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犬を捨てる飼い主
動物虐待の現実: 女は車を止めて2匹の犬を降ろし、障害のある1匹だけを置き去りにし、もう1頭と一緒に車で走り去った。(2020年7月1日 ブラジル)
想像し難いだろうが、ペットを捨てる「人間」がいる。良心はあるのだろうか?
心が痛む光景
「地球上で一番邪悪な人間かもしれないな‥‥ツイッター、頼むよ!」 2020年7月1日、ジョナサン・W
This may be the most Evil person on the planet...
— Jonathan Webers (@JWeber988) June 30, 2020
Twitter, do your thing! pic.twitter.com/BjoVx2HeC7
今年7月初めにジョナサンがTwitter に投稿した動画が、この恐ろしい事実の証拠となった。その動画では、ブラジルのリオグランデ・ド・スルの道路脇に白い車が停められているのが見える。
女性が車から降り、後部座席のドアを開けた直後に2匹の犬も飛び降りた。
どうってことない、ペットの飼い主が車を降り、興奮した2匹の飼い犬が彼女の後ろを追いかけているようにも見える。
違うとしたらたぶんひとつ、白い犬の歩き方が変だということだろう。白い犬は片足でぴょんぴょんと跳び、明らかに障害があって歩くのに苦労していたため、飼主は車の外ではその犬を抱いて運ばなくてはならなかった。
白い犬には足が3本しかないため、ふつうに歩くのは難しそうだった。ひとところから別の場所へ動くのによろよろしていた。しかし、一見なんでもなさそうに見える映像は、この女が次にとった行為によって一転した。
動画に映っていたのは・・・・女は黒い犬を車内へと押し戻すと、そのすぐあと、障害のある犬だけを中に入れず、ドアを閉めた。
可哀想な白い犬は運転席のドアから車に乗り込もうとしたが、女はその犬を無理やり突き放し、急いで車に乗り込み、現場から立ち去った。
動画は公開された
何百万人もの人々がこの動画を見て衝撃を受けた。
可哀想な3本足の犬を、暑い野外へ置き去りにしていった冷酷な女をオンラインで目撃し、涙する人もいた。それは間違いなく動物虐待行為で、世界中の視聴者は嫌悪感と苦悶を募らせた。なぜ、それほどまでに冷酷になれるのか!と。
捨てられた犬がどうなったかについては誰もが知りたがったが、まもなくその答えは見つかった。幸いなことに、ビデオが投稿された翌日に動物救急隊員が犬を捕まえた。そして、その犬を保護施設へ連れていき、ティンティンと名付けた。
前科あり
あとから分かったのだが、Tin Tinが捨てられたのはこれがが初めてではなかった。可哀そうに、この仔は当日もっと早くに捨てられていたことがわかった。しかし、それを見つけた人は犬が迷子になったのだと思い込み、飼主のところへ連れ戻したのだった。
残酷な飼主の女は最初に捨てるのに失敗した後も反省すらしなかった。それどころか、またもや犬を捨てたのだが、今度はその恐ろしい瞬間をすっかり撮影されていたのだった。
残酷な元飼主に対する刑罰
最終的には警察がティンティンの元飼主を追跡して捕まえたので、誰もがほっとして大いに喜んだ。元飼主は犬を捨てたことを認めた。3ヶ月から1年の刑期と罰金を科されるだろう。
動物保護事務局の責任者は、警察と協力して情報を集め、目撃者たちにこの残酷な動物虐待者に対する証言に立つよう求めた。
犬の終の棲家
ティンティンの話は口コミで広がり、動物愛好家たちから飼いたいとの申し出があった。動物保護事務局長は慎重に検討して、この犬の新しい飼主を決定した。
過去には不運だったかもしれないが、この犬にふさわしい愛情を注いでくれる新しい飼主が見つかった。
今では溢れんばかりの愛情を浴び新しい家族ができて大満足である。この犬を知る人々も、ようやく安心できるようになった。
携帯や SNS の普及は弊害もあるが、おかげでめったに悪いことは出来ない、ということでもあるだろう。