いつか終わりが来るのなら
いつか終わりが来るのなら、出会わない方がいいのか。
いつか終わりが来るのなら、今のうちに多くのことをした方がいいのか。
いつか大好きな家族との終わりがくるのなら...
いつか大切な人との終わりが来るなら...
みなさんはどうしますか?
私はその先が思いつかない。出会わなければよかったというのは全く違うし、かと言って今のうちに多くのことをするのもしっくりこない。どれだけ多くのことをしていても、きっと何も変わらない。
「はじまり」があれば「おわり」がある。
「であい」があれば「わかれ」がある。
こんなこと当たり前すぎて日々意識しない。
でも生きていると、ふと感じる。この幸せいつ終わるんだろうって...
終わりについては考えたくない。というよりも考えられない。
理由はただ一つ、綺麗に終われないことが目に見えるから。
それはもし、大切な家族に死が訪れようとも、大切な友人に死が訪れようとも綺麗に追われる想像がしない。
亡くなるのなら、もうどうしようもない。だけど、例えば恋人との別れが来てしまったら...(こんなこと恋人に出会ってもない人が言うのはおかしいけど)
大好きで大切であるほど、濃い時間を過ごすほど、別れはしんどくなる。
私は「終わり」「別れ」が大嫌いだ。
これを書きながら卒業を思い出して涙するほど嫌い。
別れは人生において大切で、その後の人生を新たなものにするかもしれない。そんなこと考えても、綺麗事としか思えない。
だけど、いつか突然訪れるかもしれない「誰か」との「別れ」に向けて、
今を精一杯生きても無理だけど、
私なりに前を向いて、
笑って終わりを迎えられるように、
胸を張って終わりを迎えられるように、
今を生きながら、終わりについて考えてみたい。