フランス・やるせない現状
パリ郊外に住む私は、パリへ仕事へ行く手段は、電車。
この電車。パリ市内のメトロでもそうなのですが、物乞いの方々が毎日と言っていいほど、電車に乗ってきては、乗客一人ひとりに"いくらか恵んでほしい"と、懇願しています。
何かやるせない…って、これを子供がしていること。
私自身、6歳と10歳の娘がいます。
そんな同じ頃の女の子や男の子が、食べるものがないから、お金を下さい。と。
最初はかなり困惑しました…
こういうのは、日本にいた頃は目にした事がなかったし、お金をもらう。= 何かをした代わりに、その対価としてもらう。と認識していたので、ただ物や食べ物、お金をねだる…なんて、なんて図々しい!なんてことを感じていたのです。
フランスは、移民や難民が多い国。
フランスの国に認められ、移住が認められたなら、国民としての平等な権利が与えられる。仕事もできる。
だが、滞在が拒否されたとたん、不法移民となる。故郷の国の情勢が悪く、戻ることもできない人たちは、物乞いをしながら、生きていくしかない…
こんな背景を知った時のやるせなさといったら?!
こんな風に成長した子供たちは、どんな大人になるのか。どんな夢を抱くのか。
罪のない子供たちには、平等なチャンスを与えるべきだと思う私ですが、海外に出てみてわかった不平等さ。
自分の子供を育てることで手一杯な自分にもやるせなく…
どん底な経済状況の今のフランス。
早く元に戻り、世界が明るくなることを祈らずにはいられません。
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