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なんでも否定的に捉える人たち

熊谷俊人千葉市長さんのこのツイートが非難をあびている。

以前、生活保護者の調査で金銭管理を自分で行う気が無い受給者が非常に多かったことに驚きました。貯金する気が無いということは自己投資する、明日をより良くするという根本的な意思が不足しているということで、起床・歯磨き等の基礎的な生活習慣と合わせて内的な要因を改善する重要性を理解しました

私は「生活保護を受けている人のなかには自分ではお金の管理をすることができない人もいるから、その点でもサポートして自立に繋げたい」という宣言だと理解したのだが「金銭にルーズな人は保護しなくてもいい」と受け取ったり、「できないことをさせるな」という意見もあってすごく驚いている。

また「生活保護者は貯金できないことを知らないのか?」という指摘もあったが、この場合、制度上、貯金ができる、できないかはおいておいて、「お金を節約して貯めて何か自分の欲しいものやためになるものを買う」という気持ちがないことを指していて、なにも生活保護制度に無知な訳ではないだろう。

千葉市長が希望するようなサポート体制を整えるためには、対応する職員の数も足りないし、予算を多く取らなければならないが、「恵まれない一部の人達」のために、どれだけ「行政のお金を使うこと」に市民は納得するのが、「何にいくら使うか」の指導を行うとしても、それはプライバシーや個人の権利を侵害することにならないか?というような前向きな議論が起こらず、ほとんどが、単なる市長への嫌がらせにしかなっていない。

考えてみれば『ツイッターの市長へのリプライにしかいいアイデアが寄せられて自体の改善につながった』なんてことはまずなく、必要な話し合いは現場に関わる人たちで行えばいい話だし、これは市長の意思表明の場であり、そこに寄せられる「誰か知らない人の声」に耳を貸す必要はない。

ところで私は、かつての職場で「何もすることない生活保護受給者がうろうろしている様子」を目の当たりにしたり(表面的には私が見られる立場だったが、そこに座りながら、通る人を見ていた)、ときには彼からが「少ない支給金のなかから貯めたお金」の恩恵に預かったこともある。

彼らのような働くことが根なんで、他に身寄りもない人達(身寄りがいてもその人に押しつけるのはかわいそうだから、行政が負担すべきとも思っている)税金が使われるのはかまわないが、自立を促すなんて無理だから、不必要なお金は掛けなくてもいいんじゃないかと考えるが、なかには立ち直れそうな人たちもいるんだろうし、千葉市の挑戦を暖かい気持ちで見守りたいと思っている。

そして、「なんにでも否定的に捉えて文句いう人」も、その人たちを改心させて、役に立つ人にするには無理だから、こんな人たちも無視すればって思っている。

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