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グッとくる! CREATIVE _Vol.6 選挙に行こう!

7月21日(日)は、参議院選挙ですね。皆さんは選挙に行きますか?
毎度のことながら、選挙が開催されるたびに投票率の低さが問題視されている、この日本ですが、今回はそんな”選挙”にまつわるグッとくる!CREATIVEをご紹介していきたいと思います。

1. パタゴニア

「Vote Our Planet 私たちの地球のために投票しよう」

7月3日(水) パタゴニアは、「Vote Our Planet 私たちの地球のために投票しよう」キャンペーンの一環として、第25回参議院議員通常選挙日である7月21日に直営店全店を休業すると発表しました。

この発表がされるや否や、瞬く間にSNS上では好意的な拡散がされ、各メディアも取り上げたので、皆さんも既に周知の事かと思いますが、

私がただただ感服したのは、
パタゴニアの企業姿勢がブレていないこと。

パタゴニアのWHY=創業者の想い

僕らには自然世界を破滅させるか、あるいは僕らの住処であるこの美しい青い惑星を救うかの可能性がある。― イヴォン・シュイナード

パタゴニア 日本支社の出した WHAT

私たちの地球のために投票しよう。
第25回参議院議員通常選挙

僕らがそのような行動を、いま、取らなければ、
そして人類のために意義のある問題に懸命な一票を投じなければ、
子供たちの将来とその他の野生について気にかけない誰かの思うつぼなのだ。

日本の広告プロモーションにおいて、企業が政治(選挙)について触れることは、アンタッチャブルであり、決して手を出してはいけないタブーの領域だと認識されていますが、

その“選挙”という事象を使って、正々堂々と企業姿勢・主張を伝えようとしていることが本当に素晴らしく、グッときました。

正直に言うと、私はあることから、パタゴニアのことが好きではありませんでした。

ですが今回のキャンペーンクリエイティブに触れることで、心の氷がとけるような感覚、ちょっと好きになってもいいかな?と思い直してきたことをここに書き留めておこうと思います。

グッとくるクリエイティブは、消費者の心を動かせるのだと。

2. 一風堂「選挙割」キャンペーン

7月21日(日)に投開票される第25回参議院議員通常選挙(以下参院選)にあわせ、7月21日(日)~7月31日(水)の期間限定で日本国内の「一風堂」93店舗において「選挙割」を実施します。キャンペーン実施期間中、参院選の投票済証明書をご提示いただいたお客様を対象に、「替玉一玉」もしくは「半熟塩玉子一個」のいずれかを無料でサービスいたします。

このキャンペーンもSNSでバズっているので、知っている方も多いのでは?

私は、このキャンペーンを知ったとき、
パタゴニアのキャンペーンにうまく乗っかったな~
という印象だったのですが、サイトを拝見すると以下記載が...

「選挙割」とは、選挙の際に投票所で受け取ることのできる「投票済証明書」を提示することで、割引や特典などのサービスを受けられるというもので、近年、投票率の向上をめざした取り組みとして飲食店等を中心に広がりを見せ、社会的にも注目を集めているサービスです。

一風堂では、投票率の向上や若者の積極的な社会参加を願う一環で2016年7月に行われた第24回参議院議員通常選挙、2017年10月第48回衆議院議員総選挙に引き続き今回3度目の実施となります。一風堂「選挙割」の活動への支持率も年々上がりつつあり、実施前より取り組みに対するお問い合わせを多くいただいております。

地道な活動を継続して取り組むことに意義があると考え、下記の通り「選挙割」を全店で実施することといたしました。投票日7月21日に投票所に足を運ばれた方は、ぜひこの機会に一風堂の「選挙割」をご利用ください。

一風堂が飲食店初の試みということでもないんですね。
そして、今年から全店で実施、という部分は、
パタゴニアからインスパイアされたんだろうな、と想像します。

でも発信力と影響力がある一風堂が実施することに意義があるんだと思いますし、手段はどうであれ、一風堂ファンに対して、“選挙に行こう”を喚起できていることは間違いないと思います。

かく言う私も、一風堂ファンですが、私の地元では近所に店舗がないので、投票後に行くことは叶わずです...残念

でも一風堂、ますます好きになりました!ありがとう!

最後に...

今回、ピックアップしたパタゴニアの事例は、
日本の企業プロモーションにおける“選挙”というタブーを大きく覆した先駆者的事例になると思います。

そして来年以降、この事例に続けと、
企業における“選挙に行こう”のプロモーションは広がりを見せるかもしれません。

ただ、この良い流れを形骸化させないためにも、1つ注意したい点があります。

それは「選挙に行く(投票)」という行為を”流行”で終わらせないこと。

WHY=なぜ選挙に行かなければならないか、

企業は、ただプロモーションとして“選挙”を利用するだけではなく

企業としてのWHY=大義 をしっかり持ったうえで、**
消費者に選挙を考えさせるWHAT **をどう提示するか、

この機運に乗っかって、日本の政治無関心層の心を大きく動かす、そんな企業プロモーションが出てきて欲しいと願うばかりです。

さあ、みんな選挙に行こう!

商店拝

※今回、パタゴニアと一風堂をピックアップしましたがその他に、日本における“選挙”をテーマにした企業プロモーションは探せませんでした。もしあったらぜひコメントなどで教えてください。

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