親ガチャを無くしたい

教育改革というと、どこにスポットを当てて、何を課題視して、どう取り組むの?という問題がある。

先日学んだ「インクルーシブ教育」を通じたダイバーシティーの実現も大切な観点だし、日本の詰め込み型(正解探し)からの脱却もまだまだ上手く出来てるようには思えないし、ICT教育をどう根付かせるかもレベル別教育やすべての子供への教育機会の提供という意味で大切、不登校問題も大問題だし、教師不足や教師の働き方見直し的な話もある。またこれらの組み合わせによる「日本独特の同調圧力」的な文化も教育から変えていく必要があるように思う。

ただ、私が最近色んな友人に「おとなになるまでの人格形成に与えたモノ・ヒト・コトとその影響度」をヒアリングした限りでいうと。

「学校や先生」が人生を変えてくれました、とかそこが今の原点です、とか逆に、その環境が最悪だったから今〇〇なんてす、なんていう奴はマレで。

良くも悪くも、ほとんどの子供にとって、「親」の影響度がめちゃめちゃデカい、ということがわかった。

まぁ当たり前だよね。一番長く一緒に過ごしているのが親なんだから。

で、その親による「家庭教育(日々の親子のコミュニケーション内容や、宿題やゲーム等の家庭のルール、お休みの日の過ごし方、受験の有無、その他夫婦の会話や関係性、子供が見る全ての家庭内の景色など)」というのは。

親が100人いれば、100通りあるわけで。
なんなら夫婦間でもその価値観に最初ズレがあるのは当たり前だと思う。(夫婦間のすり合わせ、話し合いはめちゃ重要。子供にとってはどちらが正しいの?となってしまうので)

ただ一般論としてよく言われるように。
成功法は星の数ほどあって、必ずしも成功したあの人のようにやっても、再現性は薄いのだけど。(大谷の子育て法として、マンダラを息子にやらせても、残念ながら第二の大谷は生まれない)

逆に失敗法というのは不変で。
そこそうやったら、そうなるよね、というのはある程度、過去の事例で見えてきてるし、再現性も高い。

なので、私は「親ガチャによる家庭教育の違い」によって、明らかに防げる「未来の子どもたちの不幸」を取り除きたいという思いがあって。

何故なら、そういう子育ての失敗例(あれはしちゃ駄目よ)を、子育てする全ての親が、義務教育的に受けることが出来たら。どれたけの子供が救われるのだろう?と思うから。

それは過去の自分に似た子を救いたいという思いもあるし、友人たちの話を聞く限り、友人たちの過去も多かれ少なかれ、親の家庭教育による悪影響受けてるので、その悪いループを変えていきたいという思いがある。(ちなみに親たちは良かれと思ってやってるので、タチが悪い。苦笑)

で、その失敗例(とその前提となる家庭教育の知識)って何?って言うと以下のようなことになると思う。

・大人と子供は別人格であり、子供は子供の人生や価値観がある。なので、親が子供に、親の価値観を押し付けるのではなく、子供が早期に自分の価値観で自分の人生を取捨選択出来るようにサポートすることが大切。

・ただし、子供の価値観や考えは未熟であるということはあるので、正確には、子供が自主選択出来る部分と、親や先生(あるいは地域の大人)が子供の価値観や見える世界を切り開いていく部分は必要。しかし、その世界を見せることと、価値観を強要することは別なので注意が必要。

・親の方が人生経験も長いし、価値観もある程度多様なので、子供に教える部分は多々あるものの。世界から見たら、親の経験なんて数少ない経験であることを親が認識し、他の地域の大人やたくさんの大人と子供を関わらせたりすることで、子供にとって、親や先生の考えが絶対ではないことを知ってもらうことが重要。

・何より親自身が、まだまだ自分が未熟者であり、学び成長し続けないといけないことを認識し、その過程で、何を課題視して、何に取り組んで、どう失敗したかを、子供に見せることが重要。(子供に過度に当たらなければ、自己葛藤や苦しみ、辛さ、もがく様子やその思考過程を子供に見せた方が良い。子供は親の失敗談が大好き。笑)

上記のように、子供を1人格として認め、親も子供も一緒に成長し、そして社会をどう変えていくのだ、ということを一緒に考えられるようになると、子どもたちも「人間は微力だけど無力ではない」 という考えのもと、何を自分は社会で出来るだろう?やりたいのだろう?と考えることが出来るし。主体的な自主的な学びもそこから発生する気がする。

もうこれだけ変化の激しい時代だから、時代予測なんて誰にも出来なくて。

だからこそ、親や先生が子供に教えられることなんて、あんまり無い。

でもその予測できない世の中を、どのように生き、どのように考え行動し、もがき、なんとか「より良い世界」を次の世代に残したい、という「(親や大人の)生き様」は子どもたちに見せられると良いなと思うし。

子どもたちにも何かそこは感じ取って、誰かが与えてくれる世界に一喜一憂し、文句を言うのではなく、自分たちが未来を創っていく気概をもって成長してほしいと思うのだ。

予測不能な世の中を生き抜くために、親が子供に具体的に教えられることは少ないけど。それでも親が子供に与える影響はとてつもなくデカい。

だからこそ親ガチャを無くしたいし。
かっこいい大人を増やしたい。

PTAもボーイスカウトも自治会もその手段でしか無い。

あらゆる手段を用いて、現代の強力な武器であるSNS等でオンライン&リアルの仲間を増やしながら、知識と(疑似)経験を増やし、トライアンドエラーをして、PTAもボーイスカウトも自治会もアップデートしたモデルケースを作りたい。

子どもたちの未来のために。

頑張る。

以上







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