がお金を送らねばと考えていたらしい)、その使い道についてなにか言われたことはない。

夫がどんな大学(院)を出て、どんな仕事に就いているのかはかなり気にしたが、どれぐらい収入があるのかはまったく気にしてなくて、通帳をみてあぁこれぐらいなんだと思った。

ちなみに、私が結婚すると知った人からのお相手についての質問で一番多かったのは「長男かどうか」で、それはつまり、「親の面倒を見なければならない立場の人か」を聞きたいのであって、長男ではないと言うだけでは足りず、将来親の面倒をみないといけない立場であることを説明しなければ、その説明に答えたことにはならなかった。

私以上に夫はお金に対して無頓着で、「お小遣い」は手持ち現金がなくなりそうなときに、私が1万円ずつ手渡したすることになっていて、それは夫の銀行口座から引き出したお金ではなく、私がその前日に働いて得られたお金であることが多かった。

カードでも買い物はしているが、お小遣いとして手渡すお金は、毎月1、2万円で、特に趣味もなく着るものにもこだわらないので、ほとんど使うときがないのだった。

では、夫が何のために働いているのかというと、「結婚し妻子を養っている」という世間体を保つためなのであろう。

いや、「結婚」はそれほど望まなかったが、「40才になっても独身なのは恥ずかしい」という思いが強く、お見合いを始めたようだが、仕事は「その仕事が好きだ」からしているように思う。

だから、残業代もでないのに、夜遅くまで働き、子供が小さいときにも、週末しか会えず、気が付けはハイハイで動き回れるようにやっていたり、いきなりしゃべれる言葉が増えても、平日には会えず、成長をつぶさに見守れないことに対する不満はなかった。

(子供の誕生も、それ自体を望むより、「世間体」のほうが大切だったかもしれないが)

実を言うと自分の年齢にふさわしいポストに就けてないことに不満を持っているようだが、好きなことをして、ある企業に雇ってもらい、身分の保証をしてもらえること自体に満足はしていて、給与の多さ、少なさには頓着していないのだ。

考えてみれば、私の回りには、自分の希望に関わらず、家業を引き継いだり、親(や兄弟や親戚たち)と同じ仕事に就く人が多いのだから、「好きなことを仕事にできる」夫は恵まれているのかもしれない。

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