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ネットで話すべきことと身内話でとどめておくこと
フォロワーの引用リツイートで
「サイコパスとアスペルガーの受験生を落とすために医学部の面接があり、合格したければアスペルガーをやめましょう」という趣旨の大変ありがたい「医学部受験合格者」からのアドバイスが、ネットで多数見つかった。
というつぶやきに気がつき、その人の他のつぶやきをみたら、現役医大生のブログを引用していることが分かった。
医学部面接に落ちる人の特徴、5選
1 医学部面接に落ちる人の特徴
1.1 他の医療従事者を見下す
2 サイコパス
3 アスペルガー症候群である
4 人には関心がない
5 発言内容が明らかにおかしい
「なんだこりゃ。ひでぇな。」という感想とともに引用しているが、特に、サイコパスやアスペルガー症候群であることは、本人には直しようもないことであり「サイコパスやアスペルガー症候群であっても医学部に入学し勉強することで世の中に役に立てることをアピールするコツ」を教えるのならまだしも、このブログでは「普通人は(つまり、医大生を目指す人という意味か?)サイコパスやアスペルガー症候群ではないから大丈夫!」と言っている。
自分がサイコパスやアスペルガー症候群ではないかと悩む学生や、自分の子供がそうで、だとしたら入試に不利になるかもしれないと心配している親がこの記事を読んだらどう思うか考えようとはしないのだろうか?
さらに「医学部の面接官をしたことがある先生方から、お話を伺う機会がありました。」と冒頭で述べているが、入試の面接官は、自分の大学で学ぶべき人材かどうかを判断するために面接を行うのであり、「不利になる受け答え」をネットで公開してしまったら、適正な判断を阻害することになることに気がつかないのだろうか?
この人は自分の所属大学や本名を明かしてブログを書いているが、自分にそれを話した面接官がこのブログを読むことは考えないのであろうか?
このブログの筆者はネットで話すべきことと身内話でとどめておくことの区別がついていないのかもしれない。
なんとも不可解なブログであるが、
「医学部の面接を通過して大学に合格したからにはコミュ力が高いことが証明されたのだから、コミュ力高いおれさまが医学部の面接についておまえらに教えてやろう」というありがたい心持ちからであろう。
とあつぶなきを読んで少しだけ溜飲が降りた気がするのである。