グッとくる! CREATIVE _Vol.4
今回ピックアップしたのは、危機におかれた野菜たちを救ったクリエイティブ!2つの事例でご紹介したいと思います。
まず最初は、こちら!
廃棄処分されるブサイクな野菜たちを、遊び心のあるアイデアで人気者に!
辻農園(嫁)さん(@tsuji_farm)が、
通常廃棄される二股などのブサイク大根たちに
ふとしたきっかけで、「顔」を書いたら、
ご本人もびっくりの反響だったようです。
そして共感したツイッター民が
速攻でいい仕事をしていらっしゃる!
良いアイデアが、良いアイデアを誘い
素晴らしいコラボレーション♪
こんなほっこりしたアイデアですが、
生産者の想いと社会に対する問題定義を十分に伝えてくれてますね...
私たちがいつもお店で目にする野菜たちは
見た目がしゅっとしたエリートたちばかり。
虫や土はほとんど付いてないし、
キズや欠け、ソリもない、
本当にきれいな野菜たちばかりですよね。
潜在意識の中では、
田舎で獲れる新鮮な土付きブサイクな野菜が美味しいということが
分かっているはずなのに...
なぜかお店に行くと、一番綺麗な野菜に手を伸ばしてしまう。
だからお店は、綺麗な野菜たちしか並べない、
そんな負のサイクルが、私たちの消費の中で繰り返されているのだと思います。
でも、ちょっとしたアイデアひとつで、
廃棄処分されていた悲しい野菜たちが、幸せになる。
このアイデアだけでは、すべての廃棄処分される野菜たちは救えないかもしれませんが、
私たちに考える気持ち、きっかけをくれた
このクリエイティブに グッときた!
あっぱれ!!!
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続いてはこちら!
違法な作物ばかりを集めた「違法野菜キャンペーン」!?
▼キャンペーン詳細はこちら
フランスの大手スーパーマーケット・Carrefourが仕掛けたソーシャルキャンペーン。
フランスでは農家が出荷する野菜のサイズが法律で厳格に定められていて、規格のサイズに収めるために、わざわざ農薬などが使用されているそうな。
この不条理な現状に対して、規格外サイズに育った野菜たちのみを販売する「ブラックマーケット」をオープンし「不自然なのは法律のほうだ!」と、改正を呼びかけたのが、この施策。
クリエイティブも秀逸!
出典:カルフール
本物の「ブラックマーケット」のごとく、店内一角を黒で統一し、貼りだされたポスターには、生産した農家さん本人が、マフィアのごとく登場!
そのコピーも
「違法なかぼちゃを作りだしたゴッドファーザー」
なんてとことん洒落を効かせた徹底っぷり!
こんな素敵なキャンペーンですが、
すごいのはこれに留まらない。
問題となっていたEUの法律(青果のサイズ規制)を改正させてしまったとのこと!まさにフランス革命ならぬ青果革命が実現してしまったというのだから本当にすごい!
民意を動かし法律まで変えてしまった、
このクリエイティブ に グッときた!
あっぱれ!あっぱれ!
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最後に、
私の部署では、クリエイティブトレンドラボという名の部内活動をしています。
毎回テーマを決めて、それに沿ったグッとくるクリエイティブ事例を部内で共有するのですが、
人数いればその人数分だけ、各々のグッとくるクリエイティブが出てくるし、グッとくる視点や考察もそれぞれで、本当に興味深いんです。
そして回を重ねる度に、それぞれのキャラクター、趣味嗜好が見えてきて本当に楽しい部活?なんですよ~w
そんなクリエイティブトレンドラボの話は、また機会があればご紹介したいな~と思いますが...
実は、2つ目の事例は、部下のすみこちゃんが以前ラボで教えてくれた事例なのでした!w
すみこちゃんスペシャルサンクス!
今回は、過去に聞いた事例と、最近見つけた別事例の共通点を結び付ける、そんな趣向でまとめてみた ”グッとくるCREATIVE” なのでした~
商店拝