坂爪圭吾さんと過ごした夜〜パート2〜
先日お会いして、カフェでお茶しながら話した時のこと。
携帯を見ていた坂爪さんが「ブログを更新したら、キモい人がわざわざ連絡してきた」と話してくれた。
日本の政治は恐怖政治で、落ちこぼれないために生きていると書いたら、「嫌な仕事をしている人がいるから社会は回っている」とか「お前は感謝が足りない」とか、いちいちコメントしてくるらしい。
「・・・めっちゃ暇ですね。(その人たち)」と、私も同じようなことを感じる時がある、と話した。
だいたい、私のテンションが下がる人は、おばさんが多い。洋服リフォームなどでも「プロに任せるから、どういう方法がいいか決めて」と言っておきながら、いざ私が「こういう仕上げ方はいかがですか?」と提案すると「んー、それでも全然いいんやけどね、、、」と切り出して、自分の強いこだわりをぶつけてくる。
全然良くないやん、て思う。
それなら、「自分はこうしたいけど、できますか?」でいいやん。
それの方がお互いシンプルで気持ちいい。「自分でもできるけど、わざわざ持って来た」みたいなことを言う人も結構多い。自分でできるなら、やればいいやん、と思う。
カフェを仕事にする、ブログを発信する、というように不特定多数のに向けてのことって、マイノリティで否定的な人が1割くらい絶対出てきますよね、という話をした。
そして、どこでどうなってかは忘れたが、その時私は、彼に「先日見た、noteの生地で、ただひたすら笑えた」という記事を紹介した。
“大人が、真面目にふざける”ことが、私は大好きだ。
だからこういう真面目な?方が、くだらない(って言ってすみません)ことを、きちんとした文章で書いているのを見ると、めっちゃ楽しくなってしまう。坂爪さんも、クスッと笑っていた。
何と言っても、センスの良さよ。
「カテゴライズ雑夫」もう響も雑くてステキ
「偏見太郎」間抜けな感じが哀愁漂う
「思慮山浅夫」最高。総理大臣のような風格も感じさせる響きなのに、思慮が浅いっていうキャラ・・・・なんという素晴らしいネーミングセンス!
と思っていたら、坂爪さんがふと言った。
「僕、そういえば、過去に見栄っ張りスヒルトンていうの、編み出したことあります。」
!!!・・・おお。
もはや、外人やん!!
トキメキが止まらない。
しかもパリスヒルトンっていうところでセレブ感を彷彿させつつ、実は見栄っ張りってところが、ほんとセンスいい。さすがです。
だいたいムカつくこと言ってくるキモいやつは、おじさんとおばさん率が高い、と彼はいう。
「そういう人たちは、きっと自分がすごいって言って欲しいんですよ、きっと。『さすがです、本当におっしゃる通りです』って言われたいだけ。寂しいんですねきっと」
私も同感だ。クレーマーとか本当にそうだと思う。問題を解決したいならば、対応してくれている人や、その会社と協力しなければならないのに、彼(彼女)らの目的はそこではない。対立したのち、ねじ伏せたい。自分が正しいって認めて欲しい。つまり文句が言いたいだけなのだ。
前職の会社で、何かにつけて文句を言い続けている人がいた。何か事が起こったら、まず人のせいにして文句を言って、それが解決しても、また新たなことをわざわざ探しに行ってるのではと思うほどに文句を言う。まぁ、そう言う人は、大概アレですよ。「あの人めんどくさいから相手にしないでおこう」と、周りの人がどんどん離れて行って、孤独になっていく。
私は、とりわけ可愛そうとも思わない。そんな奴に限って、「かわいそうとか思われたくない」と見栄を張るのだ。まさに、見栄っ張りスヒルトンだ。
ハンドメイド市の出店に行った時も、とても嫌なおばさんに会った。
私はファッションとして楽しめる地下足袋を作っているのだが、通りかかった、一人のおばさんがそれを見て、「へぇ。なるほどね。面白い。足袋って、昔からある職人さんが履いたりするやつやからね〜よく考えはったね〜(上から目線)」と言ってきた。「ウザっ」と思った。「お前に見て欲しくて作ってねーよ。早く去れ」と心の中で悪態ついた。
嗚呼、こいつも見栄っ張りスヒルトンだ。
嫌な思い出のはずなのに、「見栄っ張りスヒルトン」と言う名前でムカつくおばさんをキャラ化したことにより、坂爪さんと私は、楽しく盛り上がった。
坂爪さんは今音楽を作っていて、1日1曲を目標に作っている(すごい)
そしたら、
「よっし、今日は今から見栄っ張りスヒルトン作ります」と言って出て行った。すごい展開だ。楽しみでワクワクしながら、見送った。こんな楽しい時間が、歌になるなんて・・・面白すぎるやん。
と思っていたら、もう数時間後には、できた。
ご丁寧に、「できました。」とご連絡までいただいた。
動画を見ながら、ニヤニヤが止まらない。
「ゴキブリてwwwww」ムカつくおばさんをディスりすぎて、面白すぎる。
こんな楽しいことってあるだろうか。
率直に、心の底からお礼を言った。
坂爪さんのおかげで、私は、嫌なおばさんのことを思い出す時、嫌な感情ではなく、この楽しい時間を思い出すのだ。
そして、吉玉さんのように、これからは嫌な人々に会っても、其奴に似合うネーミングを考えて己のセンスを磨く機会にさせていただく。
その日は、夜までたわいない話をして本当に楽しかった。
ペットボトルに、お茶を入れて、お渡ししていたのだが、新しいお茶いれますよと言ったら、「ペットボトル置き去りにして来ました」と彼が言ったので、「空だけ置き去り丸ですね。(どや)」と言ったら「僕は、どっちかと言うと、“ザリ夫”みたいな響が好きですね。」と真面目に言っていた。いい大人が、くだらないことを真面目に考察し合う。最高だ。ずっと笑っていた。ただただ、楽しかった。
幸いにも、また会いましょうと言ってくださった。ありがたい。嬉しい。娘もとても楽しかったみたいなので、また大阪に来られる時には、是非お声かけしてみようと思う。
読んでくれてありがとうございます。 ふと思った時に、心のままに書いています。 よかったらまた読んでください。